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『リバース』は、湊かなえによるミステリー小説

概要

『リバース』は、湊かなえによるミステリー小説。

湊にとって、長編小説で初めて男性を主人公にした作品であり、編集者にお題を出されて結末を書いた初めての作品。


2017年にドラマ化。主演は藤原竜也。『夜行観覧車』、『Nのために』のスタッフが再集結して制作された。そのため、遠藤彩花を演じた杉咲花、成瀬慎司を演じた窪田正孝がゲスト出演するなどクロスオーバーが行われている。主題歌は、シェネルの『DESTINY』。

なお、ドラマでは原作の続きも描き、オリジナルストーリーの結末を原作者の湊が書き下ろすことになった。しかし、結末がドラマオリジナルとはいえ、ミステリー作品であるため放送中には視聴者の間で原作のネタバレが問題視された。


あらすじ

平凡なサラリーマンの深瀬和久は、行きつけのコーヒー店「クローバー・コーヒー」で、越智美穂子と出会う。やがて2人は付き合うようになり、穏やかだった日常が華やぎ始める。しかし交際から3ヶ月ほど経ったある日、美穂子の職場に「深瀬和久は人殺しだ」という手紙が届く。美穂子に問い詰められた深瀬は、過去に自身が経験したある出来事について語り始める。


3年前の夏、当時大学4年生だった深瀬は、大学のゼミ仲間の村井隆明・谷原康生・浅見康介・広沢由樹らと共に長野県と新潟県の境に位置する斑丘高原に旅行に行くことになる。しかし当日、メンバーの一人・村井が遅れて到着することになり、深瀬・谷原・浅見は広沢が飲酒していることを知りながら、悪天候の中の夜の山道を、彼一人で車で村井を迎えに行かせた。しかし、広沢は道中で事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。警察から事情聴取を受けた深瀬を含む4人は、当時の状況は説明したものの飲酒運転の事実に関しては今まで隠し続けていた。


話を聞いた美穂子は怒り、深瀬のもとを去ってしまうが、その後も深瀬は変わらない日常を送る。ところが、浅見ら他のゼミ仲間にも「〇〇は人殺しだ」という同様の告発文が届いていたことが判明し、さらには谷原が線路に突き落とされる事件が発生する。そこで深瀬は、告発文を送った犯人を突き止めるため、広沢の死によって自分たちに恨みを持つ人物、そして広沢という人物についても調べることにするが・・・。


登場人物

本作の主人公。事務機器メーカー・ニシダ事務機株式会社の営業マンとして働いていたが、社長が会社のお金を持ち逃げしたことで倒産。その後、新たな就職先を見つけた。

趣味はコーヒーを楽しむことで、特技は美味しいコーヒーを淹れること。自宅の近所にある「クローバー・コーヒー」に毎日通っている。コーヒーには蜂蜜を入れて飲む。

酒が全く飲めない体質。

子供の頃から大人しい性格で、運動も得意ではなかったため、学校では常に目立たない存在で友人も少なかった。そのため、自己肯定感が低く、人付き合いが苦手な自分に対して今でも劣等感を抱いている。勉強も家庭の事情で進学校に通うことができず、周囲と打ち解けられないままコンプレックスを抱いていた。大学4年次にゼミで出会った広沢が初めての親友。

事件当時は運転免許未取得。飲酒状態の広沢に迎えに行かせることに内心では反対していたが、言い出すことはできず、酔い覚ましに蜂蜜を入れたコーヒーを持たせて送り出した。

しかし、その蜂蜜に入っていたとあるモノが意図しない形で思わぬ悲劇をもたらしてしまう…。


深瀬の恋人。パン屋「グリムパン」で勤務している。

「クローバー・コーヒー」で深瀬と知り合い、交際を始める。しかしある日、職場に「深瀬和久は人殺しだ」と書かれた告発文が届き、深瀬に思い当たることはないか問い詰める。深瀬から過去の事件について打ち明けられるが、その事実を受け入れることは出来ず、距離を置く。


