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東方付喪神

とうほうつくもがみ

「東方付喪神」とは、東方Projectに登場するキャラクターの内、主にその存在性が「付喪神」であるキャラクター、または二次創作においてその存在性に「付喪神」との強い関連をもって語られる事のあるキャラクターたちによる二次創作グループである。
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概要

東方Projectに登場するキャラクターの内、「付喪神」として語られるキャラクター、または原作においては「付喪神」とは語られていないものの二次創作においてその存在性に「付喪神」としての要素を絡めて語られる事のあるキャラクター、あるいはその両者の要素の中間的立場にあるキャラクターたちによるグループ。


「付喪神」

東方Projectにおける「付喪神」とは、稗田阿求(「幻想郷縁起」、『東方求聞史紀』)によれば、元々は道具に宿る八百万の神の一種であり、性質・気質や神格のあり方も多様である。

道具に宿る神は「 使用者の念 」を長らく受けると「 神性 」が変化し、これに重ねて供養されずに捨てられるなどされると元々の「 」に回復する事が出来ないまま「 人間に牙を剥くようになる 」(『東方求聞口授』)。

これが付喪神である。

付喪神の性質は元々の八百万の神格よりも「 妖怪のような性質を持つ 」ものへと変化しており、人間にとっては厄介な存在となっている。


使用する物品が付喪神になるのを防ぐには、使用中は手入れをして道具に宿る神(神霊)を敬う、捨てる際にはきちんと供養をする、または捨てる際には使用できない状態にまで完全に破壊して道具の神が「まだ使えるのに」という無念に苛まれないようにする、などの方法があるようである。


なお、売買などで何らかの物品を新規に取得した際は、まずはじめに祟り神が憑いていないかチェックすると良い模様。たまに「 初期不良 」という祟り神が取り憑いていることがある。


また別の機会において茨木華扇博麗霊夢に語ったところ(『東方茨歌仙』)によれば、モノを「 もったいない 」と思うは素晴らしいが「 付喪神的に 」は「 時には再利用しない方が良い場合 」もある。使用者の手元にある場面でも、時には付喪神への変異を警戒する必要もある様子である。実際に『東方輝針城』では小槌の影響によるものながら手元にある物品が付喪神として稼働したこともあった。

華扇が霊夢に語った場面は『輝針城』以後の時間であり、霊夢が妖怪退治の際に使用してきた歴戦の「 」がその話題の軸となったのであるが、華扇によればその存在性が変異してしまう前に供養や除霊などを行った上で「 休ませる 」ことも大切である様子である。


なおこの針はその後多々良小傘(後述。茨歌仙小傘)が見事に鍛え直しているため、付喪神化するなどの様子は見られていない。


霊夢は付喪神化した品の供養の方法だけでなく付喪神化を防ぐ対策の術なども心得ているが、それが事態の好転につながらないこともあり、霊夢は霧雨魔理沙から「 付喪神関連ではよく初動を見誤るな 」と評されている(『東方鈴奈庵』)。


メンバー

2015年9月現在のpixivでは、総合すると次のキャラクターがメンバーとして挙げられている。


各メンバーの個別の要素については次の通り。


原作における「付喪神」

キャラクター名初登場作品固有の「付喪神」性の由来その他の関連
多々良小傘東方星蓮船初登場時は「唐傘お化け」、「妖怪傘」とも
秦こころ東方心綺楼
九十九弁々東方輝針城伝統楽器の付喪神二つ名は「古びた琵琶の付喪神
九十九八橋『東方輝針城』伝統楽器の付喪神二つ名は「古びた琴の付喪神
堀川雷鼓『東方輝針城』和太鼓後に和太鼓の神性を捨て、ドラムとその演奏者を取り込む

この内、小傘は人間に対してちょっかいをかける事が多いがこころは感情の平時は「 ひっそりと付喪神をしている 」(『心綺楼』)ことが多い。

一方で八橋、弁々、雷鼓は対人間という点ではなく自身の存在の確立を求めて積極的に行動するなど、各人は由来と存在性こそ「付喪神」ながら、そのメンタリティや行動の方向性は個々様々である。


上記のメンバー以外では固有の名称などは無いものの『東方鈴奈庵』において変化したての「付喪神」たちが描かれている。その姿は「付喪神」の元となった物品に人間のような手や足がはえているという、日本でも古くから想像されてきた「付喪神」の姿と同種のものとなっている。


この生まれたての付喪神のその後にも関わった二ッ岩マミゾウは別の機会にはとある事情から意図的に付喪神を生み出すなどしており、その際には「 付喪神ネットワーク 」と称されるような付喪神同士の横のつながりがある様も語られている。


メディスン・メランコリー

メディスン・メランコリーはその存在が「 鈴蘭畑に捨てられた人形が、長い年月を経て妖怪化した 」という過程に由来しており、「 自らの力で 」動く人形(「妖怪」)でもある(『東方花映塚』)。

阿求もまた「幻想郷縁起」(『求聞史紀』)においてメディスンについて「 捨てられた人形が、時を経て妖怪に成長したもの 」と記述している。

メディスンは毒を操るが「 生物じゃない 」ために自身には効かず、その能力も通して「 人間に操られる 」存在である人形たちを「 解放 」すべく行動しようとするが、「 自らの力 」で動く事のない他の人形たちから「 賛同を得られなかった 」という経緯を持つ。


