その後、車内で自作のしおりを配ったチョロ松は妙にこまめな所をおそ松に呆れられたり実際の内容が記念撮影や自己啓発を兼ねたレクリエーションとあまりにも彼らの望みが入っていないという批判を受けるが、意地でも強行開催するし勝手な行動は許さないからと涙目で宣言した彼に5人は半ば嫌な表情を浮かべながら顔を背けてしまう。また、道中では(当の本人は認めようとしなかったが)道に迷ったり改札口で切符を無くして慌てるといったトラブルに見舞われるものの、それでも6人は何とか高尾山の駅に到着する。

そして、現地に掲載されていた地図での検討を経て6つ子達は山の途中にある薬王院でお参りを済ませたら帰るという予定で決定した。果たして、彼らは無事に目的地へ辿り着く事が出来るのだろうか･･････？

余談 (ネタバレ注意)

Aパートではサイレント映画のような構成で終盤まで殆どの台詞が聞こえないようになっており、一部の台詞だけ字幕が表示されている。
- また、当時の時代に合わせた演出から作中での描写の殆どがセピア色で描かれており、終盤でフルカラーへと変化している(2期18話『イヤミはひとり風の中』と似た演出)。
作中で活躍したデカパンとダヨーンの2人は『紅の豚』に登場する主人公のマルコ・パゴットとライバルのドナルド・カーチス、イヤミの衣装は『宇宙海賊キャプテンハーロック』登場する主人公のファントム・F・ハーロック、彼の子分は『天空の城ラピュタ』に登場するドーラの部下が元になっている。
デカパンが撃墜された直後、ダヨーンが仇討ちとしてイヤミ達を倒した技は1期18話『逆襲のイヤミ』でトド松に繰り出した『ファイナルダヨーン』である。
Bパートで登場した高尾山では、古くから天狗が存在しているという伝説が伝えられている。
- 因みに、本作で実在の土地名がサブタイトルとして使用されたのは今回が初となっている。
登山時の服装はチョロ松と一松とトド松の3人はいつもの私服だった一方、おそ松とカラ松と十四松の3人はそれぞれ寝起きのパジャマ、革ジャンと短パン＆ギター、狩人だった。
劇中に登場した中井駅は実際に存在する駅名。なお実在する駅名である高尾山口駅は「たかおしゃんくち駅」になっている。
なお、しおりで記載されていた予定の中にキャンプファイアーがあるが、現在の高尾山は全エリアでこのような焚き火をする行為は禁止されている。
- その為、実際に聖地巡礼などで訪問する際には絶対に真似をしてはいけない。
- 因みに、作中では終盤に6つ子達が薬王院へ到着した後に目標達成記念として行ったと思われていたが、実際には途中で力尽きてカラスに死体を食われ尽くしてしまう程白骨化してしまった彼らが見た幻であった。
- それを示すかのように、映像は途中から白い靄がかかったような状態になっていた他、キャンプファイヤー中に一松の近くに置いてあった酒の瓶には「狸」の文字があり、十四松の腹の近くには「狐」らしき生き物が纏わり付いていた（トド松がそれをスマホで撮影していたが、カメラには写っていなかった）。