「あ。最後のアドバイス」
「チャンスは有限、逃しちゃダメだよ」
CV：夏和小
概要
「天使☆騒々 RE-BOOT!」のメインヒロインの1人。
主人公・谷風李空の妹。
小生意気な性格が特徴的で、事ある毎に兄である李空に対して「ざぁこ♡ざぁこ♡」と平気で煽ったり、軽口を叩いて揶揄ったりしてくる所謂メスガキ属性持ち。
しかし兄妹仲は決して悪い訳ではなく、李空が重要な機能を失って気落ちしていた時も(多少の煽りはあれど)相談に乗ったり力になろうとしたりと兄想いな一面もちゃんと存在する。
(その力になろうとする内容が自分の下着姿を自撮りした画像を送り付けるというものだったが…)
また人見知りが強い性格であり、気を許した相手以外との対面コミュニケーションは苦手。
李空の事は基本的に「お兄」呼び。しかし状況が状況の場合や、李空に甘えたい場合は「お兄ちゃん」呼びに変わる。
生粋のゲーマーであり、格ゲーからパーティーゲーム、FPSまで様々なゲームを嗜んでいる。自室はゲーミングPC&チェア完備。腕前の方もガチ勢を名乗れる程の凄腕である。
以前に「スラブラ」でボコボコにしてしまった事が災いしてか李空にはあまり一緒にプレイして貰えず、専らクラスメイトで友達の彩里と「第六感覚」やインク塗りで遊ぶ事が多い。後に李空からゲーム仲間を募っていた来海を紹介されて仲良くなるが、エンジョイ勢かつ陽キャの彼女と嚙み合わない部分が多く、天音側は若干の苦手意識を感じている。
ガチ勢故かゲームにのめり込み徹夜する事も多く、寝起きは非常に悪い。
李空を揶揄いたがる反面、自身を「同担拒否の女」と称するだけあって自分以外の者が李空を煽る事を許せないフシがあり、天音ルートではインク塗りで李空を煽った悪徳プレイヤーにリスキルをかます等で徹底的にブチのめし制裁を加えた。
一般的な書籍も読むが同人誌も大量に隠し持っており、乃愛のエロ知識は大抵彼女から仕入れられる。
幼少期は今以上に人見知りが強く、泣き虫な性格であった。しかし自分が泣くと兄である李空が理不尽な説教を受けると知ってからは、その現場を見られないために泣く時に家を飛び出す様になった。
兄と同様に前世との繋がりが存在し、「前世返り」も李空と揃って引き起こしている。
吸血鬼『ヴィズ』
天音の前世である吸血鬼の少女。天音が前世返りすると彼女の姿となる。
李空の前世・魔王アリオンの側近の1人であり、魔王の右腕とも称された実力者。
吸血鬼特有の「吸血による能力の強化」に加え、自身が吸血鬼として強大な力を持っていた事、アリオンの血を好んで飲んでおりその力さえも分け与えられていた事も合わさり、古代ネーヴェ大陸における戦争ではアリオンと共に恐れられた存在であった。
そして同時に、アリオンの熱烈な信奉者でもあった。
特に強力たらしめる能力が、やはり「吸血による能力の強化」の部分。吸血により力を得た吸血鬼は魔族の中でも指折りの力を発揮する事が可能であり、前世返りした天音がただマナの塊を撃ち出すだけでも強烈な威力を誇る。
しかしマナの許容量がとても多い彼女の身体でも流石に魔王のマナを一度に大量摂取するとキャパシティーオーバーに陥るらしく、その場合は二日酔いの様な症状が起こる。
性格は現在の天音とはあまり差は無いが、ヴィズの方が若干マイルドで素直に甘えてくる。
また現世とは逆に、アリオンから煽られる事も多々あった様である。
余談だが、非常に投稿者泣かせな格好をしており、カウントダウンで別の前世がチェックしようとした時にBANを恐れて逃げ出してしまった位である。
本編で李空からもサキュバス呼ばわりされたり、当然天音本人も恥ずかしさのあまりこの姿になってしまう事を恐れている。
余談
これまでゆずソフトでは妹系ヒロインは少なからず存在していたが、彼女は正真正銘血の繋がりがある実妹である。
ゆずソフトで攻略対象となる実妹ヒロインは史上初であり、実の兄に対して恋愛感情を抱いてしまった妹の苦悩と決断が描かれたルートとなっている。
げっちゅ屋の「美少女ゲーム大賞2023」ではキャラクター部門1位となった。
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※この先、天音ルートの重大なネタバレ注意！
- 始まりの配下
ヴィズは元々、身寄りの無い吸血鬼の少女であった。
吸血鬼という存在自体が魔族の間でも異端として恐れられていた上に、生きる上で必要不可欠となる血液は賄賂を支払わなければ手に入らない。さらには力が膨大故に大量の血液接種を必要としていた事までも加わり、路頭に迷っていた彼女は違法な吸血事件を頻発させていた。
その最中、彼女を取り締まるために1人の男が現れた。その者こそ、魔王に即位する以前のアリオンである。圧倒的実力差の前にヴィズはなす術なく敗北し、自らの最期を覚悟した。しかしアリオンが自分に提示した命令は「俺の配下になれ」。彼曰く、力だけの放蕩息子故に人望が無いとの事で、共に夢を叶えるための配下を欲していた。そして目下の問題であった血液不足も、アリオン自身が血を提供するという事で解決された。
自分を厄介者として扱うどころか逆に必要とし、あまつさえ生きるための血までも提供してくれた事に嬉しさを覚えた彼女は、アリオンの最初の配下となったのだ。
そしてその夢は、彼女の様に路頭に迷う存在をなくすために戦いを終わらせる事。人族を滅ぼせる力を持ちながらも、その力でこの世界そのものを救おうとするアリオンの夢を応援すると共に、彼に対して好意を抱いた。
しかし残酷にもその願いの代償は、アリオンの命だった。好意を伝える事も叶わずアリオンが死ぬ運命を変えられないと悟ったヴィズは、
「夢への第一歩は、私が踏み出させたって言ってたよね？ だから責任を取って最後まで付き合う。私が一緒に背負ってあげる、それが私の責任だから。」
彼が背負うはずだった悪名を自分も共に受け持つ事を誓い、こうして魔王の右腕・吸血鬼ヴィズと語り継がれる存在となったのだ。
(最期に関する部分は語られていないが、アリオンが望む世界を見られなかった事が未練だったと話していた辺りから、恐らくアリオンと共に戦死したものと思われる)
ヴィズが抱いた「アリオンと一緒に居たい」という想いは死してなお果てる事は無く＿＿＿
＿＿＿彼女は、アリオンの生まれ変わり・谷風李空の妹、谷風天音として生まれ変わった。
- ちなみに…
今作のこの人枠である。(本編外やシーンなしを含むと乃愛と来海も一応該当するが…)
