概要
アニメ『デジモンシリーズ』の第1作目。
シリーズ中ではおそらく最も人気の高い作品であり、Pixivへの作品投稿数も多い。
「ポケモン卒業生集まれ」をコンセプトに、ポケモンよりもやや年齢層を高めにした作風となっている。最高視聴率:13.7%、平均視聴率:11.2%と視聴率も高く、関連商品も高い売上を記録し、商業的にも大成功した。
映画化もされ、2000年公開の『デジモンアドベンチャー 僕らのウォーゲーム!』は興行収入21.6億円、2001年公開の『デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲』は興行収入30.0億円と、ワンピースと同時上映という形でありながらも大ヒットとなった。
国内のみならず海外でもヒットし、『外国人の選ぶ日本のアニメベスト100』では10位に選ばれている。
2012年、デジモンシリーズ15周年記念の一環として、PSPゲーム化が発表され、翌年リリースされた。
そして2014年にはデジモンアドベンチャー生誕15周年を記念し、2015年秋より劇場版アニメ新作が放送されることが発表された。
主題歌であるButter-Flyは、今でも根強い人気を持ち、ニコニコ動画などでは神曲と呼ばれている
あらすじ
子供会のサマーキャンプに来ていた小学生の八神太一、武之内空、石田ヤマト、泉光子郎、太刀川ミミ、城戸丈、高石タケルの7人は、突然の吹雪に見舞われる。他の子供達から離れてしまった7人は、山中の小屋に隠れてやり過ごすが、吹雪が収まった直後、謎の力で発生した大瀑布に吸い込まれてしまう。
次に子供たちが気がつくと、そこは亜熱帯のようにも見える未知の場所であった。子供たちはそこで「キミ達を待っていた」と言う「デジタルモンスター」と名乗る謎の生物達と出会う。
ここから、子供達とパートナーデジモン達の、長くて短いひと夏の冒険が始まった。
用語
デジタルワールド
主人公たちが突如迷い込んでしまった、デジモンたちが住む世界。後に現実世界の裏側に存在する事、現実世界からなんらかの作用によって流れ込んだ情報やデータが、物体として実体化する異世界である事が判明する(現実世界のネットワークの電脳世界はまた別に存在し、何らかの方法で現実世界やデジタルワールドからアクセスできる)。現実世界と比べてどこかおかしな所があるのは、データが流れ込む際の破損や欠落が原因であり、また現実世界では単なる文字列に過ぎないプログラムが実際に力を持つためである。現実世界に比べて時間の流れが速く、現実世界での数分の間にデジタルワールドでは何日も経過するが、最終話でアポカリモンを倒したことにより現実世界と同じ時間の流れとなる。
通過はドル。食料は、場所によるが基本的に至るところで補給することができる。そこに住むデジモンたちは何らかの要因で死亡すると、データが分解され「はじまりの町」と呼ばれる場所で卵(デジタマ)から再び生まれ変わる。
選ばれし子供達
デジタルワールドが闇に包まれた時、デジモンを進化させる力を持って現れると伝えられている8人の子供達。それぞれがパートナーデジモンを持つ。
1995年、当時4歳だったヒカリは、デジタルワールドから現実世界に迷い込んで来たボタモンを、急速にグレイモンにまで進化させた。それをきっかけとして、デジタルワールドのセキュリティシステムである安定を望む者(ホメオスタシス)が、「デジタルワールドの闇が過剰に増大した時」の対抗策として考案した。
安定を望む者は、ヒカリ本人と、ヒカリがグレイモンを進化させた場面を目撃した子供たちの中から「ヒカリと共通した資質を持つ子供」を選び出した。そして、自身の手足となるエージェント達を使って、子供達のパートナーデジモンのデジタマと、子供達の中に秘められた進化の力を助長させる為のデジヴァイスと紋章を作り出した。
デジヴァイス
人間の心の特質の力をデジモンに伝え、進化させることができる聖なるアイテム。選ばれし子供達全員が所持しており、「選ばれし子供達」としての証でもある。デジタルワールドへの道を作り導いたり、闇の力を祓う聖なる力を持っている。
