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演:藤村富美男


概要

新必殺仕置人」で登場した老年の男。

表の顔は子供好きな御隠居で釣りなどに興じているが、その裏の顔は、複数の仕置人グループを傘下に置く闇組織「寅の会」の元締たる裏稼業者である。


長らく裏街道を渡り歩いてきたらしく、「寅の会」でも無表情を基本的に貫くなどしていることから、裏稼業では相当にシビアに生きてきた存在であり、また非情な人物でもある事がうかがい知れる。養子である死神(後述)を側に置き、「寅の会」の掟に背いた仕置人を死神の手あるいは自らの手で粛清しており、その様は死神ともども「寅の会」の強大な力を象徴するものとして裏稼業者たちから恐れられた。

他方、自らもその仕置人の一人とあって相応の信念や人情もあり、旧友や恩人の無念を汲んで傘下の者に依頼を持ち込んだことも何度かある。この性分ゆえか、凄腕の仕置人ながら自身と似た面を持つ念仏の鉄に対しては、内密の依頼を持ちかけたり依頼の真相を探らせその始末を彼に委ねたりと信頼を寄せる様子が見られた。


なお、娘が二人いることがのちに判明しており、うち一人は「新仕置人」劇中にて表社会の者として登場しているほか、もう一人は「必殺仕事人Ⅴ・旋風編」以降登場し主水と組むことになる便利屋お玉(演:かとうかず子)である。このほか、後年の作品に登場する元締鹿蔵について、実は彼の兄という裏設定があったりする。


本来「寅の会」が接触してはならないはずの奉行所の同心である中村主水が鉄と徒党を組み傘下の仕置人として存在する事は、鉄たちが徹底して秘匿していたこともあって気付いていなかった。

のちに「必殺仕事人Ⅲ」の前日譚「必殺10周年スペシャル 仕事人大集合」にて再登場した時点では主水の存在を知っていたようで、お玉が言うには「主水の話を度々聞かされた」らしい。


寅の会

句会を隠れ蓑にした「寅の会」の集まりを定期的(時には緊急)に開いており、傘下の仕置人グループの代表者たちを集めて持ち込まれた殺しの依頼の実行役を決める。

その具体的な手順は以下の通り。

  1. 頼み人が傘下の仕置人グループに殺しを依頼すると、その代表者は「寅の会」に依頼と託された頼み金を持ち込む。
  2. 直近の句会にて傘下の各仕置人グループの代表者が集い、持ち込まれた殺しの依頼の標的が虎による川柳の形で示され、同時に頼み金の額が明かされる。
    1. 標的が複数の場合、一人分の句のみ読み上げられ、残りの標的は「付け句」にて示される。
  3. 代表者たちは、頼み金の額を最高値として値引き入札(いわゆるダッチ・オークション)を行う。最安値を提示した者を擁するグループが仕置きの実行役となる。
    1. あまりに言い値が低くなりすぎた場合は後日改めての入札やり直しとなる。
    2. また、入札者が誰も出なかった場合、その依頼は虎自ら実行されるか、頼み人に差し戻される。
  4. 実行役となったグループは提示した額を報酬として次回の句会までに仕置きを実行する。なお、頼み料と報酬との差額は虎が受け取り、寅の会の運営費などに充てられる。
    1. なお、次の句会までに仕置が成功しなければ、失敗したグループは追加報酬を添えて句会に持ち込む形で依頼を行い、次点で入札したグループが仕置を引き受ける。

ちなみに、仕置きの依頼は必ず「寅の会」を通さなければいけない、という掟があり、「寅の会」を通さない仕置きは御法度である為、頼み人から依頼を受けた仕置人が自分たちで仕置をするには「寅の会」に依頼を持ち込んだうえで自ら競り落とす以外に方法はない。もしも仕置人グループが寅の会を通さずに仕置きに及んだ場合、その仕置人達は粛清されることになる。


上記の掟のほかに、以下の掟に背いたことが発覚した傘下の仕置人は、虎もしくは死神によって粛清される。

  • 悪人から依頼を受けて行う「外道仕置」は行わないこと
  • 仕置前に標的と接触しないこと
  • 仕置人どうしで談合を行わないこと
  • 虎の私生活を探らないこと
  • 句会に遅刻・欠席しないこと

ただし、虎から直接言い渡された厳しい条件での仕置を行うことで、粛清を回避することはできる。



ちなみに虎の得物は棍棒なのだが、阪神タイガースの選手だった藤村にちなんで実はバットであり、得物の通り名も藤村のバットの愛称にちなんで「物干し竿」。虎自ら粛清するシーンでは、棍棒を振るうところで現役時代の藤村の映像がカットインする場面がみられる。いずれも制作側の遊び心で演出された。


側近・死神

演:河原崎建三

虎の側にいる黒装束かつ遮光器をかけている謎の男。いわゆる側近で、虎と傘下の仕置人たちとの連絡を担う他、仕置人グループの監査役かつ、時に掟に背いた仕置人を粛清する処刑人でもある。監査役らしく、不穏な動きをする仕置人達の前に神出鬼没に現れ、「虎は裏切りを許さない」といった警告を発したうえで抹殺する。

上述のような警告以外を発することはあまりなく言葉はかなり少なめであるが、これは実は死神が日本人ではなく、日本に流れ着いたギリヤーク人※1という設定であることの伏線だったりする。

得物は異様に長い縄の先についた銛で、これを超人的な速さで投げて標的に突き刺し致命傷を負わせる戦法をとる。


※1・・・ニヴフ人とも呼ばれる、日本・ロシア(現在のサハリン北部およびその周辺地域)の少数民族。サハリン州では「人」という意味のニクグンと呼ばれており、古シベリア諸語に分類される固有の言語・ニヴフ語を持つ。「ギリヤーク」は、ロシア人がこの民族に与えた名称である。


関連項目

必殺シリーズ 新必殺仕置人 必殺仕事人

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