CV:種﨑敦美
概要
八丈島沖に建造されたインターポールの海洋施設「パシフィック・ブイ」で働く若きシステムエンジニア。
イタリア人の父親と日本人の母親を持つハーフだが、アメリカ合衆国のボストン育ちで同国の国籍を持つ。
両親は共に存命で、父のマリオ・アルジェントはEU議会の議員を務めている。
以下、映画のネタバレにつき注意
実はボストンにて、宮野志保と同じ小学校に通っていた。
当時は珍しい日系人ということで他の子供たちから陰湿なイジメを受けており、それに立ち向かうこともできず泣いていたが、ある日スクールバスの車内で差別を受けていたところを同じ日系人の志保に救われた。
結果、イジメの矛先が志保に移ったことで自分は助かるも、身代わりとなった彼女を助けることができなかった申し訳無さと後悔から「人種や年齢による差別を無くしたい」という夢を抱き、若くしてインターポールにスカウトされる程のエンジニアへと成長した。
そして顔認証システムを下地に、幼少期の写真を元に成長後の顔の形状をAIで予測・構築し防犯カメラの映像から該当者を見つけ出す「老若認証システム」を開発したのだが、それを悪用しようとした黒の組織から、高額な報酬と引き換えにさらなる発展型システムの開発を要請される。
インターポールでの運用を決めていたため当然断ったものの、諦めきれなかった組織が派遣したバーボンとベルモットによって「パシフィック・ブイ」から拉致され、さらに自身のペンダント型USBメモリに保存していた「志保と灰原哀を老若認証で同一人物と判定するスクリーンショット」を見られたことで、コナンたちまでも巻き込むことになる。
ちなみにこの画像は、老若認証システムのテスト運用のため日本警察管轄の監視カメラ映像記録を特別に参照させてもらった際、志保の現状が気になって小学生の頃の写真を使って調べた際に偶然見つけてしまったもの。当初は志保が姉と一緒に街を歩く姿を見つけたが、そのしばらく後に哀の映像がヒットし、疑問に思い内密にデータを残していた。
さすがに志保本人、もしくは彼女の子供であるとは想像もできず(APTX4869とその副作用のことは当然知らず、18歳前後のはずの志保に6~7歳程度の実子がいるのはあり得ないと思っていた)、同じく拉致されてきた灰原と対面した際にも疑問を解消できなかった。
なお、志保(灰原)は直美のことをほとんど覚えていなかったものの、元を辿れば自分と関わったせいで組織に目をつけられたことになるため「彼女が巻き込んだのではなく、私が巻き込んでしまった」と罪悪感に苛まれた。
余談
- 灰原が「宮野志保としてアメリカに留学していた頃、東洋系の容姿が原因でイジメに遭っていた」という体験談は原作エピソード「イチョウ色の初恋」でも語られていたが、直美の回想により実情が明らかになった。
- 『黒鉄の魚影』ではオリジナルキャラクターの年齢を明らかにしていないため、直美の年齢も不明ではあるが、志保と同年代とするならば18~20歳ほどであると思われる。
- CVを担当した種﨑女史は2014年に『まじっく快斗1412』で桃井恵子を、『コナン』本編では2022年のアニメオリジナル回にゲストで1度出演しており、今回が3度目の青山剛昌作品出演となる(2022年の出演が今回より後の収録の可能性もあるが、発表順でのカウントとする)。