超進化を一度でも遂げた後は、他のデジヴァイスの所在が表示される機能が付属されるが、現実世界ではこの機能の範囲は狭まってしまう。デジタル時計として使うことも可能。
紋章
安定を望む者によって解析された、8人の選ばれし子供達の「それぞれの心が示す、最もすばらしい個性」を元に作られたアイテム。その中の「勇気」「友情」「愛情」「知識」「純真」「誠実」は精神的特質を現しており、「光」は進化や命を生み出すもの、「希望」はどんな暗闇の中でも光を失わないもののことを示している。
「タグ」と呼ばれるアイテムと組み合わせることで、安定した完全体以上の進化を可能にする。しかしそれには刻まれた心の特質のある程度の成長が必要であり、未熟な心では働かない。それどころか心の特質に反した行動で扱うと、暗黒進化へと導かれてしまう。また進化以外にも、子供達を守る特殊な力を持っている。
元は安定を望む者に仕えるエージェントであるゲンナイ達が、パートナーデジモンのデジタマと デジヴァイスと共に管理していたが、ピエモンの襲撃に遭い奪われてしまった。その後経緯は不明だが、タグはデビモンが海底洞窟に隠しており、紋章はデジタルワールド中に散っていた。
パートナーデジモン
選ばれし子供達と共に戦う8匹のデジモン。それぞれに対応するパートナーがおり、パートナーのデジヴァイスで成熟期に、紋章もあわせると完全体に進化する。
8匹のデジタマは元々安定を望む者に従う「エージェント」達に管理されていた。しかし、ピエモン一派の襲撃に遭い、タグと紋章が奪われた。エージェントの中で唯一生き残ったゲンナイは、デジタマとデジヴァイスを持って、追っ手を振り切り逃げ延びたが、その際ヒカリのパートナーデジモンのデジタマを落としてしまう。そのため、テイルモンだけは、他の7匹と別の場所で生まれることとなった。その後、テイルモンを除く7匹のデジタマは、ファイル島に隠され無事に誕生し、パートナーである子供達の訪れを待ち続けていた。
キャラクター一覧
メインキャラクター
選ばれし子供達 | 幼年期 | 成長期 | 成熟期 | 完全体 | 究極体 |
---|---|---|---|---|---|
八神太一(CV:藤田淑子) | ボタモン コロモン | アグモン(CV:坂本千夏) | グレイモン | メタルグレイモン | ウォーグレイモン |
石田ヤマト(CV:風間勇刀) | プニモン ツノモン | ガブモン(CV:山口眞弓) | ガルルモン | ワーガルルモン | メタルガルルモン |
武之内空(CV:水谷優子) | ニョキモン ピョコモン | ピヨモン(CV:重松花鳥) | バードラモン | ガルダモン | |
泉光子郎(CV:天神有海) | バブモン モチモン | テントモン(CV:櫻井孝宏) | カブテリモン | アトラーカブテリモン | |
太刀川ミミ(CV:前田愛) | ユラモン タネモン | パルモン(CV:溝脇しほみ) | トゲモン | リリモン | |
城戸丈(CV:菊池正美) | ピチモン プカモン | ゴマモン(CV:竹内順子) | イッカクモン | ズドモン | |
高石タケル(CV:小西寛子(TV版)、潘めぐみ(PSP版)) | ポヨモン トコモン | パタモン(CV:松本美和) | エンジェモン | ホーリーエンジェモン | |
八神ヒカリ(CV:荒木香恵) | ユキミボタモン ニャロモン | プロットモン | テイルモン(CV:徳光由禾) | エンジェウーモン |
協力者
ピッコロモン(CV:田の中勇(TV版)、三ツ矢雄二(PSP版))
敵役
デビモン(CV:塩沢兼人(TV版)、置鮎龍太郎(PSP版))
メタルシードラモン(CV:風間勇刀)
ムゲンドラモン(CV:江川央生)
アポカリモン(CV:大塚周夫)
その他
ナレーター(CV:平田広明)
関連イラスト
表記揺れ
関連タグ
劇場版デジモンアドベンチャー … テレビシリーズ放送前に公開された劇場版
ぼくらのウォーゲーム … 劇場版2作目
デジモンアドベンチャー02 デジモンアドベンチャーtri. … 登場人物と世界観を引き継いだ続編
デジモン四部作 - 本作から「デジモンフロンティア」までの4作を指す通称
8/1 選ばれし子供達 デジヴァイス パートナーデジモン ワープ進化