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沈黙のパレード

ちんもくのぱれーど

沈黙のパレードとは、東野圭吾の推理小説である。2018年10月10日に文藝春秋から単行本が刊行された。ガリレオシリーズ第9弾にして、6年ぶりとなるシリーズ4作目の長編である。
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概要

シリーズ前作『禁断の魔術 ガリレオ8』に続く書き下ろし作品。「週刊文春」2018年12月13日号では、この作品の最大の読みどころを「被害者の女性を大切に想っていたはずの人々がどのように犯罪に関わっていくのか」という展開だと指摘した。東野はインタビューで「被害者を愛した善良の人々が力を合わせたら、湯川でさえも手こずるような謎が生まれるのではと考えた」と語っている。

2022年9月16日に実写映画化された。前作『真夏の方程式』から約9年ぶりの実写化となる。主人公・湯川学を演じる主演の福山雅治はもちろん、草薙俊平役の北村一輝も続投し、同様にテレビシリーズで内海薫を演じた柴咲コウが2008年公開の『容疑者Xの献身』以来、約14年ぶりに劇場版作品に同役で出演し、再び湯川と凸凹コンビを組むことになる。

主題歌は、KOH+の「ヒトツボシ」。


あらすじ

東京都菊野市でパレードの日に変死体が発見された。

殺された蓮沼寛一は2度も完全黙秘で殺人容疑から逃れた男だった。

真犯人は?蓮沼と関連する2つの事件の真相は?


登場人物

帝都大学理工学部物理学科教授。本作から教授に昇進している。本作の前年にアメリカから帰国、東京都菊野市に新設された金属材料研究所磁気物理学研究部門に研究拠点を移し、研究所内の宿泊設備に寝泊りすることもあった。(映画版では、SPドラマ『禁断の魔術』にてニューヨークへの出張が語られており、アメリカへの数年間の渡航がおそらくそれに置き換わっている。)草薙の悔しい思いを晴らす手がかりを求めて「なみきや」に顔を出すようになり、常連客になる。(映画版では、事件前から研究所の近くにあったことなどもあり「なみきや」の常連客となっている。)


警視庁捜査一課所属の刑事。本作では巡査部長に昇進している。(映画では、アメリカからの研修を終えて帰国した直後となっている。)


警視庁捜査一課所属の刑事。本作では警部、係長に昇進している。23年前の事件では捜査一課配属直後の若手として蓮沼の取り調べなどに参加し、静岡県にある蓮沼の実家も訪れていた。しかし、蓮沼が完全黙秘を貫き立証できず、未解決事件として迷宮入りしてしまったため、彼にとってはトラウマとなっている。


菊野商店街にある料理店「なみきや」店主。常連客に支えられている店で、野菜の炊き合わせが絶品。


並木祐太郎の妻。「なみきや」では接客の他に調理も担当。目の大きな美人。


並木夫妻の長女。歌うのが上手で秋祭りでは常に人気者だった。歌手を目指してレッスンを受けていたが、高校卒業後の年明けに突然行方不明となり、3年2か月後、行ったことも無い静岡県で火事になったゴミ屋敷から遺体となって発見された。


並木夫妻の次女。佐織の3歳下。大学2年生。やや和風で母親や姉とは違うタイプ。


優奈の失踪当時は30歳で、誠二が経営する工場の従業員だった。本橋優奈ちゃん殺害容疑で多々良、間宮、草薙らが逮捕し起訴されたが、完全黙秘を貫き、証拠不充分で無罪となっていた。父親は警察が自白至上主義だった時代の刑事で、自慢話に出てくる被疑者たちを反面教師としての行動だった。佐織の失踪直後に菊野市南菊野のアパートを引き払い、死体発見時には江戸川区のアパートに在住しており、草薙らが逮捕するが、検察は処分保留にして釈放する。その後、契約更新を機にアパートを追い出されて菊野市内にある増村の居室に居候していたが、キクノ・ストーリー・パレードの日に死体となって発見される。死体からは睡眠薬が検出されたが、死因は窒息死としか判明しなかった。


食品加工業「トジマ屋フーズ」社長。祐太郎の同級生。悪いことの大半は一緒に覚えたという悪友で、今でも下の名前で呼び合う。町外れにある工場に多種多様な冷凍設備を有しており、湯川の立てた仮説の影響で蓮沼殺害の重要参考人の1人として捜査線上に浮上することに。


代々医者という家系に育つが学生時代にバンド活動にのめりこみ、2人の兄から経済的援助を得ながら音楽家として活動している。自らに才能が無いことを思い知り、40歳を過ぎたあたりから才能のある若い人材を見つけて育成することに尽力していた。地元の高校の文化祭で佐織の歌の才能を目の当たりにし、何としても開花させようと努力していた。


直紀の妻。中学校の同級生とバンド活動をしていたが、相方の大学受験のため中止。シンセサイザー奏者だった直紀に見出されて新しいバンドのボーカルとしてメジャーデビューし、10年間活動した。しかし、本人曰く、「デビューシングルはそこまで売れていなかった」らしい。30歳になる直前、表舞台からの引退を決意した直紀から求婚され、若い才能を育てようとする直紀を陰で支え続けていた。


菊野在住で、4つ離れた駅の近くにある印刷会社に勤務している。佐織の恋人だったが、夏美以外にはそのことを佐織が失踪するまで隠していた。佐織より5歳年上。


廃品回収会社に勤務し、菊野市内にある倉庫の管理事務所を借りて居住している。前の職場で同僚になった蓮沼と親しくなり、佐織殺害の容疑をかけられたが証拠不十分で処分保留となった蓮沼から連絡を受け、半ば強引な形で自宅に転がり込まれた。

実は、優奈の叔父であり、優奈の母・由美子は異父妹だった。


余談

  • 並木家の姉妹・佐織と夏美を演じる川床氏と出口氏だが、演者の年齢的には出口氏が川床氏よりも歳上である。(とは言っても、1歳差であるためそこまで気にする必要はないのだが。)

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