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ミッドナイト

みっどないと

『ミッドナイト』とは、少年チャンピオンで連載された手塚治虫による漫画作品、その作品に登場する主人公のニックネームである。
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曖昧さ回避

  1. 真夜中を意味する英語。綴りはmidnight。
  2. 手塚治虫の漫画作品、およびその主人公。本項目で解説する。
  3. 僕のヒーローアカデミア』の登場人物。ミッドナイト(僕のヒーローアカデミア)
  4. JR北海道が運行していた夜行快速列車。ミッドナイト(列車)を参照。

概要

深夜タクシーの運転手ミッドナイトが、乗客にまつわる様々なドラマに関わっていく。


ストーリーは1話読み切り形式。主人公に関わった人たちのドラマを中心に展開され、主人公が狂言回しになることが多い。また、主人公自身にまつわる話が断続的に描かれる。こうした特徴は『ブラック・ジャック』に通じるものがある(職業は違えど、主人公が無免許であることも共通)。そのブラック・ジャックも途中からセミレギュラーとして登場、出番は少ないながらも主人公に深く関わっていく。


最終話も描かれたものの、内容があまりにも衝撃的であるとして雑誌・単行本への収録は見送られた。そのため登場人物にまつわる伏線が多く張られていながら何らまとめられることなく連載終了する形となった。1998年発行の文庫版第4巻等のように、その最終話が収録されているものもある。

元々は『ドライブラー』のタイトルで1985年初頭に連載予定だったが、1984年11月に手塚が急性肝炎で入院したため連載中止、その後設定を変えて執筆されたのが本作である。


手塚治虫にとっては最後の週刊漫画雑誌での連載作品となり、その後の作品は短編または未完の長編となっている。


登場人物

三戸真也=ミッドナイト

主人公のタクシー運転手。ややドライで、あまり他者と交流する事を好まないように見えるが、実は情に厚い。本人曰く「自分でも呆れるほどのお節介焼き」。元暴走族ではあるが、決して悪人ではなく、時には他者をおもんばかりおせっかいを焼く事も多い。

茨城県尻軽村の出身で、酒癖の悪い父親に反発して不良に。その後に暴走族「ダースベーダー」のリーダーとなる。

しかし、少女・マリを乗せていた時に事故に遭い、彼女を脳死状態にしてしまった。そのため、族を解散し、現在も病院で眠っている彼女の治療費を稼ぐため、タクシー運転手をしている。しかし運転免許の他、タクシーの営業免許も有していないため、いわゆる「モグリ」である。このために警察に関わる事を好まない。

勘が鋭く、危険を察知したり、客の素性を見ただけで読み取ったりする事ができる(後にそれは、テレパシー能力らしい事が示唆された)。

中盤には、南米に棲む妹・マヒルが来日。実はブラジルの富豪・土浦家の長男であり、ミッドナイト自身は日本の三戸家に養子に出された身だった。


運転するタクシーは特別仕様で、族時代からの愛車。

過去にマリと会うまでは「エリカ」と名付けており、ミッドナイト自身の手により改造を施されている。彼以外は運転できず、車体の底部には第五のタイヤを内蔵するなど、様々な特殊装備を搭載している。


金太郎

ミッドナイトのいきつけのラーメン店の店主。ミッドナイトを含め、深夜タクシーの運転手たちの顔なじみである。ミッドナイトを自分の子供の様に接しているが、そこから厄介ごとを押し付けられる事も。

事故で後ろ脚を無くしたイリオモテヤマネコに、トンコツと名付け飼っていた事もあった。


マリ

ミッドナイトの恋人。暴走族時代にミッドナイトの車に同乗した際、事故に遭い意識を失った。以後、心臓は動くが脳波がまったく出ない脳死状態で、意識を失ったまま長期入院している。入院の費用はミッドナイトが出しており、彼の「生きている」という信念から、入院は継続している。


鵲(かささぎ)カエデ

北海道の運送会社の、前社長の一人娘。会社の社長を兼任し、自身もトラックの運転手をしている。トラックに乗ると男勝りな性格に。

ミッドナイトと最初に会った時には、ライバル会社の手先と思い敵対していたが、後に誤解は解け、彼に淡い恋心を抱く。


土浦マヒル

南米の富豪・土浦家の娘で、ミッドナイトの双子の妹。ミッドナイト=兄の真也に全財産を譲ると遺言にあった事から、兄を憎み来日。遺産を相続させまいとその命を狙う。空手や投げナイフを心得ている。


リーゼンバーグ教授

ボストン大学の科学者で、脳死に関する権威。会議の為に来日した。かつてはナチスに在籍し、生体実験も行っていたが、本来は誠意ある人物。ブラック・ジャックとは知り合い。


三戸仙吉

ミッドナイト=真也の父親(養父)。外観は伴周作(ヒゲオヤジ)。

酒癖が悪く、自分が無学な事にコンプレックスを有している。

真也が学校の図書館で純文学を借りて読んでいても、それが自分には読めない事から逆恨みし、暴力を振るっていた。この父親への反発が、ミッドナイトを暴走族へと向かわせた原因となっている。

しかし、後に息子が読んでいた文学を自分も読もうと試み、苦労しつつ読んでいく。読み終えた際、その事を伝えようと泥酔した状態で自宅に戻ろうとするが、そのまま屋外で積雪の中凍死する。


ブラック・ジャック

説明不要の医師。本作中にも登場し、ミッドナイトにマリの治療を依頼されたりしていた。

最終回では、ミッドナイトとマリは、彼に運命をゆだねられる。



関連項目

週刊少年チャンピオン

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