概要
かつて発行されていたポプラ社の漫画雑誌「プレコミックブンブン」にて連載されていた作品。原作・もぎひろむ、作画・南条アキマサ。
都市伝説・怪談の1つ「トイレの花子さん」をベースに、アクション・戦闘シーンを付け加えた一話完結型の作品。キャラクターはいわゆる萌え系でホップなデザイン・作画となっている。
この作品の花子さんは戦闘時に変身するのが最大の特徴で、戦神美粧モードと幽玄飛装モードの二つが存在する。
アンケートでも常に上位にあり、人気の高い作品だったが、ブンブンの廃刊に伴い打ち切りという悲しい終わりを迎えた。
登場人物
- 花子さん
決めセリフは「あまり私を怒らせないで」通称トイレの花子さん。一人称は「私」。
あまり表情を変えず、クールな性格をしているが、心の内では人間と妖怪が仲良くなる事を願っている。かつては生きた人間だったらしく、写真も残っているが…?
戦闘では火の玉となる水ヨーヨーに似た「みたまヨーヨー」を使って戦う。力は妖怪の中でもトップクラス。
その一方でとある理由で布団の中に籠って移動し、涙目で震える一面も。
『戦神美粧』は花子が敵に怒りを覚えた時に変身する姿で、力、技、スピードと全ての能力が跳ね上がる。
大輝たちを仲間と認めた際は『幽玄飛装』に変身し、この作品の最後を飾った。
- ヤミコさん
ある魔物との戦いで分裂した「もう一人の花子さん」。一人称は「アタシ」で笑っている事が多い。
外見はメカクレになった花子さんといった感じだが、黒い炎を操り、決めセリフも「そんなにアタシを笑わせないで」と笑うなど、「もう一人の花子さん」らしい正反対な性質を持つ。
『鬼子魔粧』へと変身した際の戦闘力はもはや未知数となっている。
- 宮代大輝
『失われた四階』にたどり着き、花子さんたちと出会った少年。のちに彼女らと絆を育むことになる。
- 風祭美子
大輝の幼馴染み。髪型を変えることが多い。
- 神山翔太
メガネをかけたイケメンでクラス1の情報屋。トー、テム、ポールの事件を得て『失われた四階』にたどり着く。
- ラビ
(左の片耳が黒い方)
人語を話すウサギ。案内人たちと仲がいい。
茶色の毛深い男を思わせる顔をした人面犬。通称「おっちゃん」三分だけ顔を別人に変えられる隠し能力を持つ。
臆病で怖がりながら、優しい心を持つ妖怪。すぐバラバラになってしまうのが悩み。
- 金ちゃん
美子により魂を得た二宮金次郎。「瞬馬石像」という高速移動の隠し能力が扱える。
- ベートベン
意思を持つ額縁。人間に対して否定的。ラビからは「ベンちゃん」と呼ばれている。
金髪のロングヘアーにロングコート、マスクが特徴。人間嫌いでキツイ言動をする。何でも口の中に吸い込んでしまう隠し能力を持つ。
- トー、テム、ポール
翔太から思いを得ることで魂を得た新入り。大輝ら三人を乗せロケットのように飛ぶことができる。
- 花の精リリム
最初は敵として登場していたが、後に味方となった。
関連動画
同誌付録DVD用にオープニングアニメが制作された。opだけとはいえ、ブンブン発の漫画でアニメ化したのは他にライブオンともう一人の花子さんのみである。