深瀬のゼミ仲間で親友。

体格が良く、運動神経が良い。優しく、誰に対しても気遣いのできる性格。そばアレルギーである。好物はカレー。卒業後の就職に積極的ではなく、海外を旅したいと言っていた。

3年前の旅行で、飲酒状態で車で村井を迎えに行った際、ガードレールを突き破って谷底に転落し、死亡。遺体は翌日に崖下で焼死体として発見された。(ドラマでは半年後に溺死体として発見されたことになり、一部設定が変更されている。)

しかし、彼の死には不審な点が多く、深瀬は彼の過去、そして死の真相を突き止めようとする。


深瀬のゼミ仲間。楢崎高校の社会科教師。

深瀬とは、仕事関係で度々顔を合わせる。

事件当時、免許を取得していたものの飲酒をしていたため、将来を案じて自分が運転することは断り、代わりに広沢に迎えに行くよう促した。事件以降、トラウマになったためか禁酒している。

車に告発文を貼られた上にビールをかけられるが、学校では飲酒沙汰で大会出場停止になった運動部生徒の仕業ではということになっていた。村井によると、広沢に家庭教師の仕事を奪われたことがあったが、浅見にとってはその件は恨むほどのことではなかったらしい。



深瀬のゼミ仲間。父親は県議会議員。

3年前の旅行の提案者で、叔父が所有する別荘にゼミ仲間を招待する。ところが旅行の前日に交通事故に遭ったために日中は旅行に同行できず、夜になって遅れて到着することになり、その際仲間に車で迎えに来るよう頼むが、免許を持つ浅見と広沢が飲酒していることを理由に断られる。それに対して、自分が旅行の手配を行ったことを引き合いに出して怒り、無理やり迎えを要求する。

浅見と谷原を疑い、広沢の事故の第一発見者である彼らが飲酒運転を隠蔽するために車を燃やしたのかもしれないと思っている。


深瀬のゼミ仲間。商社に勤める。大学時代、広沢と同じ野球チームだった。明るくて機転がきくグループのリーダー的存在。一方で、我が強く強引なところなある。

事件当時は運転免許未取得。電話で村井から迎えを要求され、最初は断りタクシーを勧めたものの村井の怒りを受けて断ることができず、最終的に浅見か広沢のどちらかに迎えに行くよう頼む。

飲酒運転しようとした上に美穂子に抱きつこうとして、駅のホームへ突き落とされる。命に別条はなかったものの精神的にダメージを負い家から出られなくなるが、家族のために再び立ち直り、働き始めた。


周辺人物

  • 村井明日香→谷原明日香(演:門脇麦)

隆明の妹。康生の妻。兄の同級生・広沢に高校生のころ片思いしており、隆明が勘違いして広沢を殴る原因となってしまった。10年前の旅行に同行しており、自分にとって身近な存在だった広沢の死は彼女にも暗い影を落としていた。またこのころから康生に見初められており、彼が広沢を快く思わない原因となっていた。隆明が10年前の事件で何かを隠していることに疑問を抱いており、スキャンダルを抱えている父にも懐疑的。自分の前で気丈に振舞っている夫の康生を心配している。


浅見の生徒。浅見を信頼し、サッカー部の飲酒沙汰で浅見が「有給休暇」を取らされたことに納得していない。浅見を「あさみん」と呼んで慕っている。深瀬にサッカー部の飲酒を目撃させる。


浅見の生徒。サッカー部キャプテン。部全体で飲酒沙汰を起こすが、処分を免れるため飲んでいたのはノンアルコールだと主張する。部の伝統である飲酒を理由とした大会出場停止に納得できず、しばらくは浅見の授業をサボっていた。しかし浅見から10年前の出来事を聞かされ、どこかやりきれない気持ちはあったもののその後は授業に出席するようになる。


隆明の妻。過去に大臣も務めた有力議員の娘。彼が国会議員になることを見込んでお見合い結婚したが、姉妹の夫より劣る地位で覇気や出世欲が感じられない隆明に失望している。家事はせず家はゴミが散乱している。精神的に追い詰められているためか、幻聴が聞こえるなどの症状が出始めていた。


