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ネビュリス1世

ねびゅりすいっせい

ネビュリス1世とは「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」の登場人物。
目次 [非表示]

「始祖様には双子の妹がいました。その方こそネビュリス1世。私やアリスを含む王家の血筋の始まりにあたる方です、もっとも帝国は、『大魔女』と呼んで恐れた始祖様に妹がいたことを知らない。だからネビュリス1世が亡くなった時、帝国は、あの大魔女が消えたと喜んだそうですが」


概要

星霊使いの国・ネビュリス皇庁の初代女王。皇庁の表向きかつ実質上の創始者で始祖ネビュリスの双子の妹。帝国との戦いに傷ついた姉に代わって星霊使いたちを統率し皇庁を築いたとされる。


アリスたち王家の直系の先祖に当たり、彼女が産んだ三つ子の娘が後の『ルウ』『ゾア』『ヒュドラ』の三血族――後の世にいう『純血種』の祖となった。

始祖の妹だけあって彼女の血筋に連なる王家からは代々強大な星霊を宿す者を多く輩出している。


関連タグ

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 始祖ネビュリス


ネタバレ











ここから先は10巻以降の重要なネタバレを含む為、未読の方は閲覧要注意。



























 


「今はみんな不安になってるだけよ。我慢して過ごしましょう。わたしたち魔女とか言われてるけど何も怖くないんだって、いつかわかってくれるわ。また今までみたいに仲良く過ごせる日がきっと来るって、わたしそう思う!」


フルネームはアリスローズ・ソフィ・ネビュリス。実は後に黒鋼の剣奴と呼ばれるクロスウェルの遠縁にあたる義姉である。

名前だけでなく容姿も子孫の一人であるアリスリーゼとほぼ瓜二つ


百年前の当時は帝都ハーケンヴェルツで姉エヴと義弟クロスウェルと鉱夫として暮らし、貧しくも賑やかに楽しく暮らしていた。


だが、そうとは知らずに掘らされていた星霊エネルギーの源泉『星脈噴出泉(ボルテックス)』により、その生活は儚くも失われた。


姉や弟と共に星霊大星災に憑依されるが、姉や義弟と異なり大星災との適合率は極めて低く憑依後は体調を大きく崩し、姉やユンメルンゲンにクロスウェルが聞いた大星災の声も彼女は知覚できなかった。


星霊に憑依されたことで多くの友人や仲間が迫害され姉も憑かれた星霊と大星災により徐々に暴走を始めるが、それでも彼女は希望を捨てず、姉にいつか皆が仲良く暮らせる日がきっと来ると諭して諦めなかった。


だが、帝国からの脱出日。帝国の事実上の支配者となった八大長老の悪辣な姦計により、その儚い願いは踏みにじられる。


脱出のための列車を始め、帝都の至るところから爆破され、その濡れ衣を着せられ、星霊使いの暴動という言いがかりで鎮圧に乗り出され、帝国軍と星霊使いたちの戦いに発展していき、共に傷ついていく帝国兵や姉をはじめとした星霊使いたちの姿、何より星霊に憑かれただけの親子にまで銃を向けられる姿にアリスローズは堪らず駆け出した。


「みんな、もうやめて!」


制止する姉や義弟にも構わず親子の盾となるように帝国兵たちへ必死に声を振り絞る。


「お願い、わたしたちは何もしていないです。この火事だって……!」


「わたしたち、この国を去ろうとしているだけです! お願い、どうか話を聞いて。こんな争い誰も望んでいないのに、どうし――――」


その叫びを無情にも一発の銃声が遮り、肩を撃ち抜かれたアリスローズは悲鳴もなく頽れた。


それにより姉エヴのタガは完全に外れ、怒りのままにその星霊の力で最愛の妹を傷つけた帝国軍を蹂躙し尽くす。


アリスローズは姉を止めようと声をかけるも怒りと憎悪に支配された姉にその声は届かなかった。


しかし、ユンメルンゲンの介入やクロスウェルの体を張っての説得でどうにかエヴは思いとどまり、アリスローズや仲間を連れて今度こそ帝国を去った。


その後、帝国のはるか北に姉や仲間たちとともに星霊使いの国である『ネビュリス皇庁』を建国し、初代女王となる。以後、十年国の基礎を築きながらも姉をはじめとした帝国への憎悪に燃える星霊使いたちを自分自身も撃たれながらも制止し、帝国との戦争を止めるために力を尽くした。

その後、三つ子の娘に恵まれながらも上記の銃の傷が悪化し衰弱死してしまう。


その後、彼女の願いも空しく姉や星霊使いたちの憎悪のタガは完全に外れ、皇庁は百年に渡る帝国との戦争へと突き進むことになり最愛の姉と義弟もまた道を違えてしまう。


だがその百年後、彼女の願いに応えてくれるであろう帝国剣士魔女の姫が現れる。

時を同じくして、同じ境遇であった帝国人へとその星霊が継がれた。



”もう終わっていいのよ、姉さん”


”わたしや仲間たちのために一人で戦って傷つくのは……もう十分だから……”


”いつかクロとも仲直りして……”


”一緒に住んでいた時のように、みんなで仲良くしてほしいの……”




人間関係


エヴ・ソフィ・ネビュリス 自分や仲間のために誰よりも傷ついている最愛の姉。自分の死によって百年の復讐鬼と化してしまう。


クロスウェル・ゲート・ネビュリス 最愛の義弟。彼が後継を決めるための条件は自身の願いが根本にある。


アリスリーゼ・ルゥ・ネビュリス9世 自らの末裔の一人で自分と瓜二つ。


ミスミス・クラス かつての自分と同じ境遇であった帝国人の女性のためか、宿していた星霊が彼女へと継がれた。(周囲の親しい者からの扱われ方は言うまでもなく、性格面においても自身の末裔達よりもミスミスの方がアリスローズ本人に似ている節がある)

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