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あだち勉物語

あだちつとむものがたり

サンデーうぇぶりで掲載中の漫画作品。漫画家「あだち勉」の伝記。作者はありま猛。
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概要

正式なタイトルは「『あだち勉物語』~あだち充を漫画家にした男~」。作者はありま猛、協力としてあだち充も表紙に名を連ねている。

サンデーうぇぶりにて連載しており、連載当初は月一更新で毎月12日に新話が配信されていたが、2023年1月現在は毎月25日前後に新話が配信されている。


連ちゃんパパ』がブレイクした折に作者であるありま氏が受けたインタビューの中で「師匠であるあだち勉の話を描きたい」と語っていたのが実現した恰好になる。


ありま氏の師匠であるあだち勉の話を軸にあだち兄弟や1970年代当時のフジオプロ周辺の話を描いており、漫画史マンガ、ありま氏自身の自伝的な要素も含まれており、読者からは「赤塚版まんが道」とも評されている。


あらすじ

1970年代初頭―――

漫画の黄金期、その前夜。

あだち充19歳。

あだち勉22歳。

ありま猛16歳。

まだ何者でもなかった漫画少年3人の

破天荒な共同生活が今始まろうとしていた。


あだち充を漫画家にした男・実兄あだち勉を中心に

漫画に人生を懸けた男たちの青春群像劇を

『連ちゃんパパ』のありま猛が描く!

前代未聞の実録漫画家青春物語。


(公式より引用)


登場人物

メインキャラ

あだち勉

本作の主人公。漫画家で赤塚門下四天王と称された。

口髭にサングラス、ボサボサの髪と充の漫画に出てくるときとそう変わらぬ風体をしている。

自由奔放な遊び人。

身勝手で問題行動も多い。具体的には…

  • 劇画としてスタートした『あばれ!!半平太参上』を「時間がないから」という理由で2話目からギャグ漫画にし、打ち切りを食う。
  • 「新作を作る準備期間が欲しい」という理由で休業し、「社会経験をしなさい」とありまにバイトを勧めるが、そのままありまを8ヶ月間放置。雑誌を見ても勉の作品はなく、ありまと再会したときの勉の第一声が「何してんの」。なお勉はその間に赤塚不二夫のアシスタントになっていた。
  • 牛乳と騙してホワイトを溶かしたホワイト水を他人に飲ませる。
  • 若手アシスタントを喫茶店に連れて行き、おちょくる。
  • 充と共同生活をしていた部屋に女を連れ込む。
  • フジオプロ内で麻雀を流行らせ、授業料として他のフジオプロのメンバーをカモる。
  • ありまをパチンコ沼に引きずりこみ、師匠という立場を使ってそこから抜け出させない。

…など相当な問題児である。

しかし、人たらしの才覚があり面倒見もいいので周囲からは好かれている。

ありま曰く「本質的には寂しがり屋

漫画家としての腕は確かで赤塚が惚れ込むほど。

ファンサービスなのか時折、『連ちゃんパパ』で見られた「アハ」「エヘ」という笑い方をする。


あだち充

勉の弟であり、『タッチ』などで知られる国民的漫画家。

少年時代からその片鱗を見せており、武居から特に目をかけられている。

一般的な賢弟愚兄というイメージそのままだが、兄弟仲は良く、勉のあしらい方もうまい。

家族麻雀で鍛えられ麻雀が強い、仕事前のウォーミングアップと称してパチンコを打つなどこれまであまり語れることがなかったあだち充像が描かれており、性格は違えど根本の部分で勉の弟であると思わせるような描写も多い。


ありま猛

本作の作者であり、ナレーションを務める。

雑誌であだち勉の作品を読み、「やりたい画風と当時の住所が近かった」との理由からあだち兄弟を訪ねるところから本作は始まる。

当初は純真な若者で勉のことを信じていたが、さまざまな仕打ちを受けるうちに勉に複雑な感情を抱くようになる。


フジオプロ関係者

赤塚不二夫

言わずと知れたギャグマンガの王様。一般的なイメージ通りの明るくひょうきんな人物として描かれる。

勉の腕に惚れ込みフジオプロ赤塚班のチーフアシスタントに召し上げ、麻雀も勉から習っている。


古谷三敏

漫画家で赤塚門下四天王の一人。勉と赤塚が出会うきっかけを作り、行き場がなくなったありまを自身が率いるフジオプロ古谷班に引き入れる。

フジオプロの横領事件の際に芳谷と共に「ファミリー企画」を設立して独立する。


北見けんいち

漫画家で赤塚門下四天王の一人。勉とフジオプロで同門になるまでは、漫画雑誌でのデビューを争うライバル同士だった。


芳谷圭児

漫画家。フジオプロで劇画班を設立している。

フジオプロの横領事件の際に古谷と共に「ファミリー企画」を設立して独立する。


高井研一郎

漫画家で赤塚門下四天王の一人。赤塚とはアマチュア時代からの仲間。

本作の時間軸ではすでにフジオプロから独立した後だが、フジオプロにはたびたび顔を出しており、アイデア会議にも参加する。


雑誌編集者

小学館

武居俊樹

「デカ鼻の武居」の異名を持つ敏腕編集者で赤塚不二夫や古谷三敏、石井いさみらを同時期に担当し、多くのヒット作を飛ばしている。

勉にキツくあたる一方で、充には優しく接している。本編中で「あだち兄弟にとっては将来を左右する人物になる」と語られる本作のキーパーソンの一人。


赤岡進

武居が少女コミックに移動した後に赤塚番に就任した新人編集者。

酒癖が悪く、様々なトラブルを起こすものの、何故か人に好かれる不思議人物で、変人が大好きな赤塚からは大いに気に入られた。


都築伸一郎

武居の指名で活動の場を少女コミックに移していた充の担当になった新人編集者。一度も少女漫画は読んだことがない。

充とは同年代でよく遊び、感覚が近かったこともあって肩の力を抜いて漫画を描けるようになり、彼の漫画家としての覚醒に大きく貢献した。


その他

五十嵐隆夫

講談社の編集者、後の専務取締役。

本人がインタビューなどでたびたび語る「『天才バカボン』の原稿にパパとママの濃厚なベッドシーンが描かれており、それを見た五十嵐が赤塚に抗議して大揉めするも、その原稿はダミーだった」というエピソードが作中にて描かれている。


その他

小野新二

あだち勉のアシスタントとなり、後にあだち充のチーフアシスタントを務める。週刊少年マガジンで漫画家としてデビューし、同時期の新人である小林まこと大和田夏希と合わせ「3バカトリオ」と呼ばれた。高知県出身でノリのいい性格。


ピーッ先生

少女漫画界の大御所。

許可が得られなかったのか伏字になっているが、武居俊樹の自伝で描かれたエピソードに触れているため、わかる人にはわかってしまう。


関連タグ

サンデーうぇぶり まんが道


外部リンク

サンデーうぇぶり作品ページ

『連ちゃんパパ』作者が描く「あだち充を漫画家にした男」の豪快エピソード!『あだち勉物語』ありま猛インタビューねとらぼ

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