概要
漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第6部「ストーンオーシャン」のスピンオフ読み切り「フジコの奇妙な処世術 -ホワイトスネイクの誤算-」の登場人物の1人。
『G.D.st刑務所』に服役する24歳の女囚で、太い点の様な眉にそばかす、丸眼鏡を掛けている。日系人。
子供の頃から絵を描くのが大好きで、それが高じてアマチュアの画家を行っており、主に春画を描いている。
値段設定は裸体が＄100で、1人増える毎に＄100ずつ追加料金が発生する。
尚、スパイダーマン等のフィクションのキャラクターのリクエストにも応じるが、この場合別途料金を支払う必要がある。基本的には順番優先だが、賄賂を支払えば繰り上げは応じる。
絵を商売にしているだけあってその腕前は高く、描くスピードも速い。
また、独自に『スケッチ占い』なる占いをやっており、占いの結果は結構的中するらしい。
実は絵を描くのを止めさせようとすると癇癪を起して暴れ出す程に、絵に対する病的な執着心の持ち主で、そもそも彼女の収監理由も、大学生だった頃に住んでいたアパートの大家から「絵ばかり描いてないで大学に行け」と忠告された途端にブチ切れ、持っていたナイフでメッタ刺しにして実刑判決を受けた 為である。よって罪状は少なくとも傷害だと推測される。刑期は不明。
この彼女の持つ執着心に目を付けたプッチ神父により、徐倫への刺客としてスタンド能力を与えられたが、彼女自身はホワイトスネイクとコンタクトを取っておらず、またスタンド能力さえも自覚していなかった。
動向
食堂で泣きながら絵を懇願する客から賄賂を受け取ってリクエストの絵を描いた後、エルメェスやF・F達と食事をしていた徐倫に話しかけると、彼女を占った（ちなみに結果は途中までだが「男運が悪くてむっつりスケベ」と強ち間違ってはいない結果だった)。
その間に彼女をスケッチし、その絵を「必要ないものを楽しめるってことは精神的余裕の表れ」で「今の自分には必要かも」と感じた徐倫に売ってくれるよう頼まれた為、スケッチだったのもあり、富士子は＄20で渡す。
実は富士子が徐倫に話し掛けたのはDISCを介して「徐倫を強く意識する」ように命令された為であり、無自覚に嬉しさの余りに気持ちが抑え切れずに多くの絵を描き、スタンド能力で徐倫を強烈な快感へと陥れた。
しかし、ここで首謀者であるプッチにも予想だにしなかった誤算が生じる。それは徐倫への感情を拗らせて彼女を題材に宗教画を描き出してしまい、その影響で徐倫は打って変わって悟りを開いたかの様な精神状態となってしまった。
その直後、プッチは「煩悩に打ち勝ち悟りを開いたブッダの様な精神力を徐倫に与えてしまうかもしれない」と細やかな気がかりを覚えると、慌ててスタンド能力と徐倫に関係する記憶を抜き取り、一連の出来事を無かった扱いにしたのだった。
ちなみにスタンド能力を失った為に客足は減ったものの、それでも需要自体はある模様。
スタンド名『バッド・ロマンス』
本体が描いた絵を受け取った者の精神状態をコントロールするスタンド能力。
ヴィジョンは頭の部分が剣山の様になっており、目の部分がハート型にカットされた宝石の様な目をしたメットを被った人型の姿をしている（パッと見は女体化したホワイトスネイクにも見える）。
対象を題材にした絵を描くのが能力の発動する条件となっており、描いた絵が大ければ多い程その分影響は大きくなる。因みに精神状態はその絵のテーマで決まる。
精神コントロールの力は強力で、劇中では術中に嵌ってしまった徐倫が痛みで誤魔化そうとしても、それが更に快感となる程。
尚、刑務所に入ってからの方が絵が売れていた、スタンド能力を失ってから客が減った等の要素から、春画と組み合わさるとある主の中毒性を生み出していた可能性があるが詳細は不明。
ただし、絵のテーマによっては、下手をすれば対象となった相手に悟りを開かせて、精神力が強靭かつ強固な……それこそ聖人や仏様の様な人物へと成長を遂げてしまう可能性がある為、上述の様にそれを危惧したプッチは急いで本体である富士子からスタンド能力を取り上げて回収していた。
名前の由来はレディー・ガガによる楽曲「Bad Romance」より。
