さとり(覚の化物)
心を読む妖怪。
大きな猿やヒヒ、または山男の姿で描かれる事が多い。
心に思った事を次々と言い当て、考えるのをやめさせ最終的に相手の心を奪うとされる。
対処法は「相手にしない事」
有名な話では桶作りの内職をしていた男が、覚の化物と出会うが、
対処法を思い出し無視を決め込んだところで、桶のタガを止めていた手がすべり、竹のタガが跳ねて覚の化物の眉間を打ちつけ、撃退してしまう。というもの。
上記の話からも分かる様に撃退法は「思いも寄らない行動で攻撃する事」
桶作りの男の物語では、眉間を撃ちつけられて死ぬ事もあれば、「予見できない攻撃を加えてくる物に勝つ事は出来ない」と逃げ出すこともある。
東方Projectの登場人物、古明地さとりのこと。
人の心を読む妖怪「覚」が元ネタ。
「さとり」と言った場合、大抵はこちらを指す。
さとりは地霊殿の主である。空や燐は要は「ペット」。
古明地こいしの姉である。
さとりは左胸に「第3の目」を持っており、人が考えていることが声にださなくともわかる。
霊夢はこれに対し「会話いらずで便利だ」と言っていた。
ただ考えていることがばれるのを恐れられ、嫌われていたりする。
逆に、動物とはとても仲良し。
参考画像
『うしおととら』に登場する妖怪。
元々は山奥に住んでいたが、飛行機事故の生存者で目を負傷した男の子、柏木実(ミノル)と出会い、彼の父親代わりになろうとした。
だがミノルは事故の影響で目が見えず、なんとか治してやりたいと思ったさとりは人間を殺して目玉を奪いミノルの目に合う物を探す為に連続殺人を引き起こす。
ミノルが病院に収容された後も人間に化け、ミノルの好きなミルクパンを持って何度も見舞いに行くほどで、さとりはただミノルの目を治して二人で静かに暮したいだけだった。
しかし理由はどうであれ人を害した妖怪をそのままにはできず、人間であるミノルをさとりに渡すわけにもいかず潮は苦悩する。
潮は迷いを抱えたままミノルを取り戻そうと現れたさとりの前に立ちはだかった。
武器は手持ちの鎌だけだが、心を読む能力を用いてこちらの攻撃を確実に回避し、逆にこちらの虚を確実に突いてくる強敵で潮を苦戦させた。
さとりはミノルのためならいくらでも人間を殺すという。潮はさとりのミノルへの気持ちを痛いほど解るからこそ激しく怒る。
バカヤロォォ!!バカヤロォ!バカヤロォ!バカヤロォ!
次第にさとりは潮が憎しみで戦っていないことに気づき、潮もまた思いをぶつける。
そこでようやく自分のやってきたことが間違いだったと気づくさとり。
ミノル…なんで泣く…!?
オレは…おまえに…笑ってて…ほしいのに…
錯乱したさとりは看護士と患者に襲い掛かかっため、潮も悲痛な叫びと共に槍を投げつけ、さとりの首を貫いた。
手術は成功し病室で一人眠るミノルの元に、虫の息のさとりが立っていた。
自分がやり方を間違えた事を侘び、もう一度笑った顔が見たかったけど、もう行かなきゃならないと告げる。
さとりは病室を出ると、壁にもたれて倒れ込む。
なァ…おまえ……
ミノルは目ェ…よく……なるかな?
……
ああ…
そしたらよ……オレを見てよ…
お父さん、なんて……いって…くれるかなァ……?
心を読むさとりに嘘は無意味だと知りつつも
あったりまえだろ!
さとりの顔は一瞬曇ったが、すぐに笑い
えへへ…
おめえ…やさしいなァ。
ミノルみたいだよ…
そういうとさとりは満足そうに死んでいった。
目覚めたミノルがお父さん(さとり)のことを尋ねると、潮はお父さんは目が治って喜んでいたこと、遠くへ行ってもう会えないことを伝え、さとりが持っていたミルクパンを渡したのだった。