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稲村ジェーン

いなむらじぇーん

1990年に公開された桑田佳祐の初監督映画であり、同名のサウンドトラックも発売された。
目次 [非表示]
  1. 1990年に公開された桑田佳祐の監督による映画作品。
  2. 同名の映画作品に使用した楽曲を収録したサウンドトラック。
  3. 同名の楽曲。映画およびサウンドトラックにも収録されている。

映画

概要

1990年9月8日に東宝の配給により公開された桑田佳祐(サザンオールスターズ)の初監督作品。


1964年に行われた東京オリンピックの翌年、1965年の鎌倉市の稲村ヶ崎を舞台に、変わりゆく時代の渦中を生きる若者たちのサーファーのひと夏を描いた作品となっている。当時桑田が「何もない青春を描きたい」とプロデューサーの森重晃に話したことがきっかけでストーリーや演出の構想が練られた。BGMとして使用した楽曲もこの時代背景を意識したものが多い。この頃の桑田はサーフィン経験がなく、夜にサーフィンをするシーンが存在するといった描写上のミスを起こしている。


1990年度の日本映画配給収入年間ランキング4位、累計配収額は18億3000万円、観客動員数350万人を記録。BGMとして使用された楽曲が高い評価を得るなど、興行面と音楽面では成功したが、シナリオ面では北野武などに「この映画は音楽だけ」「映像が音楽を邪魔している」「途中で逃げ出したくなった。音楽がなかったら桑田ファンも逃げるだろう」と酷評された(※1)。しかし、2021年の再ソフト化以降はサザンファンやコアな映画ファンを中心に再評価する声も散見されるようになっている。また、お笑い芸人の永野は30年ぶりにこの映画を鑑賞し、30年前に気付かなかった良さに気付いた旨や「『何もない青春』を描いた最高傑作」「当時酷評していた人達に言いたいのは桑田佳祐が早すぎた」という感想を自身のYouTubeチャンネルで熱く語っている。


  • ※1:武自身も音楽面には高い評価を与え、後年に「真夏の果実」をカラオケのレパートリーにしているとインタビューで語っている。

公開翌年である1991年にレーザーディスクとVHSが発売されたが、程なくして絶版。メディアで見る術はほとんど無くなっていたが、2021年6月25日にBlu-ray・DVDが発売される。


主題歌はサザンオールスターズの「真夏の果実」。他にも下記のサウンドトラックに収録された楽曲が挿入歌として使用された。音楽面の評価ゆえに2021年のソフト化では「伝説の音楽映画」という表現を宣伝に使用している。


福山雅治豊川悦司吉田栄作らがオーディションを受けていたが落選している。

キャスト


サウンドトラック盤

概要

前述した映画『稲村ジェーン』のサウンドトラック。1990年9月1日にCDとカセットテープで発売。アルバムのアーティスト名は『SOUTHERN ALL STARS and ALL STARS』であり、当初はサザンオールスターズとは別物と捉えられていたが、現在はサザンオールスターズの10枚目のアルバムとして数えられている。同様に『稲村オーケストラ』名義だった「希望の轍」も現在はサザンの曲として扱われている。


サポートメンバーとして小林武史や小倉博和が参加している。この頃の小倉はビーチサンダルを履き、ガムテープが張られたガットギターで演奏していた。


桑田による日本語の歌詞をベースとした曲の他に、アルゼンチン出身のミュージシャンのルイス・サルトールが補作詞・コーラスで関わったスペイン語の楽曲が存在している。こちらは桑田が書いた日本語の詞にルイスが翻訳を施す形で制作された。


アルバム内の演出として観客が『稲村ジェーン』を観に来たという設定で男女の会話が随所に挿入されている。観客の男性役はサザンと同じアミューズ所属の寺脇康文だった。


収録曲

01.稲村ジェーン - タイトル曲であり、スペイン語の歌詞になっている。SOUTHERN ALL STARS and ALL STARS名義。

02.希望の轍 - 前述の通り稲村オーケストラ名義の曲。後にサザンの代表曲として扱われるようになる。

03.忘れられた Big Wave - サザンオールスターズの楽曲。桑田による全編アカペラのバラード。9枚目のアルバム『Southern All Stars』にも収録されている。リクルート『B-ing』CMソング。

04.美しい砂のテーマ - インストゥルメンタル。2013年からは桑田のレギュラーラジオ番組『やさしい夜遊び』のオープニング曲として定着。SOUTHERN ALL STARS and ALL STARS名義。

05.LOVE POTION NO.9 - 全英語詞曲。アメリカのR&Bグループ、ザ・クローヴァーズの楽曲をカバー。後に「愛して愛して愛しちゃったのよ」のカップリングになった。SOUTHERN ALL STARS and ALL STARS名義。

06.真夏の果実 - 映画『稲村ジェーン』主題歌。リクルート『B-ing』CMソング。サザンオールスターズの楽曲。

07.マンボ - 全編スペイン語詞の曲。サザンオールスターズの楽曲。

08.東京サリーちゃん - 性的なフレーズなどを含めた語感重視の歌詞となっている。SOUTHERN ALL STARS and ALL STARS名義。

09.マリエル - 全編スペイン語詞の曲。稲村オーケストラ名義。

10.愛は花のように (Olé!) - 全編スペイン語詞の曲。『Southern All Stars』にも収録。日本生命のCMソングでもある。サザンオールスターズの楽曲。

11.愛して愛して愛しちゃったのよ - 原由子 & 稲村オーケストラ名義。原がメインボーカルとなっている。和田弘とマヒナスターズのカバー。後にシングルカットされる。


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関連タグ

映画 音楽 東宝 鎌倉市 サーフィン


外部リンク

2021年のソフト化に際して開設されたスペシャルサイト

SOUTHERN ALL STARS OFFCIAL SITE

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