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観月琴葉

みづきことは

観月琴葉とは『ようこそ!恋ヶ崎女学園へ』に登場するサブヒロインの一人のことである。
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プロフィール

所属恋ヶ崎超女学園(1年生→ステージ12以降は2年生)
所属部・委員会観月流茶道部(部長)
カード属性キュート
一人称うち
主人公の呼び方お兄さん、○○(名字)お兄さん(恋の成就前のみ)、○○(名前)のお兄さん
主人公からの呼ばれ方観月さん→琴葉ちゃん

概要

恋ヶ崎超女学園に通う女子生徒で、学年は1年生。

幼い頃から関西のあちこちで暮らしていのもあって、関西弁とも京都弁とも取れる口調で話す。

琴葉の実家は(恋ヶ崎の世界に存在する)茶道の流派の一つである『観月流』の宗家であり、その事や「和服が一番落ち着く」という理由を学園に話したのもあって琴葉は学園にいる間は部活の時間だけでなく、それ以外のホームルームや授業中、昼休み時間と言った全ての時間でも和服姿である

ちなみに、恋ヶ崎女学園には茶道部が流派の数だけ複数存在し、琴葉の所属する『観月流茶道部』もその一つなのだが、部員は琴葉一人しかおらず寂しい思いをしている。

(厳密には『他の部活との掛け持ち』という形で琴葉以外にも何人か部員はいるのだが、本当に偶にしか部に顔を出さないため、そういう意味では『部員は実質琴葉一人』である)

そして新入部員が入ってこない理由を琴葉自身は「自分の茶道の教え方が厳しいせい」と思っているようだ。


恋の成就に至るまで

男子部の依頼をこなすのも完全に日課の一部と化していたある日の事、ナナから『今回の依頼は茶道部』と教えられ、主人公は茶道部の部室へと向かう。到着した主人公が部室に入ると、茶道部なだけあって完全な和室で部長と思わしき着物姿の女子が出迎えてくれる。その女子は「頼んですぐに来てくれるんやね、男子部の人は。早めに来てくれてよかったわ」と話し始め、その聞きなれない言葉遣いに主人公が聞き入っていると「どないしましたか? うちの言葉遣いが気になるんかな?」と尋ねてきたので、「そういう言葉遣いもはんなりしてて良いな」と答えつつ、「どこの方言なんだ?」と尋ねるとその女子……観月琴葉は幼い頃に関西を点々としていたので、(関西弁や京都弁などの)色々な地域の言葉が混ざってることを教えながら自己紹介してくれる。そして主人公も自己紹介をしてから、琴葉は男子部に自分が出した依頼について話し始める。琴葉は自分の所属している茶道部では部長であり、実家が『観月流』という茶道部の家元だから『観月流茶道部』を作ろうと考えていることを主人公に話す。だが、『琴葉の指導が厳しすぎるのが理由かもしれないようで、体験入部で入ってくる女子がいてもそこで終わってしまう』という問題を抱えており、そこから主人公は『琴葉は自分に茶道部に入って、部員を増やすため協力して欲しい』という事を察しつつも、「茶道は格式を大事にするものだし、指導の仕方変えるのは最後の手段の時だけでいいと思う」と琴葉のやり方を尊重するとそれに自分が言おうとしていたことを先に察し、さらに自分の茶道を尊重してくれたことに感激した琴葉は「…うち、決めました。○○(名前)お兄さんに、本気で茶道を教えます。うちの全部を見せたいから」と宣言する。それを聞いた主人公は最初から彼女のために一肌脱ぐために茶道部に来ている。そのため『琴葉のお願い(依頼)を断る』という選択肢は元から存在しない。だからこそ主人公は「全然面倒じゃない。琴葉ちゃん、俺に茶道を教えてくれ!」と頼み込み、「俺は琴葉ちゃんに協力したい」と自分の気持ち明かすと早速琴葉の指導による茶道のレクチャーが始まるのだが、主人公はその時点では、彼女の茶道に対する姿勢について、まだ半分も分かっていなかったのだ……そして、主人公が茶道を習い始めてから二時間が経過するが…琴葉の教え方は恋の成就をする前の自分の恋人の時と同じ位に厳しいもので、ミスをしては琴葉に注意されることが何度も続くが、なんとか琴葉も納得するくらいには上達したようで、その頃には学園が閉まる時間になったようで琴葉は「ここまでやね。お疲れ様でした、お兄さん」と労わってくれる。だが、『座って立つだけ』という基本のことしか練習できなかったことを主人公は気にしていたが、琴葉曰く『お茶の道は一日にして成らず』とのことで、続けて「また来てな、お兄さん。うち、いつでも待ってるから」と可憐な笑顔でそう言う。そんな顔で言われたら、主人公としては頑張らないわけにはいかない。(今日は座って立つだけで終わってしまったけど、次こそはお茶を飲むところまで行く。)そう密かに主人公は誓うのだった……


