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曖昧さ回避

装甲悪鬼村正」の登場キャラクターは足利茶々丸(装甲悪鬼村正)を参照のこと。


概要

1470-1498?。男性。堀越公方(ほりごえくぼう)・足利政知(足利義政の兄)の庶長子で、堀越公方第2代。

幼名しか残っておらず、元服したかどうかは不明であり通称や諱は不明。諱については江戸後期に高松藩で編纂された『歴朝要紀』では「政綱」とするが根拠がない。

廃嫡・幽閉~堀越公方奪取

継母・円満院の讒言もあり素行不良の廉で政知によって廃嫡・幽閉される。その後、政知は古河公方・足利成氏討伐を再開すべく義政にかけあって、次男・清晃(後の11代将軍・足利義澄)を義政の猶子にし、三男・潤童子を堀越公方後継と定めた。この間の茶々丸の冷遇振りは酷いものだったようで、清晃と潤童子の母・円満院からは特に憎まれ虐待されるなどしていたらしい。しかし、政知の死後脱走し潤童子と円満院を殺して堀越公方となる。なお、政知は自然死であったが、司馬遼太郎の小説『箱根の坂』では、政知をも茶々丸が殺した設定になっている。


実質謀叛による簒奪であったが、その境遇に加え、政知が茶々丸の廃嫡を反対した執事・犬懸上杉政憲を自害に追い込むなどしていたこと、伊豆の在地領主たちが政知の近臣たちや円満院のふるまいに対して反感を抱いていたこともあり旧臣らの抵抗・反発は少なかった。


伊豆追放

しかし、足場を固めようとした矢先に讒言を真に受けて重臣を誅殺するという愚行を犯し、一気に支持を失ってしまう。その隙を突いた今川氏親の客将・伊勢盛時(北条早雲)によって根拠地の伊豆を追われる。


この頃、京では潤童子の同母兄である清晃が明応の政変により細川政元日野富子に担ぎ出され還俗。名を義遐(よしとお、のち義高)と改名し、政変で追われた足利義材の後任の将軍に就任していた。


一方、当時の盛時は氏親の客将だったが、また斎藤道斎『今川記』(1553年成立)によると、足利政知にも仕え、所領を与えられていた模様である。幕臣だった盛時は単に幕命に従っただけでは無く、茶々丸のクーデターで「直接的な損害」を被った当事者である可能性が指摘されている(黒田基樹「伊勢盛時と足利政知」『戦国史研究』71号)。


これらのこともあり、盛時の伊豆攻めは室町幕府(義澄や政元)の意向に沿った侵攻という説が有力になっており(家永遵嗣『室町幕府将軍権力の研究』収録「堀越公方府滅亡の再検討」)盛時の野望による征服という見方は薄らいでいる。

伊豆追放後~最期

その後の茶々丸は山内上杉顕定のち甲斐の武田信縄を頼って伊豆奪回に向け抵抗を続けた。しかし、茶々丸を保護したことを口実に盛時は甲斐に度々攻め入り、信縄と父・信昌及び弟・油川信恵との対立もさらに激しくなり武田家は信縄の長男・武田信虎が甲斐を統一するまで一族間で抗争を続け、後北条氏との抗争は孫の武田信玄の代に今川を含めた三国同盟が結ばれるまで続いた。


一方、茶々丸の後ろ楯だった顕定は父・上杉房定とともに越中公方・足利義尹(義材)を支持し義尹の将軍再擁立を狙っていた。しかし、近江で義尹は六角高頼・細川政元勢と戦って惨敗し周防の大内義興の元に逃走。


義尹の有り様を見て顕定は義尹擁立を諦め義澄陣営に鞍替えし伊勢氏と和睦した。図らずもこのことが茶々丸の運命に止めを刺される事態を招いてしまう。


その後、今川・伊勢と武田は一旦和睦。その証として盛時は信縄に茶々丸の身柄の引き渡しを要求したため、茶々丸は盛時に引き渡され伊豆へ連行され自害させられた。


Pixivでは

2022年現在、ほとんど全て『装甲悪鬼村正』の方の足利茶々丸で占められている。元ネタと二次創作の関係ではあるが、今となっては史実の足利茶々丸で投稿する時は、戦国関係のタグを付けて棲み分けした方がよいだろう。


関連タグ

北条早雲 足利義澄

足利義明…小弓公方。茶々丸同様、実力で公方に就任した野心家で父や兄弟との仲の悪さ、伊勢(北条)氏に滅ぼされたなど共通点が多い。

冒頓単于…父に疎まれていたこと。継母と異母弟を自らの手で殺し当主になった点が同じ。

大友宗麟…自身で手を下してこそいないが父・継母・異母弟殺害の黒幕説もある。

新九郎、奔る!…伊勢新九郎(北条早雲)が足利茶々丸を襲撃する場面で始まる。

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