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湊かなえ

概要

『リバース』は、湊かなえによるミステリー小説。

湊にとって、長編小説で初めて男性を主人公にした作品であり、編集者にお題を出されて結末を書いた初めての作品。


2017年にドラマ化。主演は藤原竜也。『夜行観覧車』、『Nのために』のスタッフが再集結して制作された。そのため、遠藤彩花を演じた杉咲花、成瀬慎司を演じた窪田正孝がゲスト出演するなどクロスオーバーが行われている。主題歌は、シェネルの『DESTINY』。

なお、ドラマでは原作の続きも描き、オリジナルストーリーの結末を原作者の湊が書き下ろすことになった。しかし、結末がドラマオリジナルとはいえ、ミステリー作品であるため放送中には視聴者の間で原作のネタバレが問題視された。


あらすじ

平凡なサラリーマンの深瀬和久は、行きつけのコーヒー店「クローバー・コーヒー」で、越智美穂子と出会う。やがて2人は付き合うようになり、穏やかだった日常が華やぎ始める。しかし交際から3ヶ月ほど経ったある日、美穂子の職場に「深瀬和久は人殺しだ」という手紙が届く。美穂子に問い詰められた深瀬は、過去に自身が経験したある出来事について語り始める。


3年前の夏、当時大学4年生だった深瀬は、大学のゼミ仲間の村井隆明・谷原康生・浅見康介・広沢由樹らと共に長野県と新潟県の境に位置する斑丘高原に旅行に行くことになる。しかし当日、メンバーの一人・村井が遅れて到着することになり、深瀬・谷原・浅見は広沢が飲酒していることを知りながら、悪天候の中の夜の山道を、彼一人で車で村井を迎えに行かせた。しかし、広沢は道中で事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。警察から事情聴取を受けた深瀬を含む4人は、当時の状況は説明したものの飲酒運転の事実に関しては今まで隠し続けていた。


話を聞いた美穂子は怒り、深瀬のもとを去ってしまうが、その後も深瀬は変わらない日常を送る。ところが、浅見ら他のゼミ仲間にも「〇〇は人殺しだ」という同様の告発文が届いていたことが判明し、さらには谷原が線路に突き落とされる事件が発生する。そこで深瀬は、告発文を送った犯人を突き止めるため、広沢の死によって自分たちに恨みを持つ人物、そして広沢という人物についても調べることにするが・・・。


登場人物

本作の主人公。事務機器メーカー・ニシダ事務機株式会社の営業マンとして働いていたが、社長が会社のお金を持ち逃げしたことで倒産。その後、新たな就職先を見つけた。

趣味はコーヒーを楽しむことで、特技は美味しいコーヒーを淹れること。自宅の近所にある「クローバー・コーヒー」に毎日通っている。コーヒーには蜂蜜を入れて飲む。

酒が全く飲めない体質。

子供の頃から大人しい性格で、運動も得意ではなかったため、学校では常に目立たない存在で友人も少なかった。そのため、自己肯定感が低く、人付き合いが苦手な自分に対して今でも劣等感を抱いている。勉強も家庭の事情で進学校に通うことができず、周囲と打ち解けられないままコンプレックスを抱いていた。大学4年次にゼミで出会った広沢が初めての親友。

事件当時は運転免許未取得。飲酒状態の広沢に迎えに行かせることに内心では反対していたが、言い出すことはできず、酔い覚ましに蜂蜜を入れたコーヒーを持たせて送り出した。

しかし、その蜂蜜に入っていたとあるモノが意図しない形で思わぬ悲劇をもたらしてしまう…。


深瀬の恋人。パン屋「グリムパン」で勤務している。

「クローバー・コーヒー」で深瀬と知り合い、交際を始める。しかしある日、職場に「深瀬和久は人殺しだ」と書かれた告発文が届き、深瀬に思い当たることはないか問い詰める。深瀬から過去の事件について打ち明けられるが、その事実を受け入れることは出来ず、距離を置く。


