群れに意味はない。生き残るものが生き残るだけだ。

概要

多くの人々に恐れられている最強の魔法使い。冷酷で心ない魔法使いと言われている。他者に干渉されることを煩わしく思っており、人前に姿を現すことはめったにない。

▼ プロフィール

※ラストネームの文化がない時代に生まれたためラストネームはない

▼ 魔法関連プロフィール

人物

人の想像や書物の中ではドラゴンや異形の怪物のような恐ろしい姿だと伝えられているが、リケ曰く、風も雲もない静かな夜空のような、大人しい穏やかな顔をしている。威厳と畏怖を感じさせる風貌の寡黙な美丈夫。外見年齢は20代後半程度らしい。

悪名高い世界最強の魔法使いで、天候を操ることができるほど強大な魔力を有している。

オズの感情に天候が左右されることもあり、気が荒ぶると風も荒れ、塞ぎ込むと世界が吹雪に閉ざされる。オズ自身は表情に乏しく言葉数も少ないが、その時々の天候で機嫌をある程度読むことができる。

中央の魔法使いとして召喚されたが生まれは北の国。

物心ついた時には雪原にひとりきりで、幼いながらに強大な魔力を狙って襲い来る魔法使いたちを返り討ちにし、そのマナ石を食べて生きていた。北の魔法使いのスノウとホワイトに弟子として拾われて (力技で無理矢理連れ帰られて) 初めてまともな食事をとり、言葉を覚えたらしい。

それから何年かは双子の屋敷で兄弟子のフィガロも含め四人で暮らしていた。双子とフィガロのことは信用ならない面もあるが身内だと認識しているようで、頼みごとをうまく断れなかったり、渋々頼ったりする姿が度々見受けられる。

400～600年ほど昔、他者干渉に疲れたオズの難儀な人生を哀れんだフィガロの手伝いで、発案者がどちらなのか不明だが世界征服をしていたことがある。この時、歯向かってきた人間勢力や魔法使いたちは二人が滅ぼし殺している。

フィガロが片腕として甲斐甲斐しくオズに尽くし、オズはフィガロが提案した進路に沿って破壊を繰り返すだけだったが、目的を持って計画的に行動した結果、瞬く間に世界はオズのものとなっていった。

世界の半分を治めた頃にホワイトが亡くなり、少なからず衝撃を受けたオズは世界征服を道半ばで放棄する。突如として支配者を失った世界は領土を巡る戦乱の時代を迎えた。

オズは誰とも心から寄り添えず、孤独に生きていたが、2000年ほどを生きたある日、吹雪の中で死にかけている幼い魔法使いと出会ったことで運命が急転していく。

幼い魔法使い・アーサーは4才の子供にしては強い魔力を有していたため、成長して魔力が更に増えてから殺そうとオズは気まぐれに拾い育てた。しかし、オズを恐れることも疑うこともなく慕い、屈託なく笑いかけてくるアーサーにオズの孤独は緩やかに解かれていく。

中央の国の王子だったアーサーが13歳で国に連れ戻された際には、別離の悲しみから思い出の品を燃やしては後悔して元に戻し、また燃やして……を何千回と繰り返し、その嘆きによって北の国が常以上の寒波と猛吹雪に襲われて多くの死人が出た。

アーサーにもしものことがあれば〈大いなる厄災〉ではなく、オズの嘆きによって世界が滅びるだろう。

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▼ 登場人物

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オズ晶♀