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天人

てんにんまたはあまんと

天界に住んでいる者のこと。 男性であれば天子、女性であれば天女と呼ぶ。
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天人とは

天人とは仏教でいう六道の最上位である六欲天に住まう者たちを指す。

仏教では(主にインド神話を中心とする)異教の神々に相当する存在であり、その一部は仏教に帰依して仏教の守護神となっている。

そのような仏教の守護神としての天人については天部を参照の事。


仏教の守護神とならなかった天人の中でもその名を知られているのは、

天人と天道の王である天魔マーラすなわち第六天魔王

自在天外道の主である大自在天シヴァ)、

その妻である烏摩妃パールヴァティー)など。

マーラは修行僧が仏陀になることを妨げる存在なので天部に数えられないし、

仏教を受け入れないヒンズー教の神であるシヴァも仏教から見れば天人に含まれる。

ただし宗派によっては、これらを天部に数えることもあるらしい。

日本人に馴染み深いのは、各地に伝わる「天女の羽衣伝説」であろう。

空を飛ぶ天人を飛天と呼ぶが、これが後に女性視されて「羽衣で空を飛ぶ天女」像が成立したとされている。


天人達は非常に長寿で、前述した飛天を始めとした神通力を自在に使いこなす存在であり、その生は極上の幸福に満ち溢れ、生きている間は苦しみは無いとされている。

だが、その享楽に満ちすぎた生故か煩悩からは開放されず、仏と出会う事もないから解脱することも無い。そして、死ねば閻魔により残りの六道のいずれかに導かれ転生すると言われている。

かつ、長い寿命の大半を善行を積まずに過ごしてしまう者が多いので「天人になったが最後、さらに、その次は地獄に堕ちる可能性が高い」とも言われている。

しかも、その死の間際に天人五衰と呼ばれる恐ろしい苦しみが訪れる。


天人五衰

前述したとおり、天人は死の間際になると五衰と呼ばれる現象が現れる。経典によって一部異なることもあるが、概ね以下の5つが五衰として扱われている。


  • 衣裳垢膩(えしょうこうじ):衣服が垢で油染みる
  • 頭上華萎(ずじょうかい):頭上の華鬘(生花で作られた所謂花冠)が萎える
  • 身体臭穢(しんたいしゅうわい):身体が汚れて臭い出す
  • 腋下汗出(えきげかんしゅつ):腋の下から汗が流れ出る
  • 不楽本座(ふらくほんざ):自分の席に戻るのを嫌がる

人間的に言えば「老化現象」であるが、その際の苦しみは尋常ではなく、とある経典によるとその苦しみは地獄の責め苦の16倍にも匹敵するといわれているのだ。

天人として生を受けたことにより、ストレスも不満も苦痛も無い生活から一変し、突然苦しみを受けるのだからそのギャップから生じるストレス量は確かに計り知れないのかもしれない……


天道の幸福に満ちた様子は、釈迦の王族時代を表していると言われている。




その他の天人


東方Projectの天人

比那名居天子が天人に該当する。

種族的な特徴として、長い寿命と頑丈な肉体が挙げられる。

寿命が長いのは不老不死というわけではなく、迎えに来る死神を実力で返り討ちにしているため。

肉体が頑丈なのは、天界に生えている桃に肉体を頑丈にする効果があり、その桃をよく食べているかららしい。


銀魂の天人

「てんにん」では無く「あまんと」と読む。

幕末の日本にやってきた宇宙人たちの総称。


詳細はこちら→天人(銀魂)


関連タグ

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仏教 六道 六欲天

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