深瀬のゼミ仲間で親友。

体格が良く、運動神経が良い。優しく、誰に対しても気遣いのできる性格。そばアレルギーである。好物はカレー。卒業後の就職に積極的ではなく、海外を旅したいと言っていた。

3年前の旅行で、飲酒状態で車で村井を迎えに行った際、ガードレールを突き破って谷底に転落し、死亡。遺体は翌日に崖下で焼死体として発見された。(ドラマでは半年後に溺死体として発見されたことになり、一部設定が変更されている。)

しかし、彼の死には不審な点が多く、深瀬は彼の過去、そして死の真相を突き止めようとする。


深瀬のゼミ仲間。楢崎高校の社会科教師。

深瀬とは、仕事関係で度々顔を合わせる。

事件当時、免許を取得していたものの飲酒をしていたため、将来を案じて自分が運転することは断り、代わりに広沢に迎えに行くよう促した。事件以降、トラウマになったためか禁酒している。

車に告発文を貼られた上にビールをかけられるが、学校では飲酒沙汰で大会出場停止になった運動部生徒の仕業ではということになっていた。村井によると、広沢に家庭教師の仕事を奪われたことがあったが、浅見にとってはその件は恨むほどのことではなかったらしい。



深瀬のゼミ仲間。父親は県議会議員。

3年前の旅行の提案者で、叔父が所有する別荘にゼミ仲間を招待する。ところが旅行の前日に交通事故に遭ったために日中は旅行に同行できず、夜になって遅れて到着することになり、その際仲間に車で迎えに来るよう頼むが、免許を持つ浅見と広沢が飲酒していることを理由に断られる。それに対して、自分が旅行の手配を行ったことを引き合いに出して怒り、無理やり迎えを要求する。

浅見と谷原を疑い、広沢の事故の第一発見者である彼らが飲酒運転を隠蔽するために車を燃やしたのかもしれないと思っている。


深瀬のゼミ仲間。商社に勤める。大学時代、広沢と同じ野球チームだった。明るくて機転がきくグループのリーダー的存在。一方で、我が強く強引なところなある。

事件当時は運転免許未取得。電話で村井から迎えを要求され、最初は断りタクシーを勧めたものの村井の怒りを受けて断ることができず、最終的に浅見か広沢のどちらかに迎えに行くよう頼む。

飲酒運転しようとした上に美穂子に抱きつこうとして、駅のホームへ突き落とされる。命に別条はなかったものの精神的にダメージを負い家から出られなくなるが、家族のために再び立ち直り、働き始めた。


周辺人物

  • 村井明日香→谷原明日香(演:門脇麦)

隆明の妹。康生の妻。兄の同級生・広沢に高校生のころ片思いしており、隆明が勘違いして広沢を殴る原因となってしまった。10年前の旅行に同行しており、自分にとって身近な存在だった広沢の死は彼女にも暗い影を落としていた。またこのころから康生に見初められており、彼が広沢を快く思わない原因となっていた。隆明が10年前の事件で何かを隠していることに疑問を抱いており、スキャンダルを抱えている父にも懐疑的。自分の前で気丈に振舞っている夫の康生を心配している。


浅見の生徒。浅見を信頼し、サッカー部の飲酒沙汰で浅見が「有給休暇」を取らされたことに納得していない。浅見を「あさみん」と呼んで慕っている。深瀬にサッカー部の飲酒を目撃させる。


浅見の生徒。サッカー部キャプテン。部全体で飲酒沙汰を起こすが、処分を免れるため飲んでいたのはノンアルコールだと主張する。部の伝統である飲酒を理由とした大会出場停止に納得できず、しばらくは浅見の授業をサボっていた。しかし浅見から10年前の出来事を聞かされ、どこかやりきれない気持ちはあったもののその後は授業に出席するようになる。


隆明の妻。過去に大臣も務めた有力議員の娘。彼が国会議員になることを見込んでお見合い結婚したが、姉妹の夫より劣る地位で覇気や出世欲が感じられない隆明に失望している。家事はせず家はゴミが散乱している。精神的に追い詰められているためか、幻聴が聞こえるなどの症状が出始めていた。


