概要
明治時代からある古い言葉で、当時から「同人誌」も存在していた。元々は短歌や川柳、書道・美術などを発表する集会だった。
現在の同人は主に「漫画やアニメの同人」を指し(文芸の同人も当然存在するが)漫画や小説、アニメ、ゲームなど様々なパロディ作品をつくったりする人の事である。
(ここでいうパロディは「オリジナルでない」という意味である)
二次創作をしている人を指す言葉だと思われがちだが、元の言葉からして単に「仲間」を意味する言葉という事を知っておく必要がある。
オリジナルを同人に含めるかどうかは、やや意見の分かれるところである。
上記の定義ではパロディしか含まれないように見えるが、「SF」「ホラー」のような大きいジャンルでの集まりも「同人」である。
商業流通に乗せる「自費出版」ともまた違うため、おおむね「オリジナル系の同人作品」といった表現をされることが多い。
表現
最近ではインターネットや印刷などの普及で誰にでも見せ合うものになっており、また「同人的表現」という本来の意味とは外れた表現で使われる事も増えたため同人の意味を勘違い、もしくは矮小化(自虐的に使う)される事も多い。
表現と意味
主に漫画やアニメの二次創作同人界隈では「同人的表現」という言い回しが用いられるが、これは成人向け・男性向け・女性向け・GL・BL・やおいなどの18禁要素が含まれていることを暗に示すものとして使われている。
そのためそうした要素が含まれていない健全な作品のことを指して「同人要素が含まれていない」と標ぼうするところも多くみられるが、これは「同人」という言葉本来の意味からは乖離しており、同人という言葉の本来の意味を誤解させやすい。
また用いる側としても、「同人要素」というあいまいな言葉で濁すより、ハッキリとそれらの要素が含まれていることを明確な単語で示す方が、そうした要素を嫌う人との余計な軋轢やトラブルを避け上では有効であることを知っておこう。
上述の通りあくまで同人は「同じ作品を愛好する同志」といった意味合いである。
商業
同人=商業作品でないという人も居るが、プロ同人作家も存在するので必ずしもそうとは言えない。
また上記の理由、著作権の関係、表現制限の関係から同人での商業活動禁止の作品も多々ある。
関連タグ
同人活動 同人誌 同人小説 同人ゲーム 同人音楽 版権 同人の同人