概要

死語とは、以下のいずれかの意味を指す。

1. 死語：使う人がいなくなり、なくなっていった言語。サンスクリット語、エジプト語、ラテン語など日常語としては使われなくなっても宗教、学問などの分野で使われている場合がある。
2. 廃語（はいご）：昔はよく使われたが、今は(あまり)使われなくなった言葉。一般的に死語と呼ばれることが多い。

本項では1、2両方説明する。

1の死語（言語）

完全消滅した言語

海外

• アメリカインディアン諸語の大半
  • ただし、ケチュア語やグアラニー語のように今でも広く話されている言語もある。
• オーストラリア諸語の大半
  • 北部の一部言語を除いて消滅。コアラ、ウォンバットなどオーストラリア英語への借用語に名残をとどめるが、痕跡すら残さず消え去った言語も多い。
• エトルリア語
  • ラテン語が広がるまでの古代イタリア半島中部で話されていた言語。
• イベリア語
  • ラテン語が広がるまでの古代イベリア半島東部・南部で話されていた言語。系統不明だがバスク語との関係が議論されている。
• アラビア語アンダルシア方言・シチリア方言
  • キリスト教徒の再征服とイスラム教徒の減少によりそれぞれロマンス語に置き換えられた。しかし、アラビア語シチリア方言はマルタ語に受け継がれているため、完全な死語とは言い難い面がある。
• アナトリア諸語
  • ヒッタイト語、ルウィ語、リュディア語など。全て中世初期までに消滅。
• 古プロイセン語
  • バルト語派に属するプルーセン人の言語。ドイツ人の東方植民により衰退し、18世紀初めに消滅。
• 百済語、高句麗語などの朝鮮半島の古代言語
  • 半島を統一した新羅語が古代朝鮮語の母体となり、他の言語は廃れた。古代の朝鮮半島南部には倭人も多く住み日本語と同系統の言語が話されていた（半島日本語）ことが知られるが、彼らは日本に引き揚げたり新羅人に同化されたりして消えた。

国内

• 上代東国語 　八丈語に名残をとどめるのみで消滅。
• がっしゃい言葉　博多弁の台頭により話者喪失。

消滅危機の言語

海外

• プロヴァンス語、アルピタン語、コルシカ語、ブルトン語などフランスの地方言語
  • フランス語を国家統一のよりどころとする政府の政策により衰退。フランス政府はEUの推進する地方言語・少数言語の保護政策を拒否している。
• フリウリ語、ラディン語などのレト・ロマンス語群
  • イタリア・オーストリア・スイスの各一部で話されるが、いずれも話者数が少なく消滅寸前。
• ゲール語
  • 現存するアイルランド語、スコットランド・ゲール語（中英語から派生したスコットランド語とは別）、マン島語のいずれも、英語に取って代わられ話者数は少ない。
• 満州語
  • 清朝を築いた満州族（満族）の母語であったが、中華文明の圧倒的影響力の前に満洲固有の文化は衰退。満族は漢民族と同化しその言語も風前の灯火となっている。
• 韓国語済州方言

国内

• アイヌ語
• 沖縄語ほか琉球諸語
  • 戦後生まれの世代のウチナーヤマトグチ話者化により年少者は話せず理解することもできない。
• 東京山の手言葉、名古屋弁上町言葉、大阪弁船場言葉　など
  • これら東京、名古屋、大阪などの中上流社会で話されていた上品な方言は、話者の郊外移住と標準語化によりほとんど消滅した。
• 河内弁・大和弁・山城弁・伊賀弁など
  • 関西共通語の台頭によりほとんど高齢者にしか話されなくなった。

方言のみ現存

• ラテン語
  • 現在は学術・宗教用途でのみ使われるが、それも年々使用頻度を減らしている。各地の方言がフランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ルーマニア語などのロマンス諸語として独立し、現在では中南米などの欧州以外の話者の方が多い。
• オスマン語
  • トルコ政府により人工的に作られたトルコ語が、母体たるオスマン語を完全に置き換える形で公用語として用いられている。また、各地に存在した方言も、行政上はトルコ語の方言という扱いで残存している。

宗教・学術・典礼用途でのみ用いられる言語

• サンスクリット語
  • ヒンディー語やベンガル語、タミル語などのインドの諸言語に大きな影響を与えたほか、語彙はマレー語、インドネシア語、朝鮮語、日本語などにも取り入れられている。
• エジプト語
  • 現在はコプト語としてキリスト教徒の間で使われる。

2の死語（廃語）

昔はよく使われたが、今はほぼ使われていない言葉のこと。

昔の流行語であったり、価値観が変わったり時代にそぐわなくなった事で消滅していった言葉を指す。

今も使用すると若者に通じなかったり年寄り認定されてしまう可能性があるので注意。

主な言葉

膨大になるので記事の存在する言葉のみ掲載。

※主に2000年代以前の用語を掲載

以下コピペ

「高菜、パックンチョ（死語）してしまったんですか！！！！？？？？」

多分、僕の口の周りにちょっち（死語）唐辛子の味噌がついていたのだろう。

はい、モチのロン（死語）食べました。グラッチェグラッチェ（死語）。と答えた。すると、

「うちの店は初めてでせうか？（死語）

　（答える間もなく）何故高菜を食べたのですか？

　スープをゴクリンチョ（死語）する前に何故高菜をゲッツ（死語）したのですか？

　チョンボ（死語）じゃないですか。

　まずスープをというルールがあるじゃないですか！」

と18センチのまま一気にハッスル（死語）しながら、持ってきた支那そば（死語）を手放さずにこう言った。

「これをお出しすることは出来ま千円（死語）。マナーに反する困ったちゃん（死語）はドロン（死語）してください」

くりびつてんぎょう（死語）した。

「だってここに高菜が置いてあるから、ハラヘリコプター（死語）だったから食べました。

　じゃあ、今からレスカ（死語）をめちゃんこ（死語）飲みますよ。で、口の中を洗いますよ。

　それでもさよオナラ（死語）なんですか？」

と訊ねたら、また同じことを言われた。

ガンブロンな長男（死語）を見たら、長男は「冗談はよし子さん（死語）」という顔で奥でもじもじしている。

そっか、わかった。次はハゲチャビン（死語）な旦那さんだ。

３秒ほどドッチラケ（死語）な表情で見詰めたら、反応があった。

「やっこさん（死語）はトルコ風呂（死語）に行きますか？　チョメチョメ（死語）って知ってますか？

　トルコ風呂（死語）に行く前にニャンニャン（死語）しますか？

　そういうことです。そんな神経のパープリン（死語）に食べてもらってはまいっちんぐ（死語）」

　ここでまた奥さんがかまし始める。

「うちは看板も出さずに必死にガンバルンバ（死語）しているのですよ。

　スープを認めてくれないなら、チョベリバ（死語）なんですよ。

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