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『リバース』は、湊かなえによるミステリー小説

概要

『リバース』は、湊かなえによるミステリー小説。

湊にとって、長編小説で初めて男性を主人公にした作品であり、編集者にお題を出されて結末を書いた初めての作品。


2017年にドラマ化。主演は藤原竜也。『夜行観覧車』、『Nのために』のスタッフが再集結して制作された。そのため、遠藤彩花を演じた杉咲花、成瀬慎司を演じた窪田正孝がゲスト出演するなどクロスオーバーが行われている。主題歌は、シェネルの『DESTINY』。

なお、ドラマでは原作の続きも描き、オリジナルストーリーの結末を原作者の湊が書き下ろすことになった。しかし、結末がドラマオリジナルとはいえ、ミステリー作品であるため放送中には視聴者の間で原作のネタバレが問題視された。


あらすじ

平凡なサラリーマンの深瀬和久は、行きつけのコーヒー店「クローバー・コーヒー」で、越智美穂子と出会う。やがて2人は付き合うようになり、穏やかだった日常が華やぎ始める。しかし交際から3ヶ月ほど経ったある日、美穂子の職場に「深瀬和久は人殺しだ」という手紙が届く。美穂子に問い詰められた深瀬は、過去に自身が経験したある出来事について語り始める。


3年前の夏、当時大学4年生だった深瀬は、大学のゼミ仲間の村井隆明・谷原康生・浅見康介・広沢由樹らと共に長野県と新潟県の境に位置する斑丘高原に旅行に行くことになる。しかし当日、メンバーの一人・村井が遅れて到着することになり、深瀬・谷原・浅見は広沢が飲酒していることを知りながら、悪天候の中の夜の山道を、彼一人で車で村井を迎えに行かせた。しかし、広沢は道中で事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。警察から事情聴取を受けた深瀬を含む4人は、当時の状況は説明したものの飲酒運転の事実に関しては今まで隠し続けていた。


話を聞いた美穂子は怒り、深瀬のもとを去ってしまうが、その後も深瀬は変わらない日常を送る。ところが、浅見ら他のゼミ仲間にも「〇〇は人殺しだ」という同様の告発文が届いていたことが判明し、さらには谷原が線路に突き落とされる事件が発生する。そこで深瀬は、告発文を送った犯人を突き止めるため、広沢の死によって自分たちに恨みを持つ人物、そして広沢という人物についても調べることにするが・・・。


登場人物

本作の主人公。事務機器メーカー・ニシダ事務機株式会社の営業マンとして働いていたが、社長が会社のお金を持ち逃げしたことで倒産。その後、新たな就職先を見つけた。

趣味はコーヒーを楽しむことで、特技は美味しいコーヒーを淹れること。自宅の近所にある「クローバー・コーヒー」に毎日通っている。コーヒーには蜂蜜を入れて飲む。

酒が全く飲めない体質。

子供の頃から大人しい性格で、運動も得意ではなかったため、学校では常に目立たない存在で友人も少なかった。そのため、自己肯定感が低く、人付き合いが苦手な自分に対して今でも劣等感を抱いている。勉強も家庭の事情で進学校に通うことができず、周囲と打ち解けられないままコンプレックスを抱いていた。大学4年次にゼミで出会った広沢が初めての親友。

事件当時は運転免許未取得。飲酒状態の広沢に迎えに行かせることに内心では反対していたが、言い出すことはできず、酔い覚ましに蜂蜜を入れたコーヒーを持たせて送り出した。

しかし、その蜂蜜に入っていたとあるモノが意図しない形で思わぬ悲劇をもたらしてしまう…。


深瀬の恋人。パン屋「グリムパン」で勤務している。

「クローバー・コーヒー」で深瀬と知り合い、交際を始める。しかしある日、職場に「深瀬和久は人殺しだ」と書かれた告発文が届き、深瀬に思い当たることはないか問い詰める。深瀬から過去の事件について打ち明けられるが、その事実を受け入れることは出来ず、距離を置く。