それから後日……琴葉の所に茶道を習いに通う日を迎えた主人公は(気合を入れて行かないとな)とやる気を出して茶道部の部室に向かうのだが、その途中でものすごく目立つ後姿を見つける。それは琴葉で「お兄さん、おはようさん。逃げずに習いに来てくれたんやね」と声をかけてくれる。主人公は「茶道は俺には難しいみたいだけど、そう簡単には諦めないさ」と意気込みを話すと、琴葉も「うちも教え方が上手やあらへんけど、がんばりますえ。さあ、どうぞ」と茶道部に案内してくれる。その様子に主人公は(物腰が優雅で……風流だなぁ……)と一人感じる。茶道部部室である和室に心が落ち着くのを感じながらも主人公はふと「琴葉ちゃん、普段から和服を着てるのか?」と質問すると琴葉はそれの事情を話してくれ、それ以外にも「うちのお母さまが鳳凰院さんとこにも教えてるから、わりとわがまま言わせてもらってます」とコネも理由の一つであることを教えてくれる。ソレを聞いた主人公は納得するも「でも琴葉ちゃんは(常に着物だから)結構目立ってないか? それなのに」茶道部の部員が増えないってことは……」と尋ねると琴葉は「うちのやり方……やっぱり間違ってますのん?」と不安そうに聞いてくる。それや「のん」という語尾に反応しつつも困惑していると、琴葉の「お着物はうちの制服や。できれば脱がさんといてほしい……」という台詞が出てきて、それをアダルトな方の意味に主人公が捉えてしまい、琴葉がそれにツッコむが主人公のその意味に悪乗りして着物の襟に手を入れ、ぱたぱたと空気を送る。そして「……お兄さん、ぽーっとしてはる。うちの着物の中身が、そんなに気になりますのんか?」と声をかけてくるので「気になると言えば気になるけど、まず茶道だ。全てはそれからだ」と主人公がやる気を見せると「そうやって筋を通そうとしてくれるのは、嬉しいなぁ」と琴葉には好印象なようで、「最初にあれだけ厳しゅうしたら、もう来れへんかと思ってたから。お兄さんのこと、見くびってたみたいやわ」と評価を改めることを言うと(こんな小柄で可憐な娘が、俺を試していたというのか……ドキドキしてきた)と主人公が思っていると「お茶を飲むまではまだまだ遠いんやけど、1個ずつやっていこか。準備がありますから、ちょっと待っててください」と琴葉は一礼して部屋を出て行き、今回は『琴葉がもてなす側、主人公がお客側』として茶道の指導が始まる……その中で主人公は前に琴葉に教えてもらったことをど忘れするもなんとか思い出したり、もしくはお客側として聞くべきことを思い出せなかったが、なんとか一連の流れに繋げることができたりでなんとか終わらせることができた。流石に満点と言える出来ではない物の、初日の頃と比べてずっと上達することができていた。そして同じくお客側として指導に参加していたナナが琴葉に色々と聞いていくのを見て、その様子に(やはり奥が深い)と主人公は一人思うのだった。そして今回の茶道部での……『今回は琴葉のお茶を飲めて、進展もあった。でも、まだまだ完璧とはいかない。』という結果を男子部に戻った主人公が桜子達に話すと、三人はそれぞれの自分の言葉で主人公を励ましてくれ、その励ましを受けた主人公は勿論途中で諦める気なんてさらさらないが、さらにやる気の勢いが回復する。そして(琴葉のもてなしの心をもっと理解できるように頑張ろう。今はそれしかない)と主人公は思うのだった。


