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アンジー(シティーハンター)

あんじー

映画『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』のキャラクター。本作のゲストヒロイン。
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CV:沢城みゆき

解説

新宿駅の掲示板に「XYZ」の暗号を書き、冴羽獠槇村香の2人に依頼をした白人の美女。

フルネームはアンジェリーナ=ドロティーア・オーシアノス

動画投稿者であり、飼い猫の「キャリコ」の動画を撮るために日本に来た。

依頼内容は、日本で行方不明になったキャリコを見つけること。


成人女性にしては世間知らずなところが多く、また獠にセクハラされてもポカンとするだけでほとんど動じない。そして「もっこり」の意味すら知らない。






















正体

今作のゲストヒロインにしてメインヴィランであり事実上のラスボスである。


彼女の本当の姿は、獠を育てた裏組織「ユニオン・テオーペ」の総帥「長老(メイオール)」こと海原神の忠実な部下にして、暗殺者チーム「ウェットワークス」の一員。

元は、とある国の軍幹部の家に生まれたが、海原率いる部隊によって自宅が襲撃され、実父を含む家族が皆殺しにされる中ただ一人生き残り、そのまま拾われた。

海原から傭兵としての名前を与えられなかったため、組織では「アノーニモ(anonimo)」(スペイン語あるいはイタリア語で「名無し」の意味)を名乗る。アンジェリーナは獠に接触するために自分で考えた偽名(オーシアノスは海神という意味で、になぞらえたと思われる)。

拳銃は獠と同じくコルトパイソンを使用しているが、シルバータイプかつスピードローダー併用という点で異なる。

幼い頃から傭兵として育ったため一般常識や娯楽を知らず、料理器具を知らなかったり、スイーツを食べて心から感動していた。


彼女の目的は、かつて「海原の最高傑作」と評された獠を、特殊なナノマシン「エンジェルダスト」を使うことなく倒すこと

発端は、獠と海原が笑顔で写った写真を見つけたこと。ずっと親として慕っていた海原が自分に向けたことのない本心からの笑みを見てしまったことで獠に嫉妬心を抱き(その場で写真を2つに破いている)、自身こそが海原の最高傑作であることを証明するべく独断で日本に渡り、手始めに獠の人となりを観察するため一般人を装って接触した。

また、日本の下部組織が再現に成功した初期型エンジェルダスト「アダム」の危険性を認知しており、同じ目的で盗みに入った来生三姉妹との争奪戦の末に奪取したことから、本格的に組織の裏切り者と見做され、かつてのチームメイトであるピラルクーエスパーダに命を狙われることになる。


2人に狙われながらも獠を倒そうとする彼女だが、獠は最初に出会ったときから彼女が動画投稿者でなければ、一般人でもないことを見抜いていた。それでも彼女に依頼されたスイーパーとして、彼女を守り抜くことを決めた獠を、アンジーは不審がる。

獠と、アンジーを傭兵と知らない香に連れられて東京の観光地を巡ったアンジーは、彼らの振る舞いに絆され、隠し持っていたアダムを獠に渡して、2人の前から姿を消す。

そしてエスパーダを倒し、ピラルクーとも対決するが、同胞への情を捨てきれなかった彼は海原が差し向けた武装ヘリの銃撃から自身を庇って死亡。アダムも海原の手に渡ってしまった。

最早時間がないことを悟ったアンジーは獠と対決。激戦の末に敗北した彼女だが、直後にアダムを弾頭に詰めたライフル弾が海原によって放たれ、それを背中に受けたことでナノマシンに肉体と精神を支配された不死身の兵士と化してしまう。

再び獠に襲い掛かる最中、僅かに残った自我で自決しようとしても、ナノマシンがその動作を阻んでしまう。仮にナノマシンの効果が消えるまで獠が耐えたとしても、それまで彼女の身体は耐え切れず、どのみち生きながらえることは不可能。それを理解していた獠は、彼女を生き地獄から解放すべく、マグナムを連射して心臓を貫く。

正気に戻ったアンジーは、獠と香に自分を止めてくれた礼を言い残し、息を引き取った。幼き日の自分が海原に抱きかかえられ共に笑っている幻想を思い浮かべながら。


遺体はとある霊園にて丁重に葬られた(墓石の名前は前述の偽名で生年も刻まれているが、おそらく彼女の偽造身分証をもとに作成したものと思われる)。どこから聞きつけたのか海原も花(生前のアンジーが好きだったとのこと)を手向けに訪れたが、彼女を散々利用した挙句死に追いやった張本人による弔いを獠が受け入れるはずもなく、そのまま追い返されている。


余談

恐らく歴代のゲストヒロインでも屈指の可哀想な境遇を受けた人物である。


アニメオリジナルキャラクターだが、原作に登場するミック・エンジェルに相当する。

CVを担当した沢城女史は、フランスで制作された実写版にて香の吹き替えを担当していた。


関連タグ

シティーハンター 天使の涙(シティーハンター)

悲劇のヒロイン

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