深瀬のゼミ仲間で親友。

体格が良く、運動神経が良い。優しく、誰に対しても気遣いのできる性格。そばアレルギーである。好物はカレー。卒業後の就職に積極的ではなく、海外を旅したいと言っていた。

3年前の旅行で、飲酒状態で車で村井を迎えに行った際、ガードレールを突き破って谷底に転落し、死亡。遺体は翌日に崖下で焼死体として発見された。(ドラマでは半年後に溺死体として発見されたことになり、一部設定が変更されている。)

しかし、彼の死には不審な点が多く、深瀬は彼の過去、そして死の真相を突き止めようとする。


深瀬のゼミ仲間。楢崎高校の社会科教師。

深瀬とは、仕事関係で度々顔を合わせる。

事件当時、免許を取得していたものの飲酒をしていたため、将来を案じて自分が運転することは断り、代わりに広沢に迎えに行くよう促した。事件以降、トラウマになったためか禁酒している。

車に告発文を貼られた上にビールをかけられるが、学校では飲酒沙汰で大会出場停止になった運動部生徒の仕業ではということになっていた。村井によると、広沢に家庭教師の仕事を奪われたことがあったが、浅見にとってはその件は恨むほどのことではなかったらしい。



深瀬のゼミ仲間。父親は県議会議員。

3年前の旅行の提案者で、叔父が所有する別荘にゼミ仲間を招待する。ところが旅行の前日に交通事故に遭ったために日中は旅行に同行できず、夜になって遅れて到着することになり、その際仲間に車で迎えに来るよう頼むが、免許を持つ浅見と広沢が飲酒していることを理由に断られる。それに対して、自分が旅行の手配を行ったことを引き合いに出して怒り、無理やり迎えを要求する。

浅見と谷原を疑い、広沢の事故の第一発見者である彼らが飲酒運転を隠蔽するために車を燃やしたのかもしれないと思っている。


深瀬のゼミ仲間。商社に勤める。大学時代、広沢と同じ野球チームだった。明るくて機転がきくグループのリーダー的存在。一方で、我が強く強引なところなある。

事件当時は運転免許未取得。電話で村井から迎えを要求され、最初は断りタクシーを勧めたものの村井の怒りを受けて断ることができず、最終的に浅見か広沢のどちらかに迎えに行くよう頼む。

飲酒運転しようとした上に美穂子に抱きつこうとして、駅のホームへ突き落とされる。命に別条はなかったものの精神的にダメージを負い家から出られなくなるが、家族のために再び立ち直り、働き始めた。


周辺人物

  • 村井明日香→谷原明日香(演:門脇麦)

隆明の妹。康生の妻。兄の同級生・広沢に高校生のころ片思いしており、隆明が勘違いして広沢を殴る原因となってしまった。10年前の旅行に同行しており、自分にとって身近な存在だった広沢の死は彼女にも暗い影を落としていた。またこのころから康生に見初められており、彼が広沢を快く思わない原因となっていた。隆明が10年前の事件で何かを隠していることに疑問を抱いており、スキャンダルを抱えている父にも懐疑的。自分の前で気丈に振舞っている夫の康生を心配している。


浅見の生徒。浅見を信頼し、サッカー部の飲酒沙汰で浅見が「有給休暇」を取らされたことに納得していない。浅見を「あさみん」と呼んで慕っている。深瀬にサッカー部の飲酒を目撃させる。


浅見の生徒。サッカー部キャプテン。部全体で飲酒沙汰を起こすが、処分を免れるため飲んでいたのはノンアルコールだと主張する。部の伝統である飲酒を理由とした大会出場停止に納得できず、しばらくは浅見の授業をサボっていた。しかし浅見から10年前の出来事を聞かされ、どこかやりきれない気持ちはあったもののその後は授業に出席するようになる。