人形という「モノ」(非生物)を始まりとする妖怪性の発現と他の「人形」とは明らかに異なる自意識の芽生え、あるいは自身の由来となった「モノ」やそれを取り巻く状況に対する強い意識(人間からの「人形解放」を想う様など)の存在という点においてメディスンは「付喪神」の分類と多分に重なる。


例えば作中でいずれも「付喪神」として語られている先述のこころは時間の経過による「面」の妖怪化であり、小傘はその程度と行動のあり方はともかく人間に対して快からぬ感情を抱いているなどメディスンと共通する来歴や心理を備えている。


一方でメディスンは作中では「付喪神」と明示的には語られておらず、妖怪の一種または「動く人形」として語られる。

顕著なケースが阿求の記述する「幻想郷縁起」にみられる。

同著作では阿求はメディスンを記述する際に「付喪神」の語を通しては語らず、一方で「付喪神」そのものは「 個体が未確認の種族 」(「 八百万の神~飽和状態の神様~ 」同梱項目)にてその一般的な性質を記述している。

本記述が著された段階では阿求もまたメディスンを「付喪神」とは語っていないのである。


ただし「 個体が未確認の種族 」には、一例として『求聞史紀』時点では未発表の『東方風神録』に個人個体が登場する「河童」の項目がある。後に『求聞史紀』に続く『求聞口授』収録の個人記事では東方Projectにおける河童の一人である河城にとりの個別記事が記されているなど記述内容そのものは最新の幻想郷事情にあわせて流動的である。

メディスンについての最新情報が更新されたとき、その次第では明確に「付喪神」と記述される可能性もあるいはあるのかもしれない。


上記のような情勢から、先述の現在時点においてはメディスンは原作において他の「付喪神」と同様の性質・由来を持つ妖怪にして、二次創作では「付喪神」として分類されることが多いという、「東方付喪神」における上記の二属性たる「原作で付喪神として語られる」と「二次創作において付喪神に関連して見出される」の両者の属性を備えている、という特殊な位置づけにある。


主に二次創作における「東方付喪神」

キャラクター名初登場作品見出される「付喪神」との関連備考
鍵山雛『東方風神録』「雛人形」

雛自身は「厄神様」という種族(妖怪)である。

雛が二次創作において「付喪神」の一人と関連付けて見出される際にはその由来は「雛人形」である事が多い。原作において雛は自身の役目である「厄を集める」という行いのために流し雛の風習を利用しており、人々が厄を託して川に流す雛人形を雛が川下で回収し、雛人形に移された厄も同時に回収している。雛の元には厄が溜まると同時に雛人形も溜まる。


また雛については『ダブルスポイラー』において姫海棠はたてが事前情報を基に雛について「 呪われた雛人形 」なのではと考察するなど、「付喪神」の定義とも関連して語られる事もある。


「人形」という「モノ」との深いかかわりと他者の思念を受け止めるという性質や能力などが二次創作の創作のありかたによっては雛を「付喪神」の一人と見出す由来となるようである。


原作における雛の妖怪性の起点(例えばなぜ、どういった経緯で雛が誕生したか)などが語られていない点を物語のベースにし、「付喪神」としての雛の誕生を描く作品もあるなど、雛はそのはじまりが「付喪神」であった、とする視点は二次創作におけるストーリー構成のアプローチの一つともなっている。


pixivでも雛に関連した「人形」という要素を通して他のキャラクターとの関連を考える時、先述のメディスンや人形遣いであるアリス・マーガトロイドとのグループである「人形組」としてひとつの結びつきを見出す創作のありかたがある。


その他の関連キャラクター

上記以外のキャラクターとしては、楽器を携え演奏するルナサ・プリズムリバーメルラン・プリズムリバーリリカ・プリズムリバーの三名(プリズムリバー三姉妹)が「付喪神」と捉えられる事がある。

ただし三名はいずれも「騒霊」(ポルターガイスト)であり、特定の物品に誕生した「付喪神」ではない。その由来もまた特定のモノ自体(道具の神や神霊)の思念の具体化ではなく生前の三姉妹の末妹、レイラ・プリズムリバーによる姉たちを想う強い思念である。


阿求による「幻想郷縁起」では、三名は「 幽霊 」の項で語られているが、阿求は三名について「 正確に言うと幽霊ではない 」ともしている。本人たちの魂の輪廻の過程で存在する「幽霊」ではなく先述のようにレイラの想いによって生み出されたポルターガイストであるためだろうか。

三名は信仰に似た強い想い(あるいは「 魔法 」)から生み出された、一種の神格、神霊のような存在かもしれない。


この他では、蘇我屠自古物部布都豊聡耳神子の三名について「付喪神」の周辺で語られることがある。三名はかつての尸解の際に生命を預け、後に復活する際の代依の品としてそれぞれ個別の物品を使用しており、自身の存在性の変化させる際に「モノ」に自身を預けているという点において創作によっては「モノ」の変化である「付喪神」との関連を見出すものもある。


一方で先述のような付喪神とは異なる経緯で自らの意思を持つに至った「モノ」としては、聖白蓮が生み出した魔人経巻(通称エア巻物)などがある。


「付喪組」

pixivにおいては本グループとコンセプトを重複するものとして「付喪組」のタグが用いられている。両者は併記されている場合と個別に使用されている場合とがあるため、広く東方Projectの「付喪神」たちを描いた作品を求める際は両タグを併記した検索ワードを用いる事も有用である。


関連イラスト

  • 上記の様々なパターンによる「東方付喪神」

【漫画】躍動する道具達の夏九十九付喪神達の集会【東方】いつもいっしょ


関連タグ

東方Project 付喪神

東方Project(二次創作)

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