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ケンガンオメガ

けんがんおめが

原作:サンドロビッチ・ヤバ子、作画:だろめおんによる漫画作品。「ケンガンアシュラ」の続編にあたる。
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概要

ケンガンアシュラ』の続編であり、拳願絶命トーナメントより2年後を描いた物語。


世界観を共有する『ケンガンアシュラ』、『ダンベル何キロ持てる?』(3年生までを含む)や『一勝千金』はこれより前の時系列であり、従って本作はヤバ子作品の中では最も未来の話となる。


オメガ(Ω)はギリシャ語アルファベットの最後の文字で、「最後」や「最終」を意味することも。このタイトルが示す意味とは…?


本作の特徴

  • 各話サブタイトルが漢字二字縛りでなくなっている。
  • 単行本の裏表紙が前作のセリフと用語説明からあらすじに変更されている。
  • 前作よりもグロさがアップしているので注意。

あらすじ

強さを求め、十鬼蛇王馬と何らかの因縁を持つ青年、成島光我。

突如現れた、「臥王」姓を持つ十鬼蛇王馬と瓜二つの青年、臥王龍鬼。

この二人の登場は、拳願会に何をもたらすのか_


本作の用語

  • 『煉獄』

裏格闘技団体の一つ。創立者・主宰者は豊田出光。15年前に設立され、拳願仕合に次ぐ業界2位の規模を保っていたが、業界3位の『毘沙門』との統合によって選手の数で拳願仕合を凌ぐまでに成長した。


所属選手は"闘士"と呼ばれ、A~C級の3階級に分けられている。「場外」「ノックダウン(10カウント)」「不殺」の3つの独自ルールがあるが、それ以外は何でもありで、過激性と競技性を両立しており、加えてエンターテイメント性を強く打ち出し賞金も高額に設定しているため選手・観戦者双方から人気が高く、一回のイベントで数万人もの観衆を集めている。


古くからの企業達による派閥対立でしがらみの多い拳願会に対し、煉獄は豊田のワンマンで強権的に物事を進められる強みがある。

また拳願会が東南アジアとの繋がりが強いのに対し、煉獄は東アジア(殊に中国系)とのパイプを持っている。


最近は闘士の他団体からの引き抜きを積極的に行っており、興行不成立に追い込まれる中小団体がいたり、揉め事になりかけたりと業界自体にも色々な影響を及ぼしているようである。


拳願会との合併吸収を賭けた交流戦が、本作の最初の大舞台となる。


  • 『蟲』

前作から名前が出ていた、古代中国から続く謎の裏組織。

構成員は中国系と思われる者が多い。身体に虫の刺青を入れている。二虎流や謎のクローン技術と関係があるとされ、クーデターを起こした速水勝正とも繋がりがあった。

歴史の上で幾度も拳願会とは戦いを繰り広げてきたともされ、本作では煉獄に深く入り込んでいる。


  • 『株式会社 山下商事』

乃木新会長の下改革された、新たな拳願仕合のシステムの中核を成す企業。

拳願絶命トーナメント以降、各企業は新たに独自に闘技者を雇うことを禁止され(元々雇われていた場合はそのまま)、更に「闘技者を死なせた企業を罰する」新ルールが追加されたことで、企業側は闘技者に無理な連戦を強いるのが難しくなり、大半の企業の常駐闘技者が1〜2名であることや企業が闘技者にムリをさせて死亡させたり、闘技者が仕合で相手を死亡させた(ただし明らかな重傷の闘技者を無理に出したり、審判による仕合の決着ゴールや相手企業の降参後に相手を殺した場合を除き、審判の決着宣言や相手の棄権前に殺害した場合はリング禍として扱われ、企業も闘技者も責任は問われない)場合はペナルティなど、死者を出さないことを重視したルールが多く作られている。そのため「闘技者を死なせた企業を罰する」新ルールに対応するために創られた、拳願会の「闘技者の紹介窓口」として設立された、企業に対して単発〜短期契約が可能な闘技者を派遣する部門である。拳願会の一機関であるためケンガンアシュラの時とは違って会員権を保有していない。企業の直接雇用が禁止されていることから、企業が新しい闘技者を雇用したい場合は、山下商事に登録しているフリー闘技者から必ず雇わなければならなくなっている。そのため企業が新たに拳願会に登録されて無い闘技者を雇用したい際には、山下商事で闘技者を一度登録してから、山下商事を通して雇用する必要がある。

