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デウス・エクス・マキナの編集履歴

2022-11-21 15:37:23 バージョン

デウス・エクス・マキナ

でうすえくすまきな

デウス・エクス・マキナとは、作劇用語のひとつ(曖昧さ回避付き)。

曖昧さ回避

神話・フィクション

  • ラテン語で『機械仕掛けから出てくる神』の意。本項で解説。
  • SCP_Foundation』で登場するSCP財団が収容するオブジェクト1つの呼称。

 → SCP-2000

 → デウス・エクス・マキナ(WIXOSS)

  • ぶりるP』が投稿した楽曲。※下記参照。
  • HELLSING』で登場する巨大飛行戦艦。

人物・キャラクター名

 → デウスエクスマキナ(鉄のラインバレル)

 → デウスエクスマキナ(神撃のバハムート)

 → デウス(東京ドールズ)エクス(東京ドールズ)マキナ(東京ドールズ)

  • 魔剣X』の主人公で魔剣そのもの。
  • パズドラ』のモンスターの一体。

その他

  • オーストラリアのバイク用品ブランド。


概要

物語作品において、示唆や伏線が充分でないままに登場したアイテム、キャラクター、或いは現象や事件によって物語が片付けられてしまうことでもう少し単純な言い方をすれば超展開で話を畳むこと」


日本においては「デウス」の語感からか「強力な力を持った何かによって」と解釈されている事例が多々あるが、別に強力な存在が出てくる必要はない。


夢オチ爆発オチなどは多くがこれにあたる。


観客にとってはクライマックスは作品の評価を決定づけかねないポイントだが、作家にとってはやりたい事をやり切った後の消化試合に過ぎない事が多く、気が緩みやすいポイントだったりする。この上畳み切れないほどの大風呂敷を拡げまくった後だと、作家としても収集がつかなくなり、何か唐突な展開を持ってきて話を畳みたくなってしまうものでもある。


ゲーテの戯曲ファウストやH.G.ウェルズの宇宙戦争のように、デウス・エクス・マキナの導入により作品がテーマを得ている事例もなくはない。不条理な展開を演出として用いる為にコメディなどで用いられる場合もある。


しかしながら基本的にはご都合主義として批判を受けるものである。一番観客の記憶に残るラストが雑だと、遡って作品全体の評価を貶める事にも繋がる為、作家はクライマックスまでしっかりと気を張って取り組まなければならない。


ただし、決してデウス・エクス・マキナの全てがダメな訳ではない。下記するデウス・エクス・マキナに該当するキャラクターが登場する作品の中には、該当キャラ達を上手く物語内に落とし込んで物語を動かす原動力として巧みに活かしている場合もあれば、該当キャラ達に高い説得力を持たせたる事に成功したり、逆に振り切ってネタや作風の一環として昇華している場合もあり、ファンから高い評価を得ている作品も多い。要はこれについても作者の手腕次第という事である。


由来

演劇において、混乱に陥った局面に際し『』たる絶対者が登場し、登場人物たちの運命を決めてしまい強引に幕引きへ持っていく手法で古代ギリシャの演劇では、こういうのが王道の展開であったらしい。


ギリシャの演劇は「悲劇」と「喜劇」の二種類があり、悲劇はとにかく登場人物が理不尽にひどい目にあう話が好まれていた。その流れがエスカレートしていく中で、物語上であまりにトラブルを詰め込みすぎて事件の解決を登場人物の誰もできないようになってしまい、自然に「神様が全部なんとかしてくれました」というオチをつけることが脚本家たちの間で流行したようだ。


分かりやすく言えば、物語のオチなんて別にどうでもよく、その途中での登場人物に降りかかる鬱展開を感動的に描く方がこの当時は求められていたということである。

存在するだけでこれまでに起きたあらゆる事象を無かった事にさえ出来るので作家にとっては楽な手段だが、あまりに安易だとして当時の時点でもアリストテレスやホラティウスのような賢人からは批判されていた。


なお、「機械仕掛けの神」という訳がしばしば見られるが、「機械仕掛け」とは、その時代の演劇において、神様が登場する際の演出に大掛かりな舞台装置が用いられたことから。つまりエクスと合わせて「機械仕掛けで登場する神様」という意味であり、神様そのものが機械仕掛けで作られた作り物というわけではない。イメージ的には小林幸子に近い。


語源のラテン語で表記するとdeus(神) ex(~から出てくる。英語のfromあたりに相当) machina(機械。英語のmachineに相当)であるため、機械仕掛けの神と訳すのはエクスを無視してしまうことになり厳密には誤り。エクスは英語のexportやexceptなどに使用されている接頭辞exの由来だと覚えれば間違えない…かもしれない。


そのままの意味として

先述の「機械仕掛けの神」を知ってか知らずかそのままの意味で解釈し、機械でできた神、もしくは神に等しい力を持つロボットやプログラムにこの呼び名を当てることがある。


一方、それらは本来の意味(演劇用語)に引っ掛け、敵の場合は「理不尽を体現したような超絶的な存在」、味方の場合は「閉塞した状況をぶち壊してくれる荒唐無稽なヒーロー」という意味が込められている事も多い。


デウス・エクス・マキナとして扱われるキャラクター

機械・ロボット



その他

※作中からも(メタ的な意味で)その様な扱いを受けている者を記載する。また、物語の最後以外で似たような事を行った者もいる。


作品

  • スーパーロボット大戦MX
    • MXでは自軍部隊のことを「デウス・エクス・マキナ」と称されることもある。こちらでは「物語を終わらせる存在」という作劇的意味合いで呼ばれている。(ある意味では様々な作品がクロスオーバーしたスパロボの自軍部隊はそのような存在と言えるかもしれない。)
  • 超電磁ロボコン・バトラーV:最終回に文字どおりに行われた。
  • 大怪獣のあとしまつ:ラストの展開。

例外


関連タグ

YHVH 神様 夢オチ ご都合主義 無敵 最強

鬱クラッシャーズ メアリー・スー 打ち切り

ジェバンニが一晩でやってくれました もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな その時不思議な事が起こった


関連動画

【初音ミク】 デウス・エクス・マキナ 【オリジナルMV】


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