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リオン・フォウ・バルトファルトの編集履歴

2022-05-10 11:58:52 バージョン

リオン・フォウ・バルトファルト

りおんふぉうばるとふぁると

リオン・フォウ・バルトファルトとは、小説『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』の男性主人公である。

声:大塚剛央(アニメ)、赤尾ひかる(幼少期)、小林裕介(ドラマCD)


概要

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」の主人公。

日本の社会人が転生した存在。


前世では妹に攻略させられていた乙女ゲー1作目を2徹でコンプリートした後、外出しようとした直後に体調を崩し、その所為でアパートの階段から転落死してしまった(尚、この直前に妹が家族に嘘を吐いて旅行に行った証拠をメールで両親に送っており、悪いタイミングが重なった所為で妹の悲劇の遠因になってしまう)。

そして、その乙女ゲー世界の貧乏貴族であるバルトファルト側室の次男として転生し、5歳の時に突然前世の記憶を思い出す。


経歴

前世の記憶を取り戻した直後は自分に何が起こったのか理解できずにいたが、今世の家族との会話から、よりによって女尊男卑の乙女ゲー世界の住人(モブキャラ)に転生した最悪の事実に気付き、絶望のあまり泣き叫ぶ。


ゲーム知識で無双することを何度も考えはしたが、日々の鍛錬や農作業など前世よりも過酷な生活に疲れ果て、特に大きな行動を取るわけでも無く15歳となる。

その年に貴族の子女が集う「学園」への入学が決まっていたが、直前で父の正室であるゾラの企みで50過ぎのバツ7貴族女性に婿候補(という建前の遺族年金狙いの生贄軍人)として売られかける。

拒めば弟であるコリンが自分の代わりに犠牲になる事もあり、何とか逃れる為に冒険者として一攫千金を得ようと、前世のゲーム知識を頼りに課金アイテムだったルクシオンの回収ポイントへ赴くことを決意する。

苦労の末にルクシオンを入手して見合いを回避するが、想定以上に功績を高く評価されたことで男爵への出世が決まり、傲慢な貴族の人間がほとんどの学園上級クラスに入学せざるおえなくなる。


落胆しながらも入学するが、そこで同じ転生者であるマリエの介入で、ゲームで描かれた展開が大きく狂ってしまった事を知る。やがて、孤立していた主人公のリビアや悪役令嬢であるアンジェと関わり、アンジェの起こした決闘騒動で代理人として介入した事をきっかけに皇太子であるユリウスや他の攻略対象の男子達と対立する。

マリエが前世での自分の死因となった妹の転生だとも知らずに


誰もがリオンの敗北を確信していたが、規格外のチートアイテムであるルクシオンを持つリオンは決闘で5人を次々と撃破していく。しかし、これまでの女尊男卑による苦難からストレスが溜まっていた事もあり、その解消も兼ねて5人それぞれに聞くに堪えない説教混じりの罵詈雑言を浴びせ、身も心もズタボロにする過剰な手段で叩きのめすというまさに外道な形で勝利し、決闘で賭けに参加していた生徒達の大半に大損害を被らせた事で学園中から怨みを買う。

リオン自身は最初から退学するつもりでやらかしたのだが、処刑回避の為にレッドグレイブ家に大金を持って取り入るなどした工作が裏目に出て、逆に出世する事態となってしまう。


またしても望まぬ結果に辟易するが、彼の波瀾万丈な人生はまだ始まったばかりだった。


敵国ファンオース公国との戦争では、最初の戦いで勝利した時に相手のバンデル達を殺さず、敗者として生き恥を晒させる屈辱的な目にあわせた事を切っ掛けに外道騎士と呼ばれるようになり、後に異名となる。


人物

趣味はお茶。

理想の女性のタイプは「巨乳の優しい女性」だが、胸の大きさを山に例えて見る癖があり、コミカライズでは「巨乳」=「名峰(さんみゃく)」、「貧乳」=「滑落(ガケ)」などと心の中で評し、そんな「いやらしい」を通り越した無礼極まりない視線を向けてしまった事を対象の貧乳女性に向かって思わず謝罪してしまった一幕がある。

