アンネローゼ・フォン・グリューネワルト
あんねろーぜふぉんぐりゅーねわると
概要
概要
担当声優
石黒監督版 | 藤崎竜版 |
---|---|
銀河英雄伝説 胸に去来するものはby小日向ひとみ | フジリュー版アンネローゼ様byawo |
Die Neue These | 同左 |
12年前の想い出byもすくる |
ラインハルト・フォン・ローエングラムの5歳上の姉。弟よりやや色の濃い金髪碧眼の美しい女性で、早逝した母の代わりに貴族とは名ばかりのミューゼル家を切り盛りしていた。
しかし、銀河帝国第36代皇帝フリードリヒ4世の命で「清純な野の花」を探していた役人の目に留まり、15歳の若さで寵姫(公妾)として後宮に入りグリューネワルト伯爵夫人となる。この一件は、弟・ラインハルトとその親友であるジークフリード・キルヒアイスに帝位簒奪を決意させた。
皇帝の寵愛を受けていた後も慎ましさや家庭的な性質は損なわれることなかった(自ら刺繍や編み物をしたり、後宮に入った後も他の女性の出産の手助けも幾度かした事があるという)が、結果的に一度も身籠ることはなかった。これは、他の側室を幾人も出産で亡くしてしまった過去から、彼女まで喪うことを恐れたフリードリヒ4世の意向とされる。
軍人の道に進んだラインハルトとキルヒアイスの二人が共にいられるよう取り計らっていた以外は、政治の介入や権勢をひけらかすような真似などを一切せず、万事控え目な姿は帝国政府首脳陣から好ましく思われており、彼女自身の評判は悪くなかった(アンネローゼ自身としては、そうすることが軍内の弟とその親友を守る最善との考えがあったようである)。
ただし、門閥貴族の中には身分の低さやラインハルトに対する敵視からアンネローゼを疎ましく思う者が多く、マグダレーナ・フォン・ヴェストパーレにドロテーア・フォン・シャフハウゼンといった僅かな友人以外からは関わりを持たれる事はなく、彼女は常に孤立した立場に置かれた。
それだけならまだしも、嫉妬に狂ったかつての寵妃からは謀殺されそうになったこともあった。
またキルヒアイスの成長を見守るうち、彼への眼差しが「弟の親友」を越えたものに変わっていった節があったが、真相は有耶無耶なままである。
皇帝崩御により側室の身分から解放されたが、ガイエスブルク要塞の一件が原因で弟のもとを去る。ローエングラム王朝が成立し、皇帝の姉であるグリューネワルト大公妃となった後も、首都惑星「オーディン」の山奥で従卒の少年と余生を過ごしている。
彼女が弟と再会を果たす事になるのはそれから3年余後の、フェザーンにてラインハルトとヒルダの結婚式が行われる事になった時である。それがアンネローゼにとって初めての恒星間移動であった。
ヒルダことヒルデガルド・フォン・マリーンドルフからは(ゴールデンバウム王朝の滅亡及びローエングラム王朝開闢の主因となったという意味において)「今日のこの状況を生み出した母体そのもの」、ユリアン・ミンツからは「あの女性がいたからこそ、ラインハルトという巨星が銀河に輝き得た」と評され、ラインハルトやヤンとは違った意味ではあるが、間違いなく銀河の歴史を動かした人物の一人である。
作中の描写からどうしても(両陣営のヒロインがただ守られるだけの女性ではないので余計に)「常に誰かから守られる女性」という印象を受けるが、柊館炎上事件の際には、侵入してきた地球教のテロリストに対し毅然とした口調で后妃の前からさがるように告げ、別のテロリストにはとっさに手近にあった金属製のスタンドを投げつけて救出に来たケスラーを援護し、手傷を負いながらもヒルダをガラスの破片から身を呈して庇うなど、いざという時の胆力も持ち合わせており、ヒルダからは「間違いなくあの方の姉君だわ」と驚嘆されている。
後世からはラインハルトの元を離れた事が批判対象になる事があるが、批判するのは必ず女性の歴史家という中々に興味深い事態となっている。
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担当声優
