曖昧さ回避

1. 果物の一種。本項で解説
2. 『グラップラー刃牙』の登場人物。→ドリアン(バキ)
3. 『コロッケ!』の登場人物。→ドリアン(コロッケ!)

概要

パンヤ科(現在はアオイ科に移行)ドリアン属の常緑高木。味は非常になめらかで上品な甘みを持つことから「果物の王様」と呼ばれている。

しかし匂いが強烈なことでも有名で、「真夏の公衆便所の裏で最高級フルーツカスタードを頬張ってるような感じ」とも例えられる。東南アジアの特定のホテルや公共交通機関ではドリアンの持ち込みを禁止している所も珍しくない。

臭いの元は硫黄化合物1-プロパンチオール（事故防止用に都市ガスにつけられる匂い）が核となり、その他さまざまな臭い成分が複雑に絡み合い作り出されている。それゆえ鮮度が良好であれば快適に食せる。

熟して黒みがかった緑色から茶色に変色し、自然に木から落ちてきた物が一番美味しいらしい。しかしドリアンの実はスパイク状の硬い外皮に包まれ重量もかなりのものとなることから、注意しないと怪我に繋がる（実際に頭に当たって死亡した例も）。

そのため、収穫の際はヘルメットを二重に被った上で採取に向かうなどの工夫が現地の農家では取られている。

我が国では植物園の温室などで見られ、商業的な栽培はない。日本では本来の生育の北限は沖縄県であるが、開花はしても結実に至ることはまれ。

臭いのイメージが付きまといがちだが、「叫ぶ詩人の会」のメンバーであるドリアン助川のように名前（芸名）に使う人がいないわけではない。

余談

• アニメ等のキャラクターのモチーフにされることは非常に少ない。曖昧さ回避に挙げた数名の他には以下がある。
  • ドリアン王女（それいけ!アンパンマン）
  • 仮面ライダーブラーボ / ドリアンアームズ / キングドリアンアームズ（仮面ライダー鎧武）
  • ドリたん：頭がドリアンのシンガポール観光局のマスコット。

• NHK教育の幼児向け番組「できるかな」のノッポさん役で知られる高見映氏の好物である。他局のトーク番組にゲストとして呼ばれたときにお茶請けにドリアンが出された。

• シンガポールでは熱狂的な人気があるらしく、なんとドリアンスイーツの専門店まである。

• お土産として日本へ持ち込む際は、帰国時に空港の植物検疫カウンターに届け出る必要がある。

• 日本でもイオンで販売されることもあるが期間は4月から5月と短い。あまり売れないのでフードレスキュー行きになることも多々ある。

関連タグ

果物

ドドリア　ドリのみ　ドドリアンボム

ジャックフルーツ：似て非なる果物