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概要

地表から宇宙空間まで伸びる極めて長大エレベーター宇宙エレベーターとも呼ばれる。

衛星軌道上から地球へ伸びる構造物に沿って運搬機が上下する事で宇宙地上間で物資運搬する事が出来る技術。

また人工衛星と同じく遠心力で浮いているため、立っているというよりは地球からぶら下がっている状態で、この長大なとされるものは実際はハンマー投げのようなものである。

実現に向けて研究が進められているSF技術の一つであり、研究を行う為の学会も開かれている。


完成すればロケットより安価かつ安全に宇宙への進出する手段として様々な方面から構想されているが、現在の技術レベルでは建造が非常に困難で、技術的な課題や建造・維持費、安全面の確保など問題が山積みなため、構想のほとんどは構想・概念的な物に留まっているが、長さ数万km単位のカーボンナノチューブ繊維が実用化出来れば実現可能であるとされ、実現を目指した研究プロジェクトも発足されている。

派生のアイデアとして火星など他天体への建造や、地球を一周させる形で磁気流体を高速で移動させる構造物を建造し、そこに軌道エレベーターを建造する「オービタルリング」などがある。


また、小説漫画アニメゲーム映画といった創作物には多く登場しているが、そこでの戦闘が描かれる場合、多くが施設の倒壊(=長大な施設の地上落下に伴う惑星規模の大破壊)の危機と隣り合わせであり、一種の緊張状態を作り出す為、物語上重要な役目を果たす場合が多い。

実際にはエレベーターが途中で切断した場合、切断したところから下の部分は倒壊するが、残りの上の部分はそのまま留まるか宇宙の彼方に飛んでいく。また倒壊に備えエレベーターは可能な限り重量も体積も小さく(要するに細く)なるよう考えられている。

このためか現在実現に際して最も問題とされているのは遠心力と重力による上下の引っ張りに対する強度の確保である。


また、軌道エレベーターを現す表現として『旧約聖書』の「ヤコブの梯子」や『ジャックと豆の木』に出てくる「豆の木」に例えられるが、建造中に倒壊した「バベルの塔」や最終的に糸が切れた芥川龍之介の「蜘蛛の糸」に例えるのは一種のタブーとされている。

ロックマンX8において登場する軌道エレベーター「ヤコブ」は前述の「ヤコブの梯子」が元ネタと思われる。


スペースコロニーとの比較

サブカルチャーにおいては、ワープ等よりは現実寄りの技術として、スペースコロニーと同列に扱われる事も多い。

だが、手間と予算さえあれば、70年代の技術で実現可能とされるスペースコロニーと比べ、2020年代の科学では自重に耐える構造材が無い。

単純な規模も、「ガンダム」で有名になったオニールタイプコロニーの全長30kmに比べ、静止衛星軌道まで、36,000km、さらにその先に釣り合う質量の構造物が必要となる。


軌道エレベーターが登場する作品例

小説


漫画


※1単行本2巻収録の「ジョガ編」に原理を応用した空中都市が登場。


アニメ


ゲーム


※2公式トレーラーにて確認可能(動画内では灯台と言われているが完璧に軌道エレベーター並の長さがある。のちにE3 2017にて公開されたトレーラーに『国際軌道エレベーター』という文言が登場しており、作中では一般に広まっていることがうかがえる)


特撮


関連項目

建築  エレベーター 宇宙 軌道 衛星軌道

宇宙開発 NASA

空想 SF スペースオペラ 宇宙エレベーター オービタルリング スペースコロニー

アーサー・C・クラーク


例えられる物事

世界樹 巨大樹 ヤコブの梯子 天橋立 竹取物語

ジャックと豆の木 バベルの塔 蜘蛛の糸

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