烏天狗とは、山伏装束で、烏のような嘴をした顔、黒い羽毛に覆われた体を持ち、自在に飛翔することが可能だとされる伝説上の生物。
概要
剣術と神通力に秀で、昔は都まで降りてきて猛威を振るったとされる。
小天狗とも呼ばれ大天狗の手下とされているが、もともと天狗といえば、こちらの烏天狗のことを指し、鼻の高い天狗は、烏天狗よりのちに現れたものらしい。
服装や外見には 修験道やインド神話のガルーダ(迦楼羅)の影響が見られる。
牛若丸の物語に出てくる鞍馬山の烏天狗(鞍馬天狗)、戦勝の神として信仰される飯縄権現などが有名。
また福島県の出羽山地も、昔からの修験道の修行場であり「三本脚の烏伝説」を残すことから、烏天狗のメッカとして知られている。