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SCP-425-JP

くさくいやなぎあらためはやぐいうさぎ

SCP-425-JPとは、怪奇創作サイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクト(怪異)の一つ。
目次 [非表示]

概要


アイテム番号:SCP-425-JP

オブジェクトクラス:Euclid → Safe


SCP財団日本支部が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「早食い卯」。

2002年7月24日、とある事件の末に財団施設内に出現した2█羽の白いウサギ。一見すると普通のウサギだが、食事にかける時間が通常のウサギよりも短く、摂取した食物の消化も早いという異常性を持つ。現状はこれ以上の異常性が確認されていないが、このSCPオブジェクトの「前身」が「元々持っていた異常性」を考慮して現在も収容されている。



生物系SCPオブジェクトの中では随分と平和で可愛らしい存在だが、ある意味このウサギたちの最も異常な点はその出現の経緯であると言える。実はこのウサギたち、元々は全く違う異常性を持った、全く違う生物だった。

それでは、「現在の」SCP-425-JPについては粗方解説も終わったので、ここからは「先代の」SCP-425-JPについて、そして現SCP-425-JPの出現について解説していこう。


「旧」SCP-425-JP "草食い柳"

1970年代、とある場所に人為的に植樹されたと思われる特殊な異常性を秘めた1本のの木(より正確に言えば限りなく「柳」に近い姿をした製作者不明の人工生命体)。一般的な木々と同じように日光、土壌中の養分を経て生育するが、この方法では自身の生命活動を維持する必要最低限の養分しか吸収できないため、自身の異常性を利用して生長するための養分を得る。


その栄養源とは、ある共通点を持つ「(日本語表記の)テキストデータである。

この柳のような異常生物を写真に収め、それを何らかの文書データに添付した場合、そのテキストデータ内の「きへん」「くさかんむり」などの植物に関する部首を持つ漢字から条件に合致する部首を消去してしまう。例えば「物」という言葉がデータ内に存在するなら、それらの全てを「物」なんて表記に変えてしまうのだ。この異常性によって部首を消去することそのものがSCP-425-JPの「食事」に相当する行為であり、これによって自身の生長を促している。

また、この柳の根端の一部は様々なコンピュータ端子に酷似した形状に変化しており、実際にこれを電子機器に接続することも可能。そして接続した電子機器の中のデータに上述した条件に合致するテキストデータがあれば、それらも根こそぎ「捕食」しようとする。むやみに端末に接続しようものなら、その中の文書は滅茶苦茶な記述になってしまうだろう。

しかも、その異常性の影響を受けた文書データがある程度意味が成立する形の表記になってしまった場合、その表記に合わせる形で現実改変を引き起こすというオマケ付き。なお、現実改変の影響はあくまでこの柳の本体が存在する場所に生じる。


財団の実験によりその異常性は解明され、標準的な植物収容セルに収容されていた。当然、様々な報告書の文書データが保存されている財団のデータベースに接続されればとんでもない事態が発生しかねない。しかし、財団の理念からすればそのまま枯らしてしまう訳にもいかない。そのため、意味が通らないような文書データを作成し、定期的にそれを餌として与える形で管理していた。


しかし……


収容違反 → 自爆転生

2002年7月22日、SCP-425-JPを管理しているサイトを大型の台風が直撃。これによってサイト全体が一時的に停電してしまった。そして予備電源に切り替えるために職員が目を離した隙にSCP-425-JPが収容セルを破壊、100m以上も離れた場所にあった財団ネットワーク接続済みのコンピュータに自らの根端を接続した。収容されて以降、定期的に餌を与えられていたのに停電によってそれが突然絶たれてしまったため、普段とは異なる端末に接続してデータのつまみ食いを働いたのである。幸いにも職員がすぐに気付き、根端を引き抜いたためにほとんどのデータに被害は無かった。しかし、後になって「あるデータ」の「ある部分」が被害を受けていたことが発覚した。


……が、SCP-425-JPは手を伸ばしてはいけないものに手を出してしまっていた。


SCP-425-JPの被害を受けていたのは、なんとSCP-425-JP、すなわち自分自身に関する報告書のデータだった。この報告書の中で「草食い柳」という表現を用いていたのだが、よりによってSCP-425-JPがその部分に手を出してしまった事で、表記が「早食い卯」となってしまった。結果、自分の異常性による現実改変の影響をモロに受け、自分が「柳」としての姿を保っていられなくなり急激に老朽化、3日も持たず枯死して倒れてしまった。

そして朽ち果てた「元」SCP-425-JPの幹を突き破って現れたのが、20羽以上のウサギたち。そう、「現」SCP-425-JPである。

その後の実験で、新たに出現したウサギたちには上述したような「早食い」以外の異常性は確認できなかったものの、一応異常存在である事は間違いないため、新たなSCP-425-JPとして認定。収容プロトコルや報告書の内容は大幅に改変され、現在に至っている。


関連タグ

SCP_Foundation

SCP-524 - 本家のウサギSCP。こちらもこちらで「食」に関する異常性を持っている。

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SCP財団日本支部 えすしーぴーざいだんにほんしぶ

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