概要
インド南部が原産とされる。
実を採取して乾燥させ、細かく砕いたものを香辛料として用いる。
黒胡椒は未成熟の実を使い、白胡椒は成熟した実を使う。
空中に舞った胡椒は鼻の粘膜を刺激してくしゃみを誘発しやすい。
香辛料の頂点とも呼ばれ、世界中の料理で何らかの形で使われている。
ピペリンと呼ばれる成分を含有し、その抗菌・防腐・防虫作用から、冷蔵技術が未発達であった中世においては、料理に欠かすことのできないものだった。特に食料を長期保存する必要のあった大航海時代のヨーロッパでは極めて珍重され、インドへの航路が見つかるまでは同じ重量の金と交換されていたほどに高価な物であったという。
日本にはヨーロッパと中国を介してトウガラシ以前より伝来している。
二次元で、よく「間違って撒き散らしてしまい、くしゃみをする」というギャグで用いられる。