概要
姿かたちは人間と殆ど変わらないが、首が長く伸びる(或いは首と胴が分離し、首が単独で飛行する)と言う能力を持っている(後記のタイプを「抜け首」とも言う)。
漢字では「轆轤首」。抜け首タイプには「舞首」、「飛頭蛮」と呼ばれるものもある。
抜け首タイプの場合、普段は全く普通の人間と変わりなく見えるが、人の寝静まった夜半に首が胴から抜け、獲物(人を襲って食い殺したり、血を飲むという話もある)を探して飛び回る。
首が離れている間は体は動くことができず、無防備な状態にある。首はやがて戻り、元通り体に収まって休むのだが、夜明けまでに戻れなかった場合は体とのつながりを失って死ぬ。そこで、ろくろ首を退治するには首が抜け出るのを待ち、体を隠してしまうことが最も有効な手段となる。当然、首は体を探して必死に飛び回り、状況が絶望的だとわかれば隠したものに恨みを抱いて襲い掛かってくる。もしこのような処置を行う場合は、夜明けまで見つからないような場所に隠れておく必要があるだろう。
一説では「人間の身体の一部が幽体離脱を起こした状態(離魂現象)」と言われている。
中でも「ある男が首だけの姿をした化物を斬り殺そうと、追いかけ回した末に逃げられてしまうが、実はその化物は近くの民家で眠っていた女性が幽体離脱を起こしていたものだった」という話は有名である。
ろくろ首がモチーフの(或いはろくろ首化した)キャラクター
綾辻轆花(妖怪少女 -モンスガ-)
関連タグ
表記ゆれ:ろくろっ首