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概要

仮面ライダーW最終回に登場。

ミュージアム壊滅後から1年後、数人の若者たちが「エナジー」と呼ばれるカリスマを中心に結成した新たなるガイアメモリ販売組織。自称“ミュージアムを継ぐ者”


………と言えば聞こえはいいが、その実態は元々、当話の依頼者である青山晶の姉・青山唯が偶然発見したガイアメモリが裏ルートで高値で取引されていることを知り、唯の知人だった遠藤士郎を中心とする風都の不良達が今まで流通していたガイアメモリをかき集めて金儲けする事に目覚めて結成したというただの悪質なストリートギャング集団で、人類をガイアメモリで強制的に進化させ、進化した人類を管理するために結成されたミュージアムとは全くの別物である。

当然ながら、ミュージアムやその運営者である園咲家のように強大なコネクションや、ガイアドライバーをはじめとする優れた技術・戦力の類など何も持ち合わせておらず、実情としては金目当てのチンピラ共が、ミュージアムの名を勝手に用いてデカい顔をしているだけ銭ゲバ愚連隊である。


この手の集団はEXEに限らず、ミュージアムが崩壊し、既に製造されていたガイアメモリが流出した後の風都では散発的に発生しており、新たな問題となっている。


構成員の中には以前Wがメモリブレイクしたコックローチアノマロカリスなどの同型のメモリを持つ者もいるが、以前のメモリ使用者と違ってメモリの力を使いこなせているとはお世辞にも言えず、リーダーのエナジー以外は翔太郎の変身するジョーカー照井が変身するアクセルにほとんど抵抗することもできず、あっという間にメモリブレイクされてしまっている。


前述したようにガイアドライバーなどを所持している筈もないので、メンバーは人体へのメモリ直押しで変身しており、メモリによる中毒症状にも陥っていた。


最終的には翔太郎や照井によって遠藤を始めとする実働メンバー全員が逮捕され、意外な正体を現したリーダーのエナジーもフィリップの復活という大インパクトのある出来事に翔太郎や照井を始め、視聴者にすら存在そのものを忘れ去られるというぞんざいな扱いを受けた挙句、復活したWから全フォームチェンジによる攻撃フルコースを受けて、あっけなく倒されてしまい、あっという間に壊滅してしまった。


ちなみに様子から見て、仮面ライダーの存在は当初は忘れていた(あるいは全然知らなかった)模様。


風都探偵」では、組織壊滅後にもガイアメモリの毒素故か再びメモリ犯罪に手を染めた元メンバー達がアニメで登場(照井に「何度目の再犯だ?」、「まだメモリから足を洗えないか」と言われていたことから初めての再犯ではなく、既にメモリの常習性に飲まれていると窺える)。

そこから新たな組織を作っていたが、全員ドーパントになる前に照井にあっけなく倒され逮捕された。またリーダー格の男がビーストメモリを所持している。


構成メンバー

エナジー

演:末高斗夢

EXEの黒幕。

メンバーからは“偉大なカリスマ”と呼ばれ慕われており、この街で一番強いと自負している。自身は決して表舞台に現れる事無く他のメンバーにガイアメモリを集めるように指示し暗躍していた。


その正体は表向きはサンタちゃんが経営するペットショップで働いている店員の男性(本名不明)で物語の終盤、自分以外のメンバーが逮捕され、ほぼ組織として機能しなくなった腹いせの為に翔太郎を襲撃。


翔太郎を仕留めたと勝ち誇るが、実際には復活を果たしたフィリップに阻止されて失敗していた挙句、衝撃と感動のフィリップ復活劇の為に翔太郎たちを始め視聴者たちにすらその存在を忘れ去られてしまった。

これに腹を立てて「無視すんなー!」と小物じみた台詞を喚きながら再度翔太郎達に挑むが、完全復活を果たしたWの(ほぼ一方的な)猛攻の前に呆気なく敗北してしまった。


何処が“偉大なカリスマ”なんだとか、この街で一番強いとか言ってるのとか(一応擁護しておくと、エクストリームメモリに守られ無傷で済んだとはいえ、不意打ちで放たれたエネルギー弾で翔太郎が吹き飛んでおり、さらにエクストリームメモリも軽微とはいえ損傷していたため決して弱小ドーパントという訳ではない)突っ込まれそうだが、まぁネットを中心に活動して姿を見せる時はドーパント態の姿で派手なパフォーマンスでも行い、ガイアメモリでの商売に目をつけていたストリートの若者たちを引きつけるという、「ありがちな事」をしていたんだろうという説が有力視されている。


遠藤士郎

演:南羽翔平

EXEの実働メンバー達を束ねるリーダー格。

“偉大なカリスマ”を再起動させる為にミュージアム壊滅後に街中に散らばった警察などがいまだに回収しきれていないガイアメモリを集めている素行の悪い不良少年達の中心人物。


唯を人質にして、晶から“オーシャンのガイアメモリ”を奪い取るも、直後に乗り込んできた翔太郎と照井によって、一味共々叩きのめされ、メモリを使ってドーパントに変身しようとするも、翔太郎に阻止され、逮捕・連行された。


当初、翔太郎は彼が「エナジー」の正体ではないかと考えていたが、実際は上記にある通り、彼は“エナジーのガイアメモリ”を持つEXEのヘッドではなく、所持していたのは“エッジのガイアメモリ”であった…。ちなみにエッジメモリは使用前に破壊された為、彼のドーパント態を見る事はできなかったが、他のメンバーと違ってメモリの力を使いこなせていたのかは定かではない。


彼ら2人以外にもコックローチメモリとアノマロカリスメモリ、そしてオーシャンメモリを回収していた少年(その際の台詞から、転売用で自ら使用する予定はなかったものと思われるが、最終的に、竜の手で押収または破壊されたものと思われる)が確認されている。


余談

青山唯を演じた小池唯は海賊戦隊ゴーカイジャーアイム・ド・ファミーユとして、リーダーの遠藤士郎を演じた南羽翔平は動物戦隊ジュウオウジャーレオとして、それぞれ後年のスーパー戦隊シリーズで戦隊メンバーを演じる事となる(更に言うと両作は記念作で、両者はジュウオウジャーにおいて再共演を果たしている)。


アニメ版に登場した残党のリーダー格が、レオ人間態そっくりで"ビースト"メモリを所持していたのもこの件を踏まえた演者ネタと思われる。


関連タグ

エナジー・ドーパント 仮面ライダーW 半グレ


ORIGIN蒼炎群続編で登場した模倣犯。前者はEXEより大規模且つ組織として統率のとれた活動をしていた他、後者は大道克己の名を勝手に借りた犯罪集団である。

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