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すべてを蹴散らす天賦の才!これがイクイノックスだ!


概要

2023年の秋古馬王道戦線の幕開けとなる天皇賞(秋)は、令和初の天覧競馬として実施されることになった。


メンバーはドバイターフを跛行取り消しとなって以来の復帰戦となるドウデュース、本レース連覇を狙う前年覇者イクイノックスを筆頭に4歳馬を中心とした11頭がエントリー。イクイノックスが参戦表明したこともあり、近年では珍しく3歳の有力馬が軒並み菊花賞に回ったため久々に古馬のみでの実施となった。

その影響なのか、いわゆる少数出走となったが、その内訳はG1馬4頭・G1連対馬3頭に加え、残りの4頭もアドマイヤハダル以外の3頭は重賞勝ちを経験している馬であった。


  • 事前登録の時点では、13頭のエントリーであったが、唯一の牝馬として出走する予定であったスターズオンアースは挫石により回避。アサマノイタズラも登録していたが枠順発表時には名がなくなったことにより回避となった。
  • 11頭以下となるのは、1980年以来43年ぶり、現在の2000m施行となってからは初。また前2年優勝している3歳馬は登録がなく、これも近年では珍事となった。加えて牝馬も登録がなかった。
    • これらの未登録のメンバーは菊花賞・秋華賞エリザベス女王杯など直近で別条件のレースがあったのでそちらに集中した模様。11頭の少数出走となったのはイクイノックスという桁違いのパフォーマンスを見せてきた馬との対決を無理にする必要がなかったから避けた馬が続出した、という事情も見て取れ、逆に出走した馬はイクイノックスに勝てる見込みがある猛者に絞られる形となった。
  • ダノンベルーガに継続騎乗する短期免許の外国人J.モレイラ騎手は5年ぶり、ガイアフォースの西村淳也騎手は初の本レース騎乗となる。
  • 天覧競馬となるのは11年ぶり戦後3度目、改元後は初となった。第126代天皇・徳仁の来場は2014年の日本ダービー以来9年ぶり、雅子皇后は皇太子妃時代を含めて初来場である。
  • ドウデュースとガイアフォースは21年9月の小倉新馬戦以来2年以上ぶりの直接対決となった。

出馬表

※すべて牡馬。

番号年齢騎手調教師
1ノースブリッジ5岩田康誠(栗東)奥村武(美浦)
2エヒト6横山和生(美浦)森秀行(栗東)
3ドウデュース4戸崎圭太(美浦)友道康夫(栗東)
4ダノンベルーガ4J.モレイラ(BRZ)堀宣行(美浦)
5ガイアフォース4西村淳也(栗東)杉山晴紀(栗東)
6ジャスティンパレス4横山武史(美浦)杉山晴紀(栗東)
7イクイノックス4C.ルメール(栗東)木村哲也(美浦)
8ヒシイグアス7松山弘平(栗東)堀宣行(美浦)
9プログノーシス5川田将雅(栗東)中内田充正(栗東)
10ジャックドール5藤岡佑介(栗東)藤岡健一(栗東)
11アドマイヤハダル5菅原明良(美浦)大久保龍志(栗東)

※ドウデュースは当初予定の武豊騎手が5R終了後に馬に蹴られて負傷したため、戸崎圭太騎手にスイッチされた。


前評価

人気オッズ
1イクイノックス1.3
2ドウデュース4.2
3プログノーシス11.7
4ダノンベルーガ14.0
5ジャックドール15.5

断然人気のイクイノックスと、同馬をダービーで下したドウデュースの2強の様相だったが、ドウデュースに関しては当日に急遽乗り替わりとなったため、直前で人気がやや下落した。3-5人気は10倍台で、6人気以下とはオッズがかなり開いた。


