概要
アクタージュは、2018年から週刊少年ジャンプにて原作・マツキタツヤ、作画・宇佐埼しろのコンビによって連載されていた作品であった。
連載初期こそは人気に伸び悩み、打ち切りさえも視野に入れられていた作品であったが、徐々に人気を上げていき、人気漫画が続々と連載終了していく中で、次期看板漫画と目されるまでになったアクタージュであったが、2020年。突如として連載が打ち切られてしまった。
この突然の悲劇に、日本だけでなく国外のファンまでもが悲しみと怒りの声を上げることになった。
詳細
打ち切りの理由は、2020年8月8日、原作者のマツキタツヤが、未成年の少女への強制わいせつの容疑で逮捕されたためである。
事件の発端は、2020年の6月18日の午後8時ごろ、中野区の路上で歩いていた女子中学生の後ろから何者かが自転車で近づき、体を触ったと言う強制わいせつ事件だった。
その後、その犯人は自転車で現場から逃走したが、通報を受けた警視庁が防犯カメラの映像を分析するなどして捜査を行い、およそ1時間後に近くの路上で別の女子中学生が同じような被害に遭遇していたことが発覚する。
その後の警視庁の捜査によって、マツキタツヤとよく似た人物が防犯カメラに写っていたことから、両事件の容疑者としてマツキタツヤを逮捕し、容疑を自認。しかも、手口が馴れていて常習性があると言うことが発覚し、この事件以外にも被害者がいた可能性が高いという事実が判明。
これにより、少年ジャンプで連載中の人気漫画家が逮捕されるという、衝撃的な展開に事件が発展したのだった。
そして、これらの事情が明らかになったことで、連載の打ち切りは半ば確定し、その後、編集部の判断により2020年の36・37合併号を持って正式に連載は終了することになった。
作品にとって最悪なことは、被害者が存在しているという点から、連載が再開されるどころか、後年に完全版と言う形で物語を完結させてすらもらえない可能性が高く、それどころか、紙媒体で出版されている単行本に関しても封印される可能性さえあるという事である。
実際、終了告知から1週間後の8月17日には、単行本既刊12巻の無期限出荷停止および13巻以降の新刊の刊行断念・電子版コミックスの配信取り止めが明らかにされ、事実上、作品が絶版されることになった。
この作品が連載デビュー作にして代表作になるはずであった宇佐埼先生からすれば、今回の事件によって作品が打ち切られるという第一の被害だけでなく、今後も性犯罪によって打ち切られた漫画作品の作者の一人として名を挙げられるという第二の被害までずっと背負わなければいけなくなる。
宇佐埼先生のTwitterには、事件直後には国の内外から励ましや応援の声が溢れかえっており、この事件がきっかけで先生の漫画家生命が終わらないことを切に祈るばかりである。
また本作は舞台化が発表されており、2022年の公開を目指してホリプロとの連携によって企画を進めており、大きく広告宣伝も打たれていた為、莫大な金額が費やされていることは傍目にも明らかで、この企画が中止になったことで編集部はお盆休みも返上して謝罪に飛び回ることになった。
マツキは作画担当の宇佐埼・出版社の集英社・事件の被害者・舞台を企画したホリプロ等から多額の違約金や損害賠償が発生する可能性が高く、その額は会社一つを一身に背負うレベルとされる。