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ラグナ年代記

らぐなねんだいき

ラグナ年代記とは、外薗昌也の連作短編漫画シリーズで異世界『ラグナ』を舞台にしたファンタジー物語である。
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概要

1980年代初頭から、外薗昌也が月刊コミコミなど様々な漫画雑誌で執筆したファンタジー連作。

異世界『ラグナ』(物語の舞台の異世界全体をさす言葉でもあり、主人公たちの住む地方をさす言葉でもある)を舞台に、主人公達は不思議な事件に出くわしていく。

ちなみに作者の外薗氏は現在『鬼畜島』などのホラー作品を執筆することに傾倒しており、新作を描くつもりは今のところ無いとのこと。


登場人物

・誠一郎

物語の主人公の一人。

心優しく勇気ある少年。

幼い頃両親と死に別れ、その直後にナサニエルと出会い一緒に暮らしてきた。

仲間のきのこ人間たちと「キャリオット」というバンドを組んでいる。


・ナサニエル

物語のもう一人の主人公。きのこ人間。

誠一郎の親友であり、幼少時孤児だった彼を拾って育てた育ての親でもある。

お調子者ではあるが友情に厚く、誠一郎が命の危機の時は我が身の危険も顧みずに立ち向かう事もある。


・リーダー

名前が指し示す通り、誠一郎やナサニエル、ラグナの住人達のまとめ役のような存在のきのこ人間。

博識で、誠一郎たちが不思議な事象に出会った場合は彼の知識が役に立つ。


・ガイアー

誠一郎とナサニエルの仲間のきのこ人間。

けんかっ早く短気な部分があるが、脱走兵のライポットを命がけで守ろうするなど、根は情に厚い。


・フレア

同じく誠一郎とナサニエルの仲間のきのこ人間。

あまり目立たない。


・レエル

『レエル』とそのリメイク作『青の時代』に登場。

死の国に住む少年で、死の国へ連れ去れた誠一郎を追うナサニエルの探索行を手助けする。


・ナサニエルの兄

『レエル』とそのリメイク作『青の時代』に登場。

すでに故人ではあるが、ナサニエルが死の国へ入った時に見た幻影に現れる。


・ゴドフリーじいさん

『レエル』とそのリメイク作『青の時代』に登場。

ナサニエルの古い友人で、ナサニエルの兄と同じすでに昔起こった戦争で故人となっている。


・徹

『レエル』とそのリメイク作『青の時代』に登場。

同じくナサニエルの古い友人ですでに故人。

ナサニエルに音楽を教えてくれた人物でもある。


・命食いのゾゾ

『レエル』に登場。

誠一郎の魂を連れ去った張本人。

名前を呼ばれた相手に襲いかかる性質がある。


・黒魔王(フエノメラ)

『レエル』のリメイク作『青の時代』に登場。

『青の時代』におけるゾゾ。


・フリス

『ラグナ戦記』に登場。

悪政でグロウゼル王国の人々を苦しめるヴァルガ皇帝に反旗を翻したエニード地方出身の少女。

その正体はレエルの転生体。


・ヴァルガ

『ラグナ戦記』に登場。

グロウゼル王国皇帝で、ある目的のために自国を工業大国に変貌させ、世界を戦乱に巻き込み人々を苦しめる。


・アレックス大佐

『ラグナ戦記』に登場。

飛行機を駆る運び屋で、翼をもつ一族メルツバウ族の生き残り。

誠一郎達のヴァルガ討伐の旅に同行することになる。


・プロピエル

『ラグナ戦記』に登場。

ラグナの北に住むといわれる伝説の精霊。

フリスにヴァルガ討伐の宣託を授けた。


・鯨

『銀鯨の夢』に登場。

我々の世界の鯨とは違い、空を飛ぶことが出来る鯨。

地上に落ちた鯨を空に返すことが出来れば素晴らしい宝物が手に入るという伝説があるが・・・。


・誠一郎の母

『銀鯨の夢』、『雨の法則』に登場。

まだ幼かった誠一郎を残して病没する。


・ユニヴェル・ゼロ

『今夜は音楽祭です』に登場。

ラグナで毎年開かれる音楽祭の常連出場バンドで優勝候補の強豪グループ。


・ラレンツォ博士

『ナサニエルの夜物語』に登場。

ナサニエルの目の前に突如現れた謎の人物。相棒の機械の病気を治すためナサニエルにサラセン草を探す事を頼む。


・ガディウス王

『ガディウス王の宝物』に登場。

ゼデヴ王室の新王で、前王が残した宝物を得るためにラグナにやってくる。


・ハノイ族

『ガディウス王の宝物』に登場。

凶悪な盗賊集団でガディウス王の宝物を狙う。


・萠・ドルント

『雨の法則Ⅱ』に登場。

かつてはラグナに住んでいたが、その時の記憶を探すためにチェルベロ高原からやってきた少女。


・サムラ博士

『ナサニエル 月へ行く』に登場。

ラグナの森の奥に住む発明家。

外見はとある有名な児童書に登場するあるキャラクターに酷似。『銀鯨の夢』にも名前だけ出てくる。


・田村聡子

『森の迷路』に登場。

我々の世界に住んでいた少女。

ある日自殺を図り、その後気が付けばラグナに来ていた。ラグナで生活していくうちに現実世界に帰りたくなくなるが・・・。


・ライポット

『やさしい機械』に登場。

常に戦争状態にあるリン国のロボット兵士で戦争に嫌気がさしてラグナに脱走してきた。

音楽や花を愛する優しい性格の持ち主。


・救世主(ヴォイス)とその弟子(ディック)