エルフの里長の占いでは「古の魔王を従える勇者」と解釈されているが、当の本人は自分自身を外道と評しており、勇者だとは思っていない。


所謂やる時はやる男だが、一方で常に要領が悪く、王太子時代のユリウス以上に重みを背負う傾向があり、困っている人をどうしても見捨てる事ができないお人好しな性格。


学園卒業後は田舎で平穏に暮らすことを夢見ており、基本的には面倒事を嫌い、火の粉が降りかかっても切羽詰まるまで我慢もしくは放置するのだが、本気で激怒すると急にリアリスト思考に切り替わり、容赦なく計画的にストレスをぶつけるように敵対勢力を粉砕する上に、長けた話術で敵対する相手を煽っては悦に浸る(その都度ルクシオンに辛辣なツッコミを入れられるが、この性格は前世の時から変わっておらず、マリエの回想では、小学生の頃に絡んできたいじめっ子のグループを返り討ちにし、転校に追い込んだ事が語られている)等、かなり意地の悪い面を見せる。


しかし、普段から傲慢で見通しの甘い思考をしている為、面倒事に関わる時には対処に雑な部分が多く、それで想定外の事態が起きる可能性を周囲に指摘されても、「そんな事は無い」と希望的観測して高を括り、必要以上にやりすぎた事で周囲と各勢力から一目置かれると同時に警戒され、それが次なる騒動へと必ず繋がってしまう。また前世では元は一般人だったことや転生後は辺境の田舎貴族ゆえに貴族社会の政治事情の忖度と本音と建前にも疎く。「貴族を辞めたい」という自分の願いに反した短期間での出世も、こうした失敗(と国王ローランドがリオンへの嫌がらせ)を繰り返している所為であり、この悪癖は終始改善されず、お人好しさも相まって彼が苦労する原因となっていて、恋人達や家族、仲間達からは働き過ぎている事を心配されているが、そこでも(前世で過労が原因で死亡した経験があるにもかかわらず)無自覚さを発揮してしまっており、周囲に余計な気を遣わせている。

この様に精神面では余り進歩が無かったリオンとは逆に、彼と深い関係になったアンジェ、リビア、ルクシオン達がゲーム通りなら無かっただろう成長と、新たな価値観の獲得による変化の機会に恵まれ、5馬鹿達も曲り形にも成長、改善していった状況を思えば皮肉と言える。


勉学も鍛錬も必要最低限に留めているが、狙ったかのように平均より上の成績をとる(七十点台)事が可能で、生身での戦闘も高く主に得意するのは射撃だが白兵戦もできる万能型で、切り札として高難易度の魔法の取得や、上記の理由と攻略情報があったとは言え、ルクシオンの居場所に単独で辿り着いて入手した事から解る通り、素養は決して低くはなく、ルクシオンからは「もっと真面目に訓練をすれば優秀な騎士になれる」と苦言交じりに言われ、ユリウスからも同様に評価されている。


女性関係

上述の質の悪い性格もあって、傲慢な性悪女達には蛇蝎の如く嫌悪されているが、逆に善良な女性達からはその本質を理解され好意を抱かれている。

最初に親しくなったリビアとアンジェに対しては、当初は「『モブ』が『主人公』と『悪役令嬢』に手を出すなんて恐れ多い」等と考えていたが、一連の騒動や事件を経て彼女達に大切に想われるようになり、公国との戦争後に双方から告白される。前世の概念にとらわれたせいでどちらか選べずに悩んでいたが、そうこうしている内にルクシオンに外堀を埋められ、騙し討ちの様な形で2人一緒に婚約する事態になってしまった(とは言え、2人を想う気持ちから素直に受け入れている)。

他にも何人もの女性達とフラグを立てており、手柄を上げて身分が上がっていく度にお茶会に来る女性も増え、クラリスやディアドリー、ミレーヌ達と親しくなっている。


この様に本人が「自分の今世でのモテ期はどうなっているんだ?」と困惑するほどモテているが、マリエによれば本人の自覚が無かっただけで、前世の女性関係も中々に恵まれていたらしい

つまり、メタ的に言って典型的な「鈍感系主人公」である

彼自身は物語でよく登場する恋愛に関して鈍感なキャラを嫌っているが、自分がその鈍感だとは思っていない。女性から好意を抱かれても周囲から教えられるまで気付かない為、マリエやルクシオンからは呆れられていて、自分の気持ちに正直でない捻くれた性格が災いしてリビアとの間にわだかまりを生んだこともある。

書籍版では、2作目主人公のノエルを何度も助けたことでリビア同様に惚れられ、それに気付かないまま婚約者であるリビアとアンジェを紹介した所為で彼女を傷つける事になってしまい、それが更に面倒な事態へ繋がる遠因にもなった。

この件以降、「最低」だの「鈍感男」だのと、周囲から散々詰られており、本人はそれを否定する反論をするがすぐに分が悪くなって言い負かされてしまう為、苦々しく思っている。