運営予算は拳願会から出ており、契約金は全額闘技者へ渡る仕組みとなっていて、仕合に勝利しても成功報酬を受け取ることは無いので、不正をするメリットが一切ないので特定の企業を贔屓することも無い。

闘技者として登録されるには一定の戦闘力を見極める試験に合格する必要がある。登録中のフリー闘技者は500名余。


前作トーナメントに出場したダミー会社の山下商事が、そのまま正式に起業して会社となった。表向きは単なる人材派遣会社となっていて社員は3名であり、社長は山下一夫、秘書は秋山楓、闘技者スカウト部部長は串田凛が務める。


  • 『ニュージェネレーションズ』

前作の拳願絶命トーナメント以降にデビューし台頭した、拳願会の有力若手闘技者たちのこと。逆に絶命トーナメントに出場した(生き残った)闘技者たちはレジェンドと呼ばれるようになっている。


  • 『征西派』

三つに分かれた呉氏のうち、ヨーロッバに進出した一派のこと。ベルクマンの法則によって体躯が大型化している。中国国内の「宗家」日本に留まった「一族」とは異なり世界に幅広く進出しているため、人種や国籍も幅広くアラブ系や黒人の呉もいる。

蟲に内通している本作の敵。


  • 『回生(フイシュン)』

呉氏に伝わる技術で、語り手が受け手に滔々と自分自身のことを騙らせることによって、受け手に語り手の人格を移植させるという転生を目指した「洗脳」あまりの鬼畜さ上に、宗家と一族では絶えたものの、征西派では回生によって始祖呉黒の人格が脈々と受け継がれていた。このため、征西派の当主は呉黒の人格を引き継いでいることが条件になっていた。ただし、能力までは引き継がれないので解放率100%といった条件も必要になる。

速水正樹を見た感じ、メディアプレーヤーで故人の音声を延々と聞き続けるだけでも回生は可能らしい。つまり、ケンガン世界においては台詞を延々と聞かせることによって音声化された架空人物の人格も再現できるということである。ただし、現実でそれをやるのは犯罪


今作初登場の人物

拳願会

成島光我

主人公。中国地方出身の20歳。良くも悪くも田舎のヤンキー気質。ルールなど関係ない純粋な「強さ」を求めて拳願仕合の世界にたどり着き、様々な挫折と修行を味わいながら、一人の闘技者として成長していく。


臥王龍鬼

王馬と瓜二つの顔立ちをしている、臥王鵡角の血族と思われる青年。「中」の出身。闘技者としては相当な実力を持つ一方、その精神は空虚。しかし光我とのふれあいの中で、徐々に性格に変化が起き始めているようだ。


打吹黒狼

色黒の闘技者で、『ニュージェネレーションズ』に数えられる一人。あの室淵剛三をも倒した実力を持つ。見た目も言動もヤンチャに見えるが、中身はマナーとスポーツマンシップを守る紳士である。


徳尾徳道

本業は売れない小説家だが、闘技者としての実力は本物である。


速水正樹

拳願絶命トーナメントにおいてクーデターを引き起こして失脚した、速水勝正の養子。その正体は…?


煉獄

豊田出光

裏の格闘技組織・煉獄の主宰者。職業は「日本一の資産家」。筋骨隆々の豪傑で、良くも悪くも豪放磊落である。


弓ヶ浜ヒカル

加納アギトの跡を継いで6代目『滅堂の牙』となった闘技者。己の欲望(金)のために煉獄に寝返ったことで拳願会側からはもちろん、あまりの性格の悪さから味方からも好かれていない。


カーロス・メデル

現役最強のガオラン・ウォンサワットをして「古今東西唯一俺より格上に位置する」と言わしめる、前人未到の4階級での四大タイトル制覇を目前に表格闘技界から姿を消した、伝説のメキシコ人ボクサー。


劉東成(リウ・ドォンチャン)

『三鬼拳 大蛇』の異名を持つ、自称「天才拳士」。台湾出身で煉獄の中では古株。日本暮らしは長いが日本語が下手でカタコトで喋る。マイペースな性格と言動で飛とナイダンからよく突っ込まれるが根は常識人かつ友人思いであり、裏世界の人間ですら心を許すほど高潔な部類の善人。


飛王芳(フェイ・ワンファン)

『三鬼拳 蝦蟇』。四川省出身の太極拳使い。やや飄々としつつも緩いツッコミを入れることが多い。劉と同じく漢服を着ている。

マイペースな者同士劉・ニコラとつるんでおり、お互いを「ちゃん」付けで呼び合っている。


呂天(ルゥー・ティエン)

