概要
現実とは分けられた別世界、すなわち異世界を舞台・ジャンルとした作品。
現在のオタク界隈では概ね、異世界とは別に作中に現実世界が存在しており、そこから異世界に転生、或いは転移するなどした作品のことを指す。
ハイファンタジーのように異世界を舞台としていることを始めから前提としているような作品はわざわざこう呼ばれることは少ないが、導入部分以外に現実が描かれてない作品が投稿サイトで「ハイファンタジー」と説明されることもある(混乱を避けるための異世界ファンタジーというタグもある)。
タイトル名に「異世界」という言葉を冠する作品の一覧
※pixiv内に記事のあるものを掲載。
- 無職転生-異世界行ったら本気だす-
- Re:ゼロから始める異世界生活
- 異世界食堂
- 異世界のんびり農家
- 異世界料理道
- 異世界薬局
- 異世界居酒屋「のぶ」
- 異世界はスマートフォンとともに。
- とんでもスキルで異世界放浪メシ
- 異世界の聖機師物語
- 異世界からのノノ
- 異世界チート魔術師
- デスマーチからはじまる異世界狂想曲
- 二度目の人生を異世界で
- 異世界迷宮の最深部を目指そう
- 俺と蛙さんの異世界放浪記
- 骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中
- 問題児たちが異世界から来るそうですよ?
- フェアリーテイル・クロニクル~空気読まない異世界ライフ~
- 元構造解析研究者の異世界冒険譚
- レベル1落第英雄の異世界攻略
異世界チートもの
所謂異世界ものの一ジャンル。
「異世界転生/異世界転移した主人公が、チート能力を手に入れて活躍し仲間を増やす」というのが「異世界チートもの」と呼ばれるようになった。小説投稿サイト『小説家になろう』で人気となり有名になった事から、「なろう系」と呼ばれていた事もあるが、なろう系は該当記事にもあるように定義が定まっていない。
「何らかのチート能力を持ち、女性から好意を寄せられる」という主人公像自体は、それこそ大昔の神話や英雄譚の時代から描かれ続けているごくごくありふれた類型である。
加えて、チートという言葉はともかく、「突発的に何らかの要因で能力を手に入れて、その後活躍していく」という流れ自体は、漫画やラノベの時代から何ら変わっていない。
チート能力という名称も誤解を招く要因やもしれない。
チートというタグがついている作品であっても、「主人公最強」や「無双」などのタグがついていないことも珍しくなく、苦戦する事もしばしばある。
とは言え、確かに「チート」というべき能力の主人公が活躍する物語も数多く存在しているが、そういった物語はチートが主題ではなく、その世界を披露するかのように展開される設定を楽しむ作品であることも多い。
そのため、一概に「チートがあるから陳腐で楽ばかりしている作品」という昨今のネットでの評判のようなものばかりではない。
注意
こうした異世界ものの批評は、昨今冷ややかな視線が送られる事が多い。
しかしその実、作品の主目的を理解していないようなレビューも多く見受けられ、作品の楽しみ方そのものが違うといった場合も多く見受けられる。
作品を批評する立場となり、それを世に広めようとする方がこの記事を見ているならば、是非この記事だけで判断するのではなく、自分の目でその一作品を見てから批評を行ってほしい。
関連タグ
現代もの / エブリデイ・マジック…現代をベースにファンタジーを織り交ぜたジャンルの総称