また、他人の人間関係に関しても誤解する場合が多く、マリエから訂正を受けることも。

兄ニックスとドロテアの見合い騒動の際には、深く悩むニックスの有様を「ヘタレ」などと自分を棚上げした発言をしまくった為、周囲からは呆れられルクシオンから突っ込みを入れられている。


婚約者のリビアとアンジェ含め、親しくなった女性達のほぼ全員が好みである善良な巨乳美女なのだが、逆に貧乳の女性とは例え相手の本質が善人であっても不幸な関係になってしまう事が多い。また、エルフ里長の占いから考察すると、運命の相手はマリエとヘルトルーデだった可能性があり、事実ならば色んな意味で皮肉である。


ちなみに、学園生活3年目を舞台にした短編では、マリエの取り巻きたちのそれぞれの妹と遭遇しているが、権力欲が強い子2人がリオンの嫁に立候補したがり、追い回されることになる。


関連タグ

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 主人公 外道 ニヒル



























ネタバレ注意





























web版ではそれまでの所業の結果、ホルファート王国を守り続ける羽目になる。神聖魔法帝国戦終盤で瀕死になった時に緊張の糸が切れて生きる気力を失い、死者の国でそのまま死を望んだが、アンジェとリビアの説得に応じてもう少し生きる決意をした。死者の国では前世の両親に3人の嫁がいるのにそのまま死のうとしたり、前世での生活管理が出来なかった事で説教されている。

神聖魔法帝国戦後、アンジェの策とローランドの企みにより、王位を明け渡されて新たな王にされてしまうが、直後にエリカから少なくとも6作目までゲームが出ている事を知らされ、王の仕事で多忙になるだけでなく国政を王妃となったアンジェに押し付け、世界の危機を回避するためにその対策に動かなければならなくなる。

数年後に結ばれた女性達(わかっているだけでアンジェ、リビア、ノエル、ミレーヌ)と多くの子宝に恵まれた家庭を築くも、4作目の舞台となる国で教師に身を扮し、単身赴任の様に長い留守をする羽目になる。

人助けの為に厄介事に関わり続ける事に辟易しつつも、そんな自分を否定せず4作目の主人公に手を差し伸べたのを最後にweb版の物語は幕を閉じる。




マリエルートでは逆ハーレムを狙っていたマリエを早期に阻止し、マリエと共に重みを背負わない日常生活を満喫して本編よりもかなり幸せな学園生活を送っている。

ここでも要領の悪さゆえルクシオンを使いこなせずオリヴィア関連は少々詰めが甘かったが、無闇に全てを救おうとせず、リオン達自身の人生を大切に出来ている。

マリエとのヒロインフラグはお互いに気づかない事だと思われる。


しかし、展開はゲーム通りになるどころかweb版や書籍版以上に悪化。

いじめが原因でリビアは聖女アンの怨霊に身体を乗っ取られてしまい、それに気付かないアンジェやユリウス達は掌で踊らされる形で対立関係を深めていき、ヘルトルーデは戦争後に死に追いやられる。

更にアルゼル共和国ではレリアの判断ミスが致命的な事態を引き起こし、国その物が滅びたばかりかノエルやルイーゼを含めた2作目の登場人物全員が死亡する悲劇に見舞われる等、世界全体が悪い方向へ傾いてしまった。


これにより、マリエの失敗とそれによるリオンの介入が多くの人命を救う結果に直結していた事実が判明。同時に、二人の介入に関係無くゲーム展開が破綻する事態は避けられなかった事も確定した

























更なるネタバレ注意


















実は彼の先祖である冒険者リーア・バルトファルトは、ホルファート王国の建国に関わった5馬鹿の先祖と初代聖女アンとパーティーを組み、リーダーとして活躍した人物だった。


しかし、5馬鹿の先祖の裏切りにより功績の全てを奪われて田舎へ去る事になり、彼の恋人であった聖女アンは王国の暴挙に激怒し、自ら行方をくらましてしまった。


これこそが聖女の血筋が行方不明になってしまった真相であり、現国王のローランドはこれらの真実を知っていたらしく、バルトファルト家の出身であるリオンが王家に取って代われる程の力を持った事に運命的なものを感じていた模様。更にマリエの考察と併せると、ゲーム展開において「王国追放後のアンジェの結婚相手となった田舎貴族」というのはリオンの可能性が高い。


これらの情報を総合すると、「モブ」だと思われていたリオンの本当のポジションは、存在は示唆されていても物語本編に直接登場する機会が無い、所謂「設定のみの重要キャラ」という事になる。

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