概要
てんとう虫コミックス10巻及び、藤子・F・不二雄大全集5巻に収録。
このアメを舐めると、声が1粒につき10分遅れて話した場所で、その言葉が聞こえてくる。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1979年10月22日に、水田版は2012年3月9日及び、2021年5月15日にそれぞれ放送している。
1979年版
- ボロボロになったドラえもんは家の中まで帰って来ていて、階段の下までやって来たところでのび太に発見された。
- のび太の閃きにドラえもんは「のび太君もたまには考えることもあるんだ」と言っていて、のび太を怒らせてしまったが、すぐに謝ったのでそれ以上にはならなかった。
- 皆が空地まで移動する下りはカットされ、スネ夫はリサイタルの司会を担当し、当のジャイアンは寅さんのような恰好をしていた。また拍手はジャイアンがやるように言っていて、「頭を低くして、お腹に力を入れて、気を失わないように」と言ったのはスネ夫になっている。
- 夜中にジャイアンの歌声が響いた際には、男性が布団から飛び起きる、赤ん坊が泣き出す、救急車とパトカーが出動して衝突すると言った事態になっている。一方ジャイアンは自分の歌声に惚れ惚れしていたが、大衆が苦情を言いに来たため困ってしまって、ドラえもんとのび太も歌に苦しんでいてドラえもんはのび太が閃いた作戦にも文句を言っている。
- 本編終了後のショートアニメは、ドラえもんがおそだアメを片手でジャグリングさせ、最後は一気に口に入れてキャッチするというものだった。
2012年版
- のび太は部屋に帰るなり変顔を披露していて、ドラえもんがいなくなったのは、自分が居残りで遅くなったためだと思っていた。
- スネ夫がジャイアンリサイタルのことを報告した際には、はる夫もそこにいた。ちなみにしずかのセリフの内「ぶっ通しで」の部分はカットされている。
- ジャイアンはスネ夫の話を聞いて、「そういう相談なら俺様にも声をかけてくれなくっちゃ」と言いながら指をポキポキ鳴らし殴りかかった。また、殴った後は「皆の期待に答えなくっちゃな!」と言っている。
- 3時間ジャイアンの歌を聞かされた際には、皆が真っ白になって倒れるイメージ映像が追加され、「死んじゃう」は「地獄だよ」に変更されている。
- ドラえもんがアメを食べて出て行った後、のび太は漫画を読んでいる。また、のび太の閃きに対しドラえもんは「こういう時だけは頭がさえてる」を言いながら肘で突いていて、のび太も「こういう時だけは余計だよ」と同じく肘で突き返している。ちなみにジャイアンに飲ませるアメの数は、のび太が計算できなかったあためドラえもんが教えている。
- ママが歌った歌は『さくらさくら』になっている。また、誤解して怒ったママは2人を殴っていないが、その代わりにおやつを抜きにしている。ちなみに遅れて聞こえて来た声には「発表会は大成功間違いなし!」も追加されていた。
- スネ夫がして来た耳栓は父親に頼んでもらった最新型の高級のもので、この後しずかが言ったセリフのうち「殺される」は「ひどい目にあう」に変更された。だがスネ夫は耳栓をしていたため、しっかりとは聞こえていなかった。
- ジャイアンは派手な衣装を着てリサイタルを行っていて、スネ夫はリサイタルが始まる前に耳栓をしていたことがバレ、殴られてしまった。
- ドラえもんとのび太のお世辞に対しては、他にも「調子乗ってアンコールなんかされたら私泣いちゃう」「私も病院予約しとくんだった」「昨日のうちに引っ越せばよかった」が追加されていた。ちなみ「頭を低くして、お腹に力を入れて、気を失わないように」のセリフは1979年版と同じくスネ夫になっている。
- ラストでの大衆の苦情を聞いて、のび太は慌てて布団の中に入り、ドラえもんは「皆さん、ごめんなさい!」とおじぎをして謝っている。