曖昧さ回避
1.一昔前にあった天皇賞・秋での呪い
2.2021年末からG1レースにおける呪い
1は「1番人気のジンクス」とも呼ばれるが、ここでは両方扱う。
1の概要
1970年代から2000年代にかけてあった呪い。
1965年にシンザンが1番人気で勝利して以降、1番人気がなかなか勝てず、その次に1番人気で天皇賞・秋を制したのは1984年のミスターシービーだった。それどころか、1971年から1983年にかけては複勝圏内にすら来ていない。
ミスターシービーの勝利により、このジンクスも終わりかと思われた翌年、皇帝シンボリルドルフがまさかの敗戦。国内における敗戦はこのレースと、前年のジャパンカップのみである。
そして1987年にニッポーテイオーが勝利して以降、再びこの呪いが牙をむく。メジロマックイーンの大降着、ビワハヤヒデの故障、サイレンススズカに関する沈黙の日曜日等が起き、この次に1番人気が勝利したのは2000年のテイエムオペラオーだった。
しかし、2000年にテイエムオペラオーが勝利して以降は一転、1番人気が順当に勝つレースへと変わり、複勝率は8割を超えるようになった。
2の概要
2021年のホープフルステークスを皮切りに、G1で1番人気が勝てない事態が続いた。それどころか、複勝圏内にも来ないということも珍しくなく、2桁着順に大敗するレースも複数見られた。
というより、2022年は1番人気が勝てない年なのか、年明けから重賞で1番人気が勝てず、この年、最初に1番人気が勝った重賞はフェブラリーステークスの裏で行われた小倉大賞典である(その間18連敗)。重賞全体からみても、1番人気の勝率は2割ほどであった。
障害や地方に目を向ければ、オジュウチョウサンや、カフェファラオなど、1番人気でも人気に応えたG1はあるが、中央の平地G1は勝てなかった。
天皇賞・秋のイクイノックスの勝利によって、GⅠで1番人気の連敗がストップしたが、今年の菊花賞までのG1における1番人気の成績は2着1回、3着2回。それ以降に目を向けると、シャフリヤールがジャパンカップで2着に入っただけであり、またしても呪いは続くかと思いきや、阪神ジュベナイルフィリーズでリバティアイランドが勝利したのをきっかけに、朝日杯フューチュリティステークスでも1番人気のドルチェモア、有馬記念はイクイノックスが制し最少勝利数更新を回避。これをきっかけに呪いは終わるのか・・・と思われたが、ホープフルステークスで今まで溜まった呪いが発動。1番人気のミッキーカプチーノが5着に沈んで平地G1年間最低勝率記録更新となってしまった(24戦4勝、勝率.166)。
ちなみに優勝はドゥラエレーデ(14番人気、90.6倍)で、三連単は246万6010円と最後の最後で大荒れとなった。
とはいえ、2023年になると一変。最初の重賞中山金杯から1番人気のラーグルフが勝利。GⅠにおいても、フェブラリーステークスで1番人気のレモンポップが勝利しており、この呪いは沈静化した。
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