後日、主人公は前回同様茶道部に向かう。そして部室に到着した主人公は琴葉に挨拶してから軽く話し、その中で「茶道を極めるまでは通い続けるよ」と言うと琴葉は「ほ、ほな……厳しくせんとあきまへんな。うち、本気出しますえ」と今日の指導は厳しめで行くようで、それに主人公は怖気ずくも「ここで引いてちゃ始まらないな。厳しくしてくれ」と覚悟を決めるがその時に琴葉がポツリと呟いたようでそれが聞き取れなかった主人公は聞き返すのだが琴葉は「なんでもあらへん。」とはぐらかし「お茶の準備してくるから、待っといてや」と顔を真っ赤にして、いったん部屋から出て行き、主人公も客用の入り口から入り直す……前回の一連の流れとして行った練習では失敗があったが、今回は失敗もなく実にスムーズに進んでいた……が、前回同様行き詰まってしまう所が出てくるも、主人公ななんとかそれを思い出してそれを乗り切り一連の流れを終わらせることができた。そして茶器などの片付けが終わった琴葉が戻ってきて、主人公に教えられることは一通り教えた……つまり免許皆伝となったことを告げると、「それって琴葉ちゃんのお墨付きを貰えたってことなのか?」と聞くのだが、琴葉はそれに笑顔で頷き、更に主人公の呑み込み(上達)の早さと、教えたことをキチンと聴いていたことを褒める。それに主人公は『俺のことを尊敬してくれてるのが分かる。琴葉ちゃんが認めてくれている……』と感じるのだった。だが、あくまでも『お客側として免許皆伝』であり『お客側だけでなくもてなしまで覚えてこその茶道』なので次からはもてなす側について学んでいくのだが、それに合わせて琴葉が主人公の茶器一式を取り計らってくれることになる。そして琴葉が自分の初めての弟子である主人公の上達の早さに嬉しそうに笑う。それを見た主人公は(彼女は学園で、一緒に茶道をする相手が欲しかっただけじゃなく観月流の宗家として、茶道を広げたかったんだ。彼女自身の手で、誰かに教える事で。)と悟り「……謹んで教えてもらうよ、琴葉ちゃん」と頼み込むと琴葉は「うちこそ、よろしくお願いします」と言葉を返してくれる。琴葉と一緒に、主人公は床に正座をして礼をする。そうして顔を上げると、彼女はとても嬉しそうに笑っていた。


そして後日、主人公は茶道におけるもてなす側……つまり『亭主側』として学ぶべきことの一つ『お茶の点て方』を琴葉に教わる日を迎える。そして紫色のふくさ(四角い布のこと)をの使い方をはじめとして琴葉はレクチャーしながら実践していき、主人公は琴葉から一つ一つ、茶道に必要な技術を学んでいく。お客としての作法も段取りが多かったが、茶道ではお茶を点てる側……つまり『亭主』側の方がやることも多く忙しい。一通り聞いた主人公は琴葉に後ろから見てもらいながらお茶を点てることになるが、琴葉は主人公の背中にぴったりとくっついてくる。ぬくもりが伝わり、ふわりと良い香りが鼻先をくすぐる程の至近距離である。密着状態で琴葉が教えてくるのもあって、主人公はモロに意識してしまい動揺して『されるがままに教えられて、抹茶を入れる量を見逃す』というミスをしてしまうが、説明が進んで琴葉に「お茶を点てる時の、お粉の量はどれくらいやった? ちゃんと聞いてたかなぁ、と思ってな」とピンポイントで聞いていなかった部分に質問が飛んできてしまう。主人公は『お茶を点てる時の粉の量』について考えるも……正解が分かるはずもなくあてずっぽうで答えるが、『お茶の粉の量は、茶杓に一杯半』とうろ覚えだが確かに琴葉が言っていたことを思い出し、「お茶の粉は、茶杓に一杯半……だよな?」と不安げに答えると、どうやら正解だったようで琴葉に褒めてくれる。そして琴葉の口から『密着して教えてたのは確信犯(ワザと)だった』という事を聞くと「わ、分かっててやってたのか……悪い先生だ」と不満を漏らすが琴葉は「あ……その先生て、お茶の先生って意味で言うてる?」と聞いてくる。琴葉は観月流の宗家の娘というのもあって『お嬢様』とか言われることはあっても『先生』と言われることは今までなかったため、『先生』という呼び方に照れてしまうが、主人公は「琴葉ちゃんは俺の茶道の先生だよ、間違いなく」と断言すると琴葉は顔を赤らめ……そして笑顔で嬉しそうにしている。そうこうしている間に時間がけっこう経っていたようで、一連の流れでやっていくのはもう少し先にして続きは次回になる。主人公は「ああ、分かった。先生、また次もよろしくお願いします」と挨拶すると「うちこそ、よろしゅうお願いします」と挨拶を返す。主人公は今日も少し茶道の知識が身に付いたが、それと同時に(このまま行けば、琴葉の依頼に答えてあげられる……その時は今この胸にある、彼女の期待に応えたいという気持ちが、恋に変わるような気がした)と思うのだった。


