マヨヒガとは「迷い家」と書く。
1の概要
マヨヒガは、山中に入ると、突然現れる無人の屋敷。
人は居ないのだが、「つい今まで人がいた」ような生活感のある状態で出現する。決して廃屋ではないのが重要。
そこにある什器などを持ち帰ると、お金持ちになれるという。
また、マヨヒガは一種の山の神からのプレゼントをもらえるチャンスであるという説があり、マヨヒガは「何かを持ち帰らせるため」に出現するため、謹んで茶碗なりを戴いて帰るといいらしい。
欲のない人がマヨヒガに遭遇したさい、山に繋がる川の流れに乗って、その人のもとにお椀を届けることもあったようだ。
マヨヒガは一人の人間は一度しか遭遇することはなく、一度遭遇すれば二度と遭うことはないという。
また、マヨヒガに限らず、このような異界に迷いこむのは、人間の「気質」が関係しており、迷い込みやすい家系などもあるのだろうと遠野物語の著者、柳田国男は推測していた。
2の概要
1が元ネタであり、東方妖々夢2面の舞台になっている。
八雲紫と八雲藍が暮らしている屋敷とマヨヒガは同一ではないのだが、二次創作では「八雲一家が暮らしている家(場所)」=「マヨヒガ」、という設定であることが多い。
3の概要
こちらも1が元ネタで、ジャンルは和風脱出ゲーム。妖怪がはびこる屋敷に連れて来られた少女が、影小僧の助けを借りて脱出するのが目的。即死要素はあるものの、ホラーゲームではない。EDは5種類。制作ツールはRPGツクール2000。
同じ作者の和風脱出ADV『オシチヤ』は、本作の直接的な続編ではないが、同一の世界観の作品と見られる。