石黒監督版 | 藤崎竜版 |
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銀河英雄伝説 胸に去来するものはby小日向ひとみ | フジリュー版アンネローゼ様byawo |
Die Neue These | 同左 |
12年前の想い出byもすくる |
ラインハルト・フォン・ローエングラムの5歳上の姉。弟よりやや色の濃い金髪碧眼の美しい女性で、早逝した母の代わりに貴族とは名ばかりのミューゼル家を切り盛りしていた。
しかし、銀河帝国第36代皇帝フリードリヒ4世の命で「清純な野の花」を探していた役人の目に留まり、15歳の若さで寵姫(公妾)として後宮に入りグリューネワルト伯爵夫人となる。この一件は、弟・ラインハルトとその親友であるジークフリード・キルヒアイスに帝位簒奪を決意させた。
皇帝の寵愛を受けていた後も慎ましさや家庭的な性質は損なわれることなかった(自ら刺繍や編み物をしたり、後宮に入った後も他の女性の出産の手助けも幾度かした事があるという)が、結果的に一度も身籠ることはなかった。これは、他の側室を幾人も出産で亡くしてしまった過去から、彼女まで喪うことを恐れたフリードリヒ4世の意向とされる。
軍人の道に進んだラインハルトとキルヒアイスの二人が共にいられるよう取り計らっていた以外は、政治の介入や権勢をひけらかすような真似などを一切せず、万事控え目な姿は帝国政府首脳陣から好ましく思われており、彼女自身の評判は悪くなかった(アンネローゼ自身としては、そうすることが軍内の弟とその親友を守る最善との考えがあったようである)。
ただし、門閥貴族の中には身分の低さやラインハルトに対する敵視からアンネローゼを疎ましく思う者が多く、マグダレーナ・フォン・ヴェストパーレにドロテーア・フォン・シャフハウゼンといった僅かな友人以外からは関わりを持たれる事はなく、彼女は常に孤立した立場に置かれた。
それだけならまだしも、嫉妬に狂ったかつての寵妃からは謀殺されそうになったこともあった。
またキルヒアイスの成長を見守るうち、彼への眼差しが「弟の親友」を越えたものに変わっていった節があったが、真相は有耶無耶なままである。
皇帝崩御により側室の身分から解放されたが、ガイエスブルク要塞の一件が原因で弟のもとを去る。ローエングラム王朝が成立し、皇帝の姉であるグリューネワルト大公妃となった後も、首都惑星「オーディン」の山奥で従卒の少年と余生を過ごしている。
彼女が弟と再会を果たす事になるのはそれから3年余後の、フェザーンにてラインハルトとヒルダの結婚式が行われる事になった時である。それがアンネローゼにとって初めての恒星間移動であった。
ヒルダことヒルデガルド・フォン・マリーンドルフからは(ゴールデンバウム王朝の滅亡及びローエングラム王朝開闢の主因となったという意味において)「今日のこの状況を生み出した母体そのもの」、ユリアン・ミンツからは「あの女性がいたからこそ、ラインハルトという巨星が銀河に輝き得た」と評され、ラインハルトやヤンとは違った意味ではあるが、間違いなく銀河の歴史を動かした人物の一人である。
作中の描写からどうしても(両陣営のヒロインがただ守られるだけの女性ではないので余計に)「常に誰かから守られる女性」という印象を受けるが、柊館炎上事件の際には、侵入してきた地球教のテロリストに対し毅然とした口調で后妃の前からさがるように告げ、別のテロリストにはとっさに手近にあった金属製のスタンドを投げつけて救出に来たケスラーを援護し、手傷を負いながらもヒルダをガラスの破片から身を呈して庇うなど、いざという時の胆力も持ち合わせており、ヒルダからは「間違いなくあの方の姉君だわ」と驚嘆されている。
後世からはラインハルトの元を離れた事が批判対象になる事があるが、批判するのは必ず女性の歴史家という中々に興味深い事態となっている。
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