更に後日、男子部部室にいた主人公は茶道部に向かおうとすると、桜子に呼び止められてしまう。同じく男子部部室にいた桐華から「観月流茶道部で事実上活動している部員は、琴葉一人だけ(主人公も定期的に参加しているのである意味では二人である)で、現状では観月流茶道部は活動目的を達しておらず、実態がないとみなされており……出席している部員も少なく、このままでは廃部なるかもしれない」という話が生徒会で検討されているということを聞かされる。それを聞いた主人公は、琴葉との茶道部の活動だけに意識が行っていて、部において最も基本的な事を見落としていたことを自覚する。確かに主人公と琴葉は『部活』をしてはいるが、二人だけで完結していては学園にある部活として意味を失ってしまう……。廃部を回避するには滅多に顔を出さない茶道部の部員達を戻ってくる気にさせなければいけないのだが、『そのために自分には何ができるのか』を主人公は考え込んでしまう。そこに小梅が『先輩が茶道をしてる所を、みんなに見せましょう』と提案する。それを聞いた主人公は『学園唯一の男子……更にははじめは素人だった自分が茶道を披露する事で、茶道に興味を持ってくれる女子がいるかもしれない』ということを思いつき、桜子達もそれに賛同してくれ更には主人公の茶道披露を学園に宣伝して回るよう取り計らってもらえることになる。主人公はそれにお礼を言い、琴葉にこの事を伝えるべく急いで茶道部に急行する。茶道部部部室に到着してそれらを伝えた主人公は「俺は琴葉ちゃんの茶道部をなくしたくない……琴葉ちゃんと茶道を続けたいから」と思った事をそのまま伝えると琴葉は「自分の厳しさが原因でこうなったのに、主人公は人気者でも、自分自身は人を集められない。だから茶道の魅力を伝えるなんて……」と弱気になってしまう。が、主人公はそれをすぐさま否定し、「最初は難しかったし、茶道なんて俺には性に合わないと思っていたけど、ここまで上達して琴葉ちゃんに会うのが楽しみで、茶道を習うのが楽しみになったんだ」「だから琴葉ちゃんは茶道にストイックな面だけじゃなくて……本当に茶道が好きだってところを見せればいいんだ」と言うと琴葉は主人公のいったことを繰り返す。そして覚悟を決めた琴葉は「……人に見せるんやったら、今のままではあきまへん うちに付き合ってくれますか……? お兄さん。茶道部を無くさへんために」と主人公に問う。当然主人公の答えはもう決まっており、主人公は琴葉に手を差し出して、彼女の小さな手をしっかりと握った。


