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解説

 マジンガーZが使用する飛行ユニット。巨大な赤いの形をしており、背中に装着することでマッハ3(後に改造によりマッハ4.5)での飛行を可能とする。

 本来マジンガーZは時速360㎞の猛ダッシュが可能だったが、飛行機能が全く無かったため、ある程度の高さにいる相手には地上から遠距離武器を当てるしか対処法が無かった。そのため、アニメ32話「恐怖の三つ首機械獣」では超音速飛行する機械獣ゲルべロスJ3に対し、前述のような地上からの攻撃では躱され続けて致命打を与えられず、最終的に全力疾走して後方から射出されたアフロダイAオッパイミサイル鷲掴みにして飛ぶという苦肉の策で撃破せねばならなかった。

 さすがにこれではまずいということで、34話「紅い稲妻 空とぶマジンガー」にて光子力研究所弓弦之介教授はアメリカロケット工学者・スミス博士との共同開発でこのアタッチメントを開発。ホバーパイルダー(及び後継機のジェットパイルダー)に備え付けられたJS装置からの誘導により、スクランダーは自律飛行してマジンガーZとドッキング。この時ちょうど十字架を描くような形になるため、「スクランダークロス!」と呼称する。

 音速の3倍という速さはそれだけで武器となり、翼で斬りつけるスクランダーカッターは絶大な威力を誇る。後に翼内部に超合金Z製の十字手裏剣「サザンクロスナイフ」が装備された(スクランダー単体でも発射可能)

 実はジェットスクランダー登場は映画『マジンガーZ対デビルマン』の方がわずかに早く、マジンガーが空を飛べないという弱点があることは不動明デビルマン)からも「俺ならマジンガーZを空から攻めるね」と指摘を受けている。


 マジンガーZがスクランダーを装備することで武装・機動性共に大幅に増強したが、元々想定外の追加装備による欠点として、揚力を利用している故に(超合金Zの頑強さはあるものの)万が一翼部分が損傷すると飛べなくなってしまう事や、翼が邪魔になって、腕の可動域に制限が出てしまう(大車輪ロケットパンチ使用時など)等の弊害も発生している。


 なお、漫画版ではDr.ヘルとの最終決戦に向けて開発されたという設定で、最後は兜甲児の特攻によりマジンガー諸共地獄王ゴードンに叩き付けられ大破した。

 

 マジンガー以前の巨大ロボットは、鉄人28号にしろジャイアントロボにしろ、どでかいロケットバックパックを背負って無理矢理飛ばしていたか、もしくはアトムのように手足に仕込んだスラスターで浮いていたりしたわけだが、このように揚力を利用して飛ぶ設定は(当時としては)珍しく、以降もスーパーロボットものではこのように「翼」を付属させて飛ぶロボットが数多く現れるようになった。


 OVA「マジンカイザー」には登場しないが、スーパーロボット大戦DDではOVA版のマジンガーZがジェットスクランダーを装備する姿を見ることができる。


 「真マジンガー 衝撃!Z編」では登場の翌週に早くも破壊されるというまさしく衝撃の展開となった。もっとも、本命は別にあったのだが。こちらもスーパーロボット大戦ではすぐには破壊されず、それなりに出番がある。漫画版の真マジンガーZEROが出ると、出番はないことが多い。


派生

スクランブルダッシュグレートマジンガー

マジンガーZの戦闘データから、最初から飛行を前提に作られているため、スクランブルダッシュはボタン一つで背中から出てくる翼という便利設計になっている。ただし翼の収納部分を攻撃されると一時的に全機能が麻痺するという弱点があり、再起動にも数秒のインターバルを要する。対ショック性が意外と弱いのを指して、後世のマニアにグレートの設計上の欠点と嘲られる事も多い。


グレートブースターグレートマジンガー

スクランブルダッシュの欠点は開発者の兜剣造も把握していたのか、物語後半にグレートマジンガーの強化装備として作られた、超合金ニューZ製のブースター。スクランブルダッシュを上回る加速に、ブースターその物を射出武器として発射可能。真マジンガーZEROでは、グレートのマジンパワーと光子力エンジンをフル稼働させることで、偉大な勇者は皇帝となる


