「だから待ってろって言ったのに…。ほれ、芋長の芋羊羹だ。大きくおなり」
CV:長嶝高士
概要
しかしノリで作っているためあまり役にたつものは作ったことがない。
総長、副長以下、揃いも揃って頭の偏差値が著しく低いボーゾックにおいては“一応”頭脳派の部類に入るが、『支配者』の意味がわからないゼルモダからの質問に「歯医者さんみたいなもんだろ?」と珍回答を返すなど、実際のところ頭の悪さはガイナモ、ゼルモダ達と目くそ鼻くそレベルである。
性格は臆病なようで常にオドオドとした口調で喋る。
全身を覆うアーマーは顔とへその部分だけ窓がついているが、へそは何十年も洗っておらずとてつもなく臭い。それを生かし、へその窓を開けてその悪臭で攻撃することができる。MMモグーによると「酸っぱい」とのことで、「へそが汚い」という理由で恥ずかしがっていた彼にその悪臭を嗅がせ、勇気づけたこともあった。
他にも念力を使って相手を転ばせる能力は持っているが、その性格から戦闘には不向きで、劇中では一般人の天馬親子にボコボコにされながら追いかけ回される一幕もあった。
ボーゾックが解散したあとは、真面目に勉強することを決意し小学校に入学した。
発明品・所持品
腐っても『悪の組織の発明家ポジション』に相当するためか、グラッチは作中でも色々な物を作ったり使用しているので、それらをここに記載する
電卓
偶然出会った天馬市太郎少年からチーキュの美味しい食べ物を聞く際に取り出して使用した。
見た目と名前からして計算に使用するのが本来の用途だが、『ボタンを押して文章をインプットすることで、メモ帳としても機能する』という優れものである。
とはいえ、グラッチの記憶力がそこそこ良かった(間違えたのは4種類中『フライドキチン』と間違えたフライドチキンのみ)のもあり、電卓で確認することはなかった。
高カロリーで太るスプレー
本来はゾンネットのダイエットを助けるために『低カロリーで痩せるスプレー』を作る予定だったが、その中で偶然できた失敗作。
吹き掛けると、スプレーを浴びせた対象は風船のように膨らんで膨張し、限界に到達すると爆発してしまう。
物忘れ水鉄砲
その名の通り、浴びせた者を事実上の記憶喪失状態にする。加えて『浴びせた対象の顔が突然変異(メタモルフォーゼ)を起こして面影がなくなる』という副作用もあるが効果は絶対的な物ではなく、対象が何らかの行動をきっかけとして記憶を取り戻す場合もあり、記憶が完全に戻ると突然変異した顔も元に戻る。
パワフルダンサー製造機
発明したグラッチ曰く『中に入ると脚の筋肉が超超超超超パワーアップされて最強になる』巨大な装置だが、中に入るための扉の取っ手が扉を開けようと引っ張っただけで取れるという幸先不安そのものであったため、ゼルモダが「誰か!コイツに入りたいやつはいねぇのか!手を挙げろ手を」と挙手を募るものの、そんな不安要素しかないものに入るボーゾックの荒くれ者は誰もおらず、それに全く気付いておらず床掃除が一段落して額を手で拭った宇宙ゴキブリ・ゴキちゃんに白羽の矢が立ってしまい、強引にゴキちゃんを押し込んで装置を起動するものの、装置が止まらず暴発してしまい、白煙が立つ製造機からGGゴキちゃんが出てくるに至った。
ゾクレンバズーカ
ホワイトレーサーの乱入でおめおめと敗走する羽目になってガイナモに叱られたSSパマーンの…ひいては彼がゾクレッドとしてリーダーを務める暴走戦隊ゾクレンジャーのために開発した必殺バズーカ。開発したグラッチが『ギガフォーミュラーの5倍の力を持つ必殺武器』と豪語するものの、エネルギー源として『ファンベルダイヤモンド※』が必要となる。劇中ではゾンネットの持っている赤色のファンベルダイヤモンドをセットして再戦に挑んだが、フォーミュラーノバとの撃ち合いではエネルギーチャージに十分な時間をかけられなかったために負けてしまい大破、セットされた赤色のファンベルダイヤモンドも大破の際の爆発で吹き飛んで、ラジエッタ・ファンベルトの手に渡る事となった。ちなみに『鳥人戦隊ジェットマン』登場したネオジェットマンの必殺武器である『フレアーバスター』のリペイントでもある。
※ゼルモダ曰く『宇宙の端の田舎の星でしか採取できない宝石』のこと
余談
名前の由来は車の部品である『動力伝達装置』の英訳である「クラッチ(Clutch)」
声を演じる長嶝氏は今作がスーパー戦隊シリーズ、延いては特撮初出演となり、以降もスーパー戦隊シリーズにおいて様々な怪人の声を演じる常連となる。
アメリカ版であるパワーレンジャー・ターボではポルトという名前で、日本語音声もオリジナルと同じく長嶝氏が演じている。
翌年の『電磁戦隊メガレンジャー』では、アリジゴクネジレの声を担当している。