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怪獣二十六号

かいじゅうにじゅうろくごう

怪獣二十六号とは、樋口真嗣が企画していた映画の没企画。およびそれを原作とした小説である。

概要

平成ガメラに取り掛かる前、映画監督の樋口真嗣東宝と企画していた怪獣映画。タイトルが似ているが、漫画『怪獣8号』とは無関係。

当時25歳だった樋口氏は東宝・円谷プロダクションと『ミカドロイド』の撮影後、原口智生と怪獣ものの映像作品を作れないかと構想していた。

ゴジラをやらせてほしいとはさすがに当時まだ新人の樋口氏は言えなかったようで、オリジナルビデオの枠内で『ジョーズ』『トレマーズ』をベースに、当時の自分でも手の届く作品を思いつき、企画書にまとめたという。

曰く

映画は常に観客にとって力強い前進を示さなければならないと考えます。

怪獣は常に人間にとって恐怖の存在でなくてはならないと考えます。

この映画は人間の前に怪獣が現われ、人間は自らの身を守るために智慧と勇気で闘う、ただそれだけの映画です。

我々がこだわりたいのは、「ただそれだけ」にする事なのです。


残念ながらこの企画は没となったものの、のちにこの企画を原案とした小説版が怪獣アンソロ小説集『怪獣文藝の逆襲』に収録された。

「怪獣を号数で呼ぶ」というアイデアは山本弘の小説作品『MM9』に先駆けたもので、山本氏も設定に驚いていた。後年樋口氏は『MM9』のドラマ版を担当したが、「運命的なものを感じる」とコメントしている。

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