概要
ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダムのシステム面の肝となる能力の一つ。
ガノンドロフの瘴気に冒され重傷を負ったリンクの命を繋ぐために移植された「ラウルの右腕」の力を取り戻す過程で、空島のウコウホの祠にて授けられる。
様々な物体を離れた場所から掴んで動かす事ができ、さらに物体同士を接着し、あらゆる形に組み上げる事ができる、スクラビルドと並んで今作の想像/創造性を象徴する能力。
組み上げる際にゾナウギアを組み込むことによって、様々な乗り物や装置、兵器などを作り運用することも出来る。
直接掴んだ物体に関しては重量に関わらずスルスルと動かせるものの、「掴んだ物の上に乗っている物」に関しては、例え小石だろうが小枝だろうがほとんど持ち上げることは出来ず、その下を滑らせるように水平移動しかできなくなる。
積み重なっているものを動かしたい場合は、横着せずに上から順番に動かしたほうがいいだろう。
また掴んでいる物体に関しては打撃力もほとんどない。前作のマグネキャッチでしばしば行われた巨大なブロックで敵をぶん殴るような戦法は今作ではほぼ不可能なので、素直に戦おう。
一方で敵の頭上に重量のあるオブジェクトを持ち上げ、落下させてダメージを与える戦法は今作でも可能。
名前の由来はそのまま｢ultra(日本では単語を強調する意味)｣+｢hand(手)｣。また任天堂がその昔発売した玩具"ウルトラハンド"ともかかっている。
ブループリント
ゲームを進めると入手できるウルトラハンドの関連能力。
ウルトラハンドで組み立てた物の設計を記憶し再現する。
十分な素材を用意した上で発動すれば前回作ったままの作品が再構築されるが、パーツの不足分はゾナニウムを消費することで代用可能で、代用部位は明るい緑色になる。代用部品をウルトラハンドで取り外した場合その部品は消える。各地底に点在する廃坑やイーガ団のアジトから設計図、石版を手に入れる事で新しく再現するものが増えていく他、プレイヤーが独自に作った物も最大8個まで履歴を保存することが出来る。
実はこの能力の真骨頂は"組み立ての再現"ともう一つ、"素材の再現"にある。不足したパーツをゾナニウムで代用できると書いたが、これは逆に言えばゾナニウムさえあればいくらでも再現することが出来るという事でもある。勿論アイテムとして取得することはできないが物は使いようで、例えば...
- バクダン花やタル爆弾を掻き集めて全てくっつけた物を設計図として保存すれば、いつでも大量の爆弾を使った大爆発を起こすことが出来る。然るべき数を揃えた爆弾設計図さえあれば大型の敵を場所を問わず一撃で爆殺する事も可能。
- "バッテリーで動くゾナウギア"とは違う、祠の中の謎解きで使う"電気で動く電池・モーター・プロペラ装置"や、水に浮くビート版・玉、チャレンジ専用の非常に軽量な板や柱等、本来ギミック用である素材を使ったものも設計図として保存できるため、祠の外でもこれらの素材を再現することが出来る。特にギミック用の軽量素材は飛行装置の開発に持ってこい。
名前の由来はアナログ時代に設計図の転写に使われていた「青写真」である。
…このゲームを作った会社が青写真に並ならぬ因縁があるのは単なる偶然ではあるまい。
小話
- この能力で組み上げた機械を起動する際に、うっかり斧やハンマーでぶっ叩いて解体してしまうプレイヤーは後を絶たない。手に持つ物には注意が必要。
- 道端にいるはぐれコログの荷物もウルトラハンド対象になる。彼らを目的地に運ぶ際、リンクの創意工夫や、あるいは悪知恵が試される。
- 接着できる上限は21個。それよりも付けようとすると、「これ以上 つけられない」というメッセージが表示される。