『主人公と琴葉の茶道をみんなに披露する』と決めてから、主人公は琴葉の元に通って練習や準備を続けていた。その中で主人公は茶道における動作が身体で覚えられるようになったり、琴葉に用意してもらった茶道披露の際に自分が着る和服を着せてもらったり、それを男子部の三人にもお披露目したり等をして、遂に観月流茶道部の初めての公開練習の日を迎える。(男子部の皆が学園のあちこちで生徒達に知らせてくれたとはいえ、部活等で忙しい放課後に、たくさんの見学者が集まるのは難しいだろう……)と予想していた主人公だったが、その予想に反して『主人公の本格的な茶道が見れる』ということで学園の皆が期待して見学に訪れ、その数もとても多いため凄く繁盛したことで、ハードルがかなり上がったことに気合が入っていると、桐華から「これ程の人数だと、今日お姉さまが視察に来るかもしれません」と教えてくれる。主人公はそれに怖気づくどころか、『期せずして、勝負の時を迎えた』ということで(みんなに……そして生徒会長に茶道の良さを伝えないと)と意気込み(茶道部がどんな活動をしているかを見せる。琴葉ちゃんに今まで教わったことを全部出しきる、それだけだ)と決意して、主人公は部室の中で和服に着替え、準備を終える。気合が入っている主人公は集中しているのはもちろんのことだが、琴葉は更にその上を行く程に次元が違っておりいつもとは別人に見える……皆が部室に入って見学している中で、主人公は今まで習った通りで、琴葉にお茶を点ててもてなした。主人公が点てたお茶を飲む琴葉のその姿があまりに絵になり過ぎていて、見ている誰もが言葉を失っていた。主人公はまだまだ上達している途中であるが、客人としての琴葉の風格が、周囲を圧倒する程に抜きんでている。『茶道は楽しいもの』琴葉がそれを伝えようとしているのが、主人公にもわかり、二人は穏やかに談笑する。今までは手順を覚えるだけで精一杯だったが今日はお茶を楽しむ余裕もある。琴葉が主人公をここまで導いてくれたのである……(どれだけでも話していたい)と主人公は思うが、茶道の時間は名残惜しくも終わりを迎える。二人はお互いに礼をするが、二人の茶道が皆の目にはどう映ったか…一抹の不安と期待がよぎってくるが、見学していた人たちが拍手をしてくれる。それは男子部の皆に、皆が連れてきた生徒達……そしてずっと黙って見ていた生徒会長である桐夜も控えめに手を叩いてくれる。その目はまだ厳しいが、二人の事を確かに認めてくれていた。主人公は琴葉と一緒に、皆に向かって頭を下げた。見ていてくれたことへの深い感謝が胸を満たしていたのだ。

――そして無事に公開練習が終わった後、主人公と琴葉は茶道部の存続についての生徒会の判断を聞く為、茶道部部室に戻っていた。そこからしばらくして生徒会長である桐夜の所に行っていた桐華が戻ってきて『観月流茶道部の当面の存続が許可された』という良い報せを教えてくれる。それを聞いた琴葉は多くの見学者を集めてくれた皆…そして特に公開練習を提案してくれて、ここまで付き合ってくれた主人公に深く感謝する。そして琴葉は主人公に免許皆伝を伝えるのだが、それに主人公は「自分なんてまだまだで、琴葉ちゃんから教わりたいことはまだまだある」とまだまだ学びきれていないことを伝えると琴葉は「男子部の依頼はもう終わったようなもんやのに……まだ、茶道部に通ってくれるんか?」と主人公に聞くが、それに主人公は頷いて「依頼が終わっても、俺は茶道が好きになったから、途中でやめたりしない」そして今度は主人公が琴葉に「こんな俺だけど……先生、これからも教えてくれないか?」と聞くと。「そないなこと……うちもお兄さんに来てほしい。ずっと、おってほしいに決まってます これからもよろしゅうお願いします。」と答える。そして桐華だけでなくその場にいた桜子と小梅も話に加わって『自分達も主人公と共に茶道部に倣いに行く』ということで話がまとまると、桜子三人は「着物を用意しなきゃ」といったその時のことについて話を始めて行く。それを横目に琴葉は主人公にそっと近づき、耳元に口を寄せて甘い声で「みんなでもええけど、たまにはふたりきりにさせてください」と囁く。それを聞いた主人公は言葉の意味を理解しており。既に琴葉に惹かれている。そして琴葉も同様で、次に主人公が琴葉と会う時には、この気持ちをきっと形に出来るのだろう。