隆明の妻。過去に大臣も務めた有力議員の娘。彼が国会議員になることを見込んでお見合い結婚したが、姉妹の夫より劣る地位で覇気や出世欲が感じられない隆明に失望している。家事はせず家はゴミが散乱している。精神的に追い詰められているためか、幻聴が聞こえるなどの症状が出始めていた。


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湊かなえ

概要

『リバース』は、湊かなえによるミステリー小説。

湊にとって、長編小説で初めて男性を主人公にした作品であり、編集者にお題を出されて結末を書いた初めての作品。


2017年にドラマ化。主演は藤原竜也。『夜行観覧車』、『Nのために』のスタッフが再集結して制作された。そのため、遠藤彩花を演じた杉咲花、成瀬慎司を演じた窪田正孝がゲスト出演するなどクロスオーバーが行われている。主題歌は、シェネルの『DESTINY』。

なお、ドラマでは原作の続きも描き、オリジナルストーリーの結末を原作者の湊が書き下ろすことになった。しかし、結末がドラマオリジナルとはいえ、ミステリー作品であるため放送中には視聴者の間で原作のネタバレが問題視された。


あらすじ

平凡なサラリーマンの深瀬和久は、行きつけのコーヒー店「クローバー・コーヒー」で、越智美穂子と出会う。やがて2人は付き合うようになり、穏やかだった日常が華やぎ始める。しかし交際から3ヶ月ほど経ったある日、美穂子の職場に「深瀬和久は人殺しだ」という手紙が届く。美穂子に問い詰められた深瀬は、過去に自身が経験したある出来事について語り始める。


3年前の夏、当時大学4年生だった深瀬は、大学のゼミ仲間の村井隆明・谷原康生・浅見康介・広沢由樹らと共に長野県と新潟県の境に位置する斑丘高原に旅行に行くことになる。しかし当日、メンバーの一人・村井が遅れて到着することになり、深瀬・谷原・浅見は広沢が飲酒していることを知りながら、悪天候の中の夜の山道を、彼一人で車で村井を迎えに行かせた。しかし、広沢は道中で事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。警察から事情聴取を受けた深瀬を含む4人は、当時の状況は説明したものの飲酒運転の事実に関しては今まで隠し続けていた。


話を聞いた美穂子は怒り、深瀬のもとを去ってしまうが、その後も深瀬は変わらない日常を送る。ところが、浅見ら他のゼミ仲間にも「〇〇は人殺しだ」という同様の告発文が届いていたことが判明し、さらには谷原が線路に突き落とされる事件が発生する。そこで深瀬は、告発文を送った犯人を突き止めるため、広沢の死によって自分たちに恨みを持つ人物、そして広沢という人物についても調べることにするが・・・。


登場人物

本作の主人公。事務機器メーカー・ニシダ事務機株式会社の営業マンとして働いていたが、社長が会社のお金を持ち逃げしたことで倒産。その後、新たな就職先を見つけた。

趣味はコーヒーを楽しむことで、特技は美味しいコーヒーを淹れること。自宅の近所にある「クローバー・コーヒー」に毎日通っている。コーヒーには蜂蜜を入れて飲む。

酒が全く飲めない体質。

子供の頃から大人しい性格で、運動も得意ではなかったため、学校では常に目立たない存在で友人も少なかった。そのため、自己肯定感が低く、人付き合いが苦手な自分に対して今でも劣等感を抱いている。勉強も家庭の事情で進学校に通うことができず、周囲と打ち解けられないままコンプレックスを抱いていた。大学4年次にゼミで出会った広沢が初めての親友。

事件当時は運転免許未取得。飲酒状態の広沢に迎えに行かせることに内心では反対していたが、言い出すことはできず、酔い覚ましに蜂蜜を入れたコーヒーを持たせて送り出した。

しかし、その蜂蜜に入っていたとあるモノが意図しない形で思わぬ悲劇をもたらしてしまう…。


深瀬の恋人。パン屋「グリムパン」で勤務している。

「クローバー・コーヒー」で深瀬と知り合い、交際を始める。しかしある日、職場に「深瀬和久は人殺しだ」と書かれた告発文が届き、深瀬に思い当たることはないか問い詰める。深瀬から過去の事件について打ち明けられるが、その事実を受け入れることは出来ず、距離を置く。


