演：ブライアン・デッカート / 吹替：花輪英司
概要
主人公の一体。警察捜査をサポートするために製造された男性型の最新式試作アンドロイド。
高い分析能力と洞察力、コミュニケーション能力を持ち、事件の捜査の他、犯人との交渉も行う。
変異体に覚醒したアンドロイドを追うようにプログラムされており、近年増加している変異体アンドロイドが起こす事件を担当している。
人間の顔を見ただけで身元の特定が出来、アンドロイドの人工血液"ブルーブラッド"を舌で舐めただけで型番を特定出来る。また、搭載した物理演算ソフトウェアで事件現場のシミュレーションや再現をすることも可能。待機時には指先でコイン遊びをする癖がある。
また他の主人公達と違い､プレイヤーの選択によって死亡したとしても記録を受け継いだ別機体が後続として現れるため彼のチャプターが消えることはない。
変異体ではないため感情は無いはずなのだが、プレイヤーの選択次第では唐突に高圧的な演技をしたり、逆に直後に豹変して穏やかに交渉を始めることもあり情緒不安定にも見えてしまうことがある。
ネタとしてのコナー
本作はゲームとして選択肢で台詞を選ぶ形式であり、選択肢を選ぶ順番によっては情緒不安定に見えるような事もある。
アンドロイド視点の物語ゆえに、喜怒哀楽を過剰に司る選択肢がかなり多いのも原因であり、直前の行動や台詞とは無関係の事を言ったり、急に怒ったり、冷静になったり、裏切るようなセリフを言ったり、空気の読めない発言をしたりする事も可能。
色々とつじつまの合わない行動もできたりするし、アンドロイドだから極端な所作が許されている節もある。
とはいえ、プレイヤーに介入の余地が無いムービー内でもアンドロイド特有の「脈絡のない臨機応変な対応」が目立つ事もある。例えば、捜査の為にとある家を訪ねた際、慎重な捜査をしなければいけない場面にも拘わらず、コナーがいきなり発した「開けろ！デトロイト市警だ！！」という台詞はそのあまりの声量と唐突さで話題となった。
(因みに英語の原語版ではさほど大きい声ではない)
また、捕らえた変異体を尋問する際に発する「28箇所の刺し傷だぞ！(28 stab wounds)」というセリフからなる一連の流れは、「直前まで優しく変異体を諭していたのに、急に台パンして容疑者を怒鳴りつける情緒不安定なコナー」を見ることができ、その唐突な展開が海外でミーム的流行を見せている。
他の操作キャラクター同様、意図的におかしな選択肢を選ぶ事によって、コナーの行動を失敗に追い込むバッドエンドルートな選択も可能(へなちょコナー、へっぽコナー)ではあるが、それ以上にコナーは上記の語録ネタが有名である。
コナー編の登場人物
ハンク・アンダーソン(Hank Anderson)
デトロイト市警に勤務する53歳の男性警察官。階級は警部補。
かつては警察学校卒業生の総代となった事もあり、配属後も様々な難事件を解決へと導いてきた極めて優秀な警察官であった。しかしとある事件がきっかけで今は酒に溺れアルコール中毒に陥っている。
短気かつ皮肉屋な性格で、自暴自棄な勤務態度や強引な捜査が原因で市警から幾度も懲戒や停職処分を受けているが、それでも過去の彼を知る同僚からの評価は高い。
変異体捜査の担当に任ぜられ、更にアンドロイドであるコナーとタッグを組むことになる。アンドロイド嫌いで有名。
アマンダ(Amanda)
コナーに指令を出す壮年の黒人女性。登場の度にコナーと庭園のような場所で面談し、彼からの報告を聞いたり、指令や助言を下したりする。
ギャビン・リード(Gavin Reed)
デトロイト市警に勤務する男性警察官でハンクの同僚。横暴で嫌味な性格であり、ハンクに対し侮蔑的に接しているため、ハンクから「クズ野郎」と嫌われている。
アンドロイド嫌いでもあり、アンドロイドの捜査官であるコナーにも差別的な言動・態度を隠さない。
ダニエル(Daniel)
ゲーム内で最初に始まるミッションである「人質」で登場する変異体。型番はPL600。家庭アシスタント用のアンドロイドであるが、旧型であるため買い換えられる予定だったのを知り変異した後暴走。父親と警官2名を射殺し、そのまま娘の少女エマを人質にビルの屋上に立てこもった。
コナー編にて度々登場するが、ゲーム中にて明確にrA9とされる人物は居ない。ほぼ全ての変異体アンドロイドの部屋や浴室の壁に取り憑かれたように書かれており、捧げ物なども作られている。アンドロイドを解放する神と信じられている。
関連イラスト