他の対抗馬はこれまで掲示板を外した事がなくクイーンエリザベス2世カップ2着の好走などで調子が出ているプログノーシス、そして前年の秋天でイクイノックスに続いて掲示板に食らいついたダノンベルーガとジャックドールが注目された、という塩梅になった。


レース展開

大方の予想通り、ジャックドールが出していき、ガイアフォースが2番手を確保。イクイノックスはやや離れた3番手から。プログノーシスが出遅れて最後方からとなり、しまい勝負に出た。

前半1000m57.7とジャックドール去年のパンサラッサの如きハイペースで飛ばし、それに他の馬もついていく正真正銘のハイペース戦となった。最終直線向いてイクイノックスが余力を持ったまま一気に進出して抜け出すと後はもう来ず、そのまま押し切って優勝。イクイノックスをマークしていた2人気ドウデュースは久々や乗り替わりが響いたか、力んで伸びあぐね7着大敗となった。


レース結果

着順着差
1イクイノックス1:55:2
2ジャスティンパレス
3プログノーシス
4ダノンベルーガアタマ
5ガイアフォース

今回は先行策で勝利したイクイノックスは、トーセンジョーダンが所持していた従来のレコードを0.9秒も更新する1:55:2のコースレコードを記録。これは1999年にチリで記録された従来の世界レコードをも0.2秒更新し、名実ともに世界一の座を揺るぎないものにした。


ジャックドールは去年と比較すると意地でも先頭を確保してペースの主導権を握りに行き、57秒台で飛ばして勝負しに行ったが、その反動で逆噴射し、しんがり負け。後方にいたプログノーシスとジャスティンパレスは出遅れもあり、自らの競馬に徹して末脚を爆発させて、複勝圏内まで良く追い込んだ中、先行集団にいたイクイノックスは直線に入るとあっさり抜け出してしまうという、イクイノックスの強さばかりが目立つレースとなった。


前年が概ねスローペースだった中、単騎で飛ばしたパンサラッサが2着だった事もあって、どの馬もハイペースで走ることを選択した事が見て取れる。これによって、前述のトーセンジョーダンがレコードを出した時のようなハイペース戦になり、先頭を走っていたジャックドールも1400mのラップは前年のパンサラッサすら上回ったペースであり、レコード更新の要因となった。しかも、掲示板入りしたメンバーも4着までは軒並み旧レコードを塗り替え、5着のガイアフォースも旧レコードまで0.1秒差まで迫るという死闘となった。


  • イクイノックスはアーモンドアイ以来3頭目となる本レース連覇を達成。木村哲也調教師は昨年に続き2勝目、ルメール騎手は本レース5勝目。

レース後

  • ルメール騎手はイクイノックスを天皇・皇后両陛下のいる場所の位置まで移動し最敬礼を行った。(下馬対策なのか付き添いでJRA職員が2人付き添っている)
  • ジョッキーカメラはイクイノックスのルメール騎手と、プログノーシスの川田騎手に装着された。
  • SNSではイクイノックス以外の馬についても旧レコードを上回る結果を出したものは勿論のこと、これだけのハイペースについていった事を評価された。特にジャックドールに追走し、イクイノックスより前で競馬をしながら、最後まで粘って掲示板入りしたガイアフォースに注目する声も見られた。ブービー負けをしたジャックドールだが前年の反省と「逃げてイクイノックスに勝てる立ち回りがあるとしたらこれしかなかっただろう」という評価から、結果的に掲示板入りを確保したものの、自分の走りが出来たとは言えなかった前年より、今年のレース内容のほうを評価する声が上がるという珍事も見られた。
  • 天皇・徳仁は皇太子時代に御台覧なされた2007年日本ダービーで64年ぶり牝馬ダービー制覇(ウオッカ)を目撃している。前述の通りイクイノックスは世界レコードを樹立しており、2度に渡り歴史の目撃者の一人となった。

実況動画

NHK:大坂敏久


ラジオNIKKEI:米田元気


フジテレビ立本信吾


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