※この記事にはONE PIECE FILM REDのネタバレ情報を含みます。 |
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概要
映画『ONE PIECE FILM RED』に登場する主要人物・シャンクスが感じたウタとの縁。
2人に結ばれた〝絆〟の始まり。
宝箱には子宝が!?
物語終盤で強敵と決着する瞬間。〝四皇〟シャンクスは、ウタと過ごした日々が思い起こされていた。かつて音楽の島〝エレジア〟を訪れる前、
ある時期に拠点としていたフーシャ村で過ごしていた出来事や、
それよりも前に「思い出」を共にした毎日。
そしてウタと初めて出会う〝縁を感じた日〟の記憶が甦る。
シャンクスが麦わら帽子を被っていた20代の頃。最愛の船長が処刑される様を見届け、自分の海賊団を率いていたある日。
ある海賊を討伐して戦利品を獲得した喜びを仲間と分かち合うシャンクス。気づくと、何処からかキャッキャッと子どものような声が聞こえる。謎の声は戦利品の大きな宝箱からだった。
そっと宝箱を開けるシャンクス。
中には・・・なんと人間の赤ちゃん!!
無邪気な笑顔をみせていた赤ちゃんだが、突然泣き出してしまう。慌てたシャンクスは思い付きでたどたどしい子守歌を赤ちゃんへ聞かせると、泣き止んだ彼女は再び明るく笑い出す。
ふとシャンクスに甦る幼き頃の「思い出」から、まるで誰かの出自と似ている出来事に、この出会いは運命的で、何かの縁を感じ―
「これも何かの縁か」
と、昔を懐かしむように呟いた。
時は大海賊時代。身寄りのない赤子が生きるには過酷すぎる世界。更に彼女を見つけた無法者である自分たちに、赤子を引き取ってもらうあても無かったのであろう。
海賊の中でも仁義を重んじる赤髪海賊団だったからこそ、生きて出会えた命は見捨てれない人情、そして船長・シャンクスの英断と個人的心情が大きく、赤と白の髪色をした女の子の赤ちゃんを「ウタ」と名付け、自分たちの娘として引き取るのだった。
また赤髪海賊団は新たな家族を暖かく迎え、彼女へ愛情をたっぷり注ぎ-もちろん子育ての経験がない男衆ゆえに、育児へ大変な思いをする時はあったが、それも良き思い出として-大切に育てていくのだった。
原作との関連性
本作『ONE PIECE FILM RED』は原作『ONEPIECE』と並列(パラレル)した時系列であるが、2022年8月劇場公開時点で原作に先駆けた要素が散りばめられている。本稿に在るシャンクスが感じた〝縁〟も、原作に関連する出来事であると示唆されている。
前述で触れたシャンクスが赤子ウタと出会って想起した「思い出」は、彼の赤ん坊時代を連想(シンクロ)させる出来事であった。
(※イメージ図)
劇中にて一瞬の描写であったが、若きロジャーとレイリーが〝誰か〟を見下ろす光景。まるで箱の中へ寝転ぶ赤ちゃんをみて驚いているような様子。
映画『FILM RED』入場者特典の「ONE PIECE コミックス 巻四十億」にある設定資料集では、仮構成(ラフ)でゴッドバレー事件にて赤子シャンクスがロジャー海賊団と出会う一幕が収録されている。その内容は、海賊が敵船から奪取した宝箱に入った赤ちゃん(シャンクス)と出会う出来事。
2022年10月現在で関連性は不明慮だが、原作の回想にてロジャーとレイリーが当時赤ん坊のモモの助と日和をあやしていた時、二人が「赤ん坊なんて久しぶりだ」「昔を思い出す」と、以前にも赤ん坊の面倒を見ていたかのような発言をしている。彼らの懐古は、本作『ONE PIECE FILM RED』で、シャンクスが回顧した〝縁≒宝箱にいた赤子が海賊へ拾われ育てられる〟に関係していると考察される。
余談
ウタの誕生日は10月1日とされているが、彼女は孤児なため正確な出生日は不明と思われる。
もしかしたらシャンクスたち赤髪海賊団と出会った日〝宝箱にいた赤子が海賊へ拾われ育てられる=ウタとシャンクス、赤髪海賊団と家族の縁が結ばれた日〟が、ウタの生誕日としているかもしれない。
関連項目
ONEPIECE RED(ONEPIECEの映画) 劇場版ONEPIECE
ウタ(ONEPIECE) シャンクスの娘 / 赤髪海賊団の音楽家