公開練習が終わってからも主人公は男子部の依頼の合間を縫って、琴葉に会いに茶道部部室に行く時間を作っていた。そんなある日、いつもなら言わずとも自分についてくるナナが「今回は部室まで同行しますか?」と聞いてきたので、その意味を察した主人公は琴葉に自分の想いを告げてくることをナナに告げ、茶道部に向かう。そして茶道部の部室前に到着すると、まるで初めて訪ねた時のように主人公は緊張していた。そして廊下側にいる主人公は部室にいる琴葉と軽く話してから座敷に上がると、畳に正座をして一礼する。そして二人は『主人公はお客側、琴葉はもてなす側』として茶道の一連の流れを行うが、その途中で琴葉がその流れを破る。琴葉は「……もう一回、ふたりきりになれるのをずっと待ってました。言いそびれてたことがあったから」と話し始め主人公も「俺もそうだ……琴葉ちゃんに、ずっと言いたかった」と話していく。もはや言葉にして確かめるまでもない。主人公は膝を立てて身を乗り出し、琴葉の肩に手を置く。すると琴葉は「うちは……○○(名前)お兄さんが好きになってしもたみたいや」そして『初めての茶道も一生懸命取り組んで、更には茶道の手順も早く覚えていったこと』『(茶道の指導のためとはいえ)自分が密着しても嫌がらずにいてくれたことが、とても嬉しかったこと』を話し、主人公もまた『指導を受ける中で琴葉と二人羽織のような密着状態になった時はとても意識していたこと』を話すと、琴葉はそれは自分が『(主人公に)くっつきたかった』という理由だけでしたこと、『それをした際に(主人公の)いい匂いがして……胸を押し付けたら胸もキュンとしたこと』そしてそれからは『主人公に触れられたいとずっと思っていた』こと、そして『公開練習の時にみんなの前で茶道を見せてる時も、ずっとひとつのことだけを考えていた』と明かす。そしてそれは「○○(名前)さんが好きや……好きやって、そればっかりばかみたいに考えて……」と自分の想っていたことを明かしていく。それを聞いた主人公は、琴葉はそんなこと考えながらも公開練習の時に落ち着いていたことに凄いと感心していると、その時の琴葉は『主人公には格好悪い所を見せられない』という気持ちで必死だったようで、だがそれがそれがお茶の心だと、初心を思い出すことに繋がったのだ。また、『以前の公開練習を見てから観月流茶道部に入部希望と、見学希望の女子が来るようになり、更には他の茶道部との交流会をする話まで持ち上がっている。』というのだ。そういう結果になったのも「それも全部、お兄さんのおかげです」と琴葉は感謝するのだが主人公は「俺は何もしてないし、琴葉ちゃんの茶道には、元から人を惹きつける力があったんだ」と琴葉の実力で掴んだ結果だと言うが、琴葉は「それならうちにも、お兄さんを褒めさせてや」と納得いかないようで、「お兄さんがおらんと、寂しくて仕方ない。うちの茶道は、お兄さんが居ないと意味があらへん」「お兄さんはうちにとっての茶杓……やない、酸素みたいに不可欠な存在になってしもたんや」と更に思いの丈を打ち明ける。それを聞いた主人公は「じゃあ……責任を取らないとな。俺無しでは居られないっていうのなら」と話し、琴葉も「……うちもや。今日、お兄さんが来てくれるって言ったときから、心は決まってました」「お兄さんを、うちの全部でもてなしたい。髪の先から足先まで、全部、お兄さんのものにして欲しい……」と自分の全てを主人公に捧げることを言うと、主人公は「俺は琴葉ちゃんのことが好きだ」という言葉を口にする代わりに、そっと彼女の鮮やかな朱の唇を塞いだ。そして思いの通じ合った二人は部室にて心だけでなく身も結ばれるのだった……


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