ビューナススクランダー(ビューナスA

ビューナスA用に作られたジェットスクランダー。ビューナスAがダイアナンAを吊り下げたまま飛行出来る推力はあるが、ダイアナンよりも遥かに重いボスボロットを抱えて飛行しようとした際には(その時にボスボロットが砂に半分埋まっていたためもあるが)スクランダーの推力だけでは飛べず、ビューナス本体のフルパワーを加味して引き抜く形で、ようやく飛び始めるなど、微妙に情けない場面を見せた事がある。耐久性に難があり、片翼が破壊されることは日常茶飯事であった他、ひどい時には本体が転倒したはずみでへし折れていた。(スペック上は最初期のジェットスクランダーと同等の推力のはずだが……)


地球製スペイザーグレンダイザー

スペイザーと分離すると格闘戦が出来る代わりに飛べなくなるグレンダイザーの弱点を補う役割を担う。空戦向きのダブルスペイザー、海戦向きのマリンスペイザー、陸戦向きのドリルスペイザーが登場している。いずれも超合金ニューZ製で、エンジンには光量子エンジンを採用する地球とフリード星の技術のハイブリッド。


カイザースクランダー(マジンカイザー

マジンカイザー用のジェットスクランダー。超合金ニューZα製で巨大で悪魔のような禍々しさ。

らくがき

死闘!暗黒大将軍では、その強度の描写をするためか、高高度から地面に垂直衝突しつつそのまま地中をブチ抜いてカイザーと合流する、という荒業を行い視聴者の度肝を抜いた。また、スクランダー自体を切り離し、ブーメランとしての使用も可能。これで無敵要塞デモニカを一撃で爆散させている


ゴッドスクランダー真マジンガー衝撃!Z編

マジンガーZ用の進化型ジェットスクランダー。背中にロケットパンチが追加で装備されている他、変形することで巨大な鉄拳「ビッグバンパンチ」が使用可能となる。今川だからしょうがない


ZEROスクランダー真マジンガーZERO VS 暗黒大将軍)

マジンガーZEROの装備するスクランダー。スラッシュに0の入った独特な形状をしており、ジェット噴射ではなく謎の力(おそらく反重力)での飛行を可能にしている。また直接ドッキングしているわけではないため、横向きにして足場にもした。


ウイングル(マジンカイザーSKL)

厳密にはスクランダーではなくアフロダイA同様のサポートメカだが、本機から「ティアラエール」と「アンシュガード」を切り離し、マジンカイザーSKLに装着させることで空戦能力を付与する「ウイングクロス形態」となる。単なる航空支援ユニットというより、「マジンカイザーSKLのリミッター解除用パーツ」としての意味合いが強い。


エンペラーオレオール(マジンエンペラーG)

グレートブースターの系譜に連なる装備。普段はマントのような形状ではためいているが、変形してジェットスクランダーのような翼となる。さらに、分離してグレートブースターのように敵に叩きつけることも可能で、その状態でもスクランブルダッシュがあるため飛行に問題はない。また、使い捨てではなく、自動でエンペラーの元に戻り再装備される模様。


翼の系譜を継ぐモノ達

「飛行能力の付与」と言う極めて解りやすいパワーアップ効果のために、後世のロボットアニメや特撮などでもしばしばスクランダーのオマージュ・パロディとしての性格を持ち併せたオプションが登場する。

以下、その一例

ゴッドボンバートランスフォーマー超神マスターフォース

マイトカイザー勇者特急マイトガイン

ツバサマル忍者戦隊カクレンジャー

トップゲイラー爆竜戦隊アバレンジャー

※飛行能力付与形態は本編未登場でVシネマにて日の目をみる。

ダイテンクウ侍戦隊シンケンジャー

Gディフェンサー機動戦士Ζガンダム

※本来は「火力増強」と言うグレート合体寄りのコンセプトで作られた機体だが、スーパーロボット大戦シリーズなどでは飛行能力付与の効果を持っていたりする。

ガルーダゴジラVSメカゴジラ

ティルトローターユニットゴジラS.P

プテラゴードン獣電戦隊キョウリュウジャー


余談

 『ロボットガールズZ』に登場するZちゃんも当然使用できる他、アニメ第2期オンライン版ではさらに強力なデビルスクランダーを使用している。


関連項目

マジンガーZ アタッチメント

オプション パワーアップ

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