『三鬼拳 百足』の異名を持つ、トレンチコートを着た大柄な男。香港出身で地元では知らない者はいないと言われる拳法家。弓ヶ浜・ニコラと同時に初登場。基本的には無口で無愛想だが意外にもプライベートではメンバーとの関係は良好であるとのこと。


「忍」が口癖。正体はシンガポールの「壊し屋」アルバート・リー。徹底した合理主義者である一方、ある日観た映画から超ハマった日本の忍者に猛烈な憧れを抱いており、フィクションを中心に独学で修行し編み出した、独自の忍術を駆使する。異名は『羅亡』で本人曰く「忍者マスターの系譜を継ぐ者」。


ニコラ・レ・バンナ

パリの死神」の異名を持つフランス人。

自由奔放でノリが軽くメンバーに馴れ馴れしく絡んでくる一方で、内心では殺し合いを求めたり馴れ合ってるメンバーにすら面と向かって「信用していない」と言ってのけるなど極端な二面性を持っている人物で、一部のメンバーからは警戒されている。


トア・ムドー

ニュージーランドの大男。マオリ族。先祖と伝統を大事にする兄を愚し、"求道者"を自称して裏格闘技界へと身を投じた。二虎流に似たカウンター技を遣う。部族特有の髪型のせいでワカメから「パイナップル」呼ばわりされた。


ナイダン・ムンフバト

モンゴル相撲の使い手である物腰の穏やかそうな人物。煉獄のA級闘士とは別の顔もあるようで…?オフでは劉と飛、ニコラと交流している。


ロロン・ドネア

白い長髪の男。煉獄の中でもトップクラスの実力を持つ覇者で『キング』の異名を持ち、普段はほぼ腕組みをして座っているだけだが、観察眼が鋭く他選手に対するコメントが非常に的確で、陣営の皆が彼の発言に耳を傾け、普段言いたい放題の弓ヶ浜や劉すら彼には怯えて黙る程、次元の違う強さを持っている。

また異名に加え容姿や佇まいが他作品の同じ渾名の人に似ていると読者から指摘されている。


(てらし)

不気味な仮面を被り、全身黒ずくめという怪しい風貌を持つ。しかしそんな無機質な見た目とは裏腹に、饒舌にメタ発言をしたり大きなリアクションを取ったりと、顔は見えないのに豊かな感情が感じ取れる不思議な男である。曰く、お笑い番組が好き。

『毘沙門』から移籍した闘士でアランを除く抜擢チームの中では唯一のB級闘士だが、試合には滅多に出場しないため実力は未知数。


嵐山十郎太

道着の上に着物を羽織った男。

ロロンと比肩する実力の持ち主(つまり煉獄のトップ2)で、かつて柔道で世界記録を残し忽然と姿を消した『柔王』と呼ばれる伝説の柔道家。

ある人物をきっかけに15年間山籠りの修行をしていたためか浮世離れした人物で、畏まった口調だがやや天然。胆が据わっており殺気を向けられても動じない。


アラン・呉(ウー)

呉氏征西派の一人。元々煉獄の闘士ではなくエドワード・呉が雷庵と闘わせるために送ってきた刺客。劉からは新入り呼ばわりされ他のメンバーとは口を利かないものの、雷庵と同様呉氏では問題児で「殺戮王」の異名を持つ。

呉一族の潜在能力開放の秘術「外し」と同じ技である「鬼魂(グイフン)」を極めて高い精度で扱い、使用時には肉体が一回り大きくパンプアップする「真の鬼魂」を体得している。

また、呉氏が3つに分かれた際に中国本土の呉氏、日本に渡った呉一族が封印し、征西派のみが保持し続けた宗家の秘伝「回生(フイシュン)」と呼ばれる語り部からその半生を繰り返し何年も告げられる事で語り部の魂を宿す秘術(率直に言えば洗脳術)を施され、始まりの呉と呼ばれる呉氏の開祖「呉黒(ウーヘイ)」の人格を宿している。


椎名ありさ

『煉獄』でMC兼レフェリーを務める女性。交流戦で起きる様々な不測の事態に振り回されている。


キム・チャンギ

対抗戦のリザーバーとして控えているテコンドー使い。

好青年だが煉獄にキムという名前やあだ名の選手が多いのもあって影が薄く、名前を挙げたロロンも含め代表闘士全員に顔を思い出してもらえなかった。

後に『超新星』のトップとして頭角を表す。


その他

夏忌(シァ・ジー)