深瀬のゼミ仲間で親友。

体格が良く、運動神経が良い。優しく、誰に対しても気遣いのできる性格。そばアレルギーである。好物はカレー。卒業後の就職に積極的ではなく、海外を旅したいと言っていた。

3年前の旅行で、飲酒状態で車で村井を迎えに行った際、ガードレールを突き破って谷底に転落し、死亡。遺体は翌日に崖下で焼死体として発見された。(ドラマでは半年後に溺死体として発見されたことになり、一部設定が変更されている。)

しかし、彼の死には不審な点が多く、深瀬は彼の過去、そして死の真相を突き止めようとする。


深瀬のゼミ仲間。楢崎高校の社会科教師。

深瀬とは、仕事関係で度々顔を合わせる。

事件当時、免許を取得していたものの飲酒をしていたため、将来を案じて自分が運転することは断り、代わりに広沢に迎えに行くよう促した。事件以降、トラウマになったためか禁酒している。

車に告発文を貼られた上にビールをかけられるが、学校では飲酒沙汰で大会出場停止になった運動部生徒の仕業ではということになっていた。村井によると、広沢に家庭教師の仕事を奪われたことがあったが、浅見にとってはその件は恨むほどのことではなかったらしい。



深瀬のゼミ仲間。父親は県議会議員。

3年前の旅行の提案者で、叔父が所有する別荘にゼミ仲間を招待する。ところが旅行の前日に交通事故に遭ったために日中は旅行に同行できず、夜になって遅れて到着することになり、その際仲間に車で迎えに来るよう頼むが、免許を持つ浅見と広沢が飲酒していることを理由に断られる。それに対して、自分が旅行の手配を行ったことを引き合いに出して怒り、無理やり迎えを要求する。

浅見と谷原を疑い、広沢の事故の第一発見者である彼らが飲酒運転を隠蔽するために車を燃やしたのかもしれないと思っている。


深瀬のゼミ仲間。商社に勤める。大学時代、広沢と同じ野球チームだった。明るくて機転がきくグループのリーダー的存在。一方で、我が強く強引なところなある。

事件当時は運転免許未取得。電話で村井から迎えを要求され、最初は断りタクシーを勧めたものの村井の怒りを受けて断ることができず、最終的に浅見か広沢のどちらかに迎えに行くよう頼む。

飲酒運転しようとした上に美穂子に抱きつこうとして、駅のホームへ突き落とされる。命に別条はなかったものの精神的にダメージを負い家から出られなくなるが、家族のために再び立ち直り、働き始めた。


周辺人物

  • 村井明日香→谷原明日香(演:門脇麦)

隆明の妹。康生の妻。兄の同級生・広沢に高校生のころ片思いしており、隆明が勘違いして広沢を殴る原因となってしまった。10年前の旅行に同行しており、自分にとって身近な存在だった広沢の死は彼女にも暗い影を落としていた。またこのころから康生に見初められており、彼が広沢を快く思わない原因となっていた。隆明が10年前の事件で何かを隠していることに疑問を抱いており、スキャンダルを抱えている父にも懐疑的。自分の前で気丈に振舞っている夫の康生を心配している。


浅見の生徒。浅見を信頼し、サッカー部の飲酒沙汰で浅見が「有給休暇」を取らされたことに納得していない。浅見を「あさみん」と呼んで慕っている。深瀬にサッカー部の飲酒を目撃させる。


浅見の生徒。サッカー部キャプテン。部全体で飲酒沙汰を起こすが、処分を免れるため飲んでいたのはノンアルコールだと主張する。部の伝統である飲酒を理由とした大会出場停止に納得できず、しばらくは浅見の授業をサボっていた。しかし浅見から10年前の出来事を聞かされ、どこかやりきれない気持ちはあったもののその後は授業に出席するようになる。


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    漫画:梨川リサ 原作:yokuu

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