謎の裏組織『蟲』の重要人物の一人で多数の部下を率いる。その風貌は作中で「猩々」と形容されている。厳密には前作『ケンガンアシュラ』最終回の"引き"の場面が初登場である。

暗殺術や隠密行動に長けており、前作では『護衛者』による厳重な警戒を掻い潜って島に潜入、とある物を持ち込んだ。


エドワード・呉(ウー)

夏忌と共に最終回の最後に初登場。豊田に交渉を持ちかけて、『煉獄』チームにアランを送り込んだ。『蟲』とは異なる独立した存在であり、呉氏征西派の頭目。

呉一族を紛い物呼ばわりしており呉一族を潰すことを目的としているが、呉氏宗家及び呉一族からは裏切り者と見なされている。


『もう一人の十鬼蛇二虎

十鬼蛇王馬の師匠ではなくその兄弟弟子にあたる人物。

その正体は、エドワードと同様『蟲』の協力者にして加納アギトのかつての師匠。

過去に弟子達に蟲毒を行った張本人で、またエドワードに多額の報酬と引き換えに弟子に呉氏の禁術を伝授するよう依頼した。

夏からは「外様」扱いされて良く思われていない。


呉星(ウー・シン)

中国大陸にある呉一族の分家、呉氏宗家の一人。

呉恵利央と面識があり共に観戦している。禁術を外部に持ち込んだエドワード一派を裏切り者と呼び、試合の裏に彼が潜んでいることを感付いている。


夏厭(シァ・ヤン)

『蟲』の頭領を務める青年。夏忌の実弟。エドワード曰く切れ者で、兄である夏忌を完全に見下している。


申武龍(シェン・ウーロン)

『繋がる者』と呼ばれ、夏厭ですら敬語で接する位の男。飄々としている様で気迫だけで相手を身震いさせたり瞬殺されたと錯覚させるなど威圧感を持つ。


ケンガンアシュラからの登場人物

山下一夫

裏格闘技団体「拳願会」の出場選手を雇用する《山下商事》の社長であり、前作に引き続きヒロイン。

腰が低く人当たり柔らかでありながら、どこか只者ではない様子を感じさせる。観察眼が鋭く、武術に限らずよく人を見ており、大物に気に入られたり目をかけられたりする一面も。ひとつ屋根の下に次男の康夫、光我と龍鬼を住まわせる。


秋山楓

山下商事の美人秘書。優秀で抜け目無いが、そろそろ年齢を気にし始めている。光我から「ちゃん」付けで呼ばれている。


呉風水

拳願会と闘技者紹介の案内窓口役として山下商事にも顔を出すようになった女子大生

本作ではメインキャラクターに昇格した模様。ノリが良く可愛い。


今井コスモ

最年少で拳願会闘技者になった中性的な好青年。髪をポニーテールにしている。

寝技一辺倒であった時代を卒業し、ストライカーとしても一流レベルに達している。


アダム・ダッドリー

拳願会専属闘技者の一人。従来の口癖「Fuck!」に加え、「売り専のホ○野郎」など罵倒の語彙力にさらに磨きがかかっている。日本で今井コスモとともに修行している。


三朝

前作では片原の私兵『護衛者』の中でも選りすぐりの精鋭集団『殲滅部隊』隊員として脇役で登場。体躯は小柄ながら、徒手での実力が抜きん出ているとして、片原烈堂の推薦により八代目『滅堂の牙』となる。「クハハ」が口癖。


他、ケンガンアシュラの登場人物一覧も参照。


求道の拳からの登場人物

ホセ神崎

普段の練習試合からほぼマスクを着用している、『全日本プロレス』及び『煉獄』所属のプロレスラー。関林ジュンの後輩に当たるが、キレると先輩に対しても反抗する。


暮石光世

『暮石整骨院』の整体師。

自他関係無く人体の骨格に限界を来しそうな力動を加えると恍惚の表情を浮かべてしまう。が、本作では初登場時以外は常識人としての面しか見せていない。コスモ・アダムらと共に光我のトレーニングをコーチする。


成島丈二

光我の失踪した父のはとこで、光我からはオジさんと呼ばれている。フルコンタクト空手最大派閥の組織『六真会館』の頂点に位置する男。

空手を追求するために現役を引退し、今も尚道を極め続けている達人。

非常にマイペースな変わり者だが、これでも所帯持ちである。


蔵地駆吾

『超日本プロレス』のベテランプロレスラー。関林ジュン河野春男の先輩に当たる。関林とともに光我をしごく。


青賢二

六真会館の館長。過去に光我が破った六真空手道場の面子を秘密裏に全員破門にしている。


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