『やさしい機械』に登場。

音楽祭の出場者。

本来は外薗昌也の別作品、『V・O・I・C・E』に登場するキャラクターで、いわゆるゲスト出演である。


・アルテアさん

外薗昌也の友人である安芸善美が描いた短編『夜星の下で』に登場。

一年の間ラグナを離れ旅をしていた人物で笛の名手。


用語集

・青の時代

死の国イートハヴの中央にあるといわれる時間の止まった空間。

黒魔王が支配する領域であり、ここには生身の身体を持つものしか入る事が出来ない。


・アースシーの丘

サラセン草が生えている丘。

アーシュラ・K・ル=グウィンの『ゲド戦記』の舞台と同じ名前であるが、偶然の一致なのかどうかは不明。


・アゾン砲

大戦で使われた引力を消す兵器。

月の引力を利用して物体を浮かばせる仕組みらしい。

誠一郎達はこれを使用して地上に落ちてきた鯨を再び空へ帰そうとした。


・いちごのパンケーキ

ナサニエルの得意料理。

誠一郎はこれが大好物である。


・イートハヴ

死の国とも。

ラグナの住人が死んだあとに行くいわゆる霊界。

ラグナとは表裏一体の関係にある世界。

作者の外薗氏がたびたび自作の中に宮沢賢治の詩を引用することから、名前のモデルは宮沢賢治が創作した理想郷『イーハトーブ』からきているのだろう。


・エニード地方

フリスが住んでいた場所。

フリスはここで占い師をしており、プロピエルから託宣を受けヴァルガ討伐に立ち上がった。


・エルドンの砦

アゾン砲がある砦。

すでに廃墟と化している。


・音楽祭

ラグナで毎年開かれる催しもの。

世界中から出場者やバンドが集まり、その腕を競う。

誠一郎達のバンド「キャリオット」も常連出場グループである。


・きのこ人間

ラグナにしかいない種族で、頭部はヘルメットのようなものに覆われている。

これが何かのはずみで取れると、中から巨大な触手のようなものが現れ周りの者を攻撃する(ナサニエルの台詞から推測するに、ある程度これはコントロールが可能な模様)。

こういった危険な一面を持つものの、基本きのこ人間たちはいたって温厚な性質な者たちばかりである。

きのこだけあって雨や湿気を好む。

寿命は約300歳。


・キャリオット

誠一郎が仲間たちと組んでいるバンド。

音楽祭にも毎年出場している。

音楽祭でのメンバーがそれぞれ担当する楽器は毎回出場するたびに微妙に異なっている模様。


・クラウゼルパイプ

クラウゼル寺院に秘蔵されている門外不出のバグパイプ。

ナサニエルとリーダーは音楽祭に優勝するためにこれと同じものを一年かけて作り上げた。

「パヴァーナの夜にパイプを吹けば月の光がまい降り星が踊り狂う」という伝説がある。


・グロウゼル王国

かつては小さな農業国に過ぎなかったが、100年前にヴァルガが国の実権を握ったことにより、工業大国になり、世界中に戦乱をまき散らす悪夢の国と化した。


・酒

ラグナには判明しているだけで以下のような様々な酒が存在する

蔵人酒・・・アルテアさんが持参した酒。

サラセン酒・・・サラセン草ができるラグナ地方特産の酒。

ラド酒・・・ナサニエルがこれを頭からかぶりハイテンションになっていた。誠一郎も飲んでいたようだが君、未成年では?!


・サラセン草

ラグナにしかないサラセン酒のもととなる珍しい草。

ラレンツォ博士は相棒の病気を治すためにこれを探し求めていた。


・シロヴ・ドリキン

ラグナ世界ではポピュラーな詩人。

誠一郎やナサニエル、萠も彼のファン。


・千年城

ヴァルガの居城。

もっぱら人々はこの城を悪魔城と呼んでいる。

ヴァルガは百年もの間、この城の建設に財力と労働力を注ぎ込み、人々を苦しめてきた。


・チェルベロ高原

萠がラグナから移り住んだ場所。


・チェルベロ山脈

グロウゼル王国の手前あたりに位置する山脈。

萠の住むチェルベロ高原とは同一の場所なのか、それとも別の場所なのかは不明。


・月

ラグナにも我々の世界と同じ月が存在する。

どうやら宇宙服などの装備が無くても呼吸が可能な模様。

数億年前の大昔は緑あふれる美しい星だった。


・デカン高原

誠一郎とナサニエルがグロウゼル王国へ向かう途中に通った場所。

我々の世界にもインド半島に同名の場所が存在するが関係は不明。


・透風石

月からラグナに落ちてきた水晶体。


・バヴーシュカ号

アレックス大佐所有の飛行機。

先端に一発だけ発射可能な大砲が取り付けられている。


・飛行機械

ラグナには様々な呼び名の飛行機械が存在する。詳しくは以下の通り

カゴー・・・飛行船。

ガープ・・・エアバイクのような乗り物。

ガルボ・・・ヴァルガの居城千年城の警備に使用されていた飛行機械。

ダイオソプター・・・昆虫のかたちを模したような飛行機械。

バゼル・・・サムラ博士所有の巨大な飛行船のような飛行機械。

ブレドル・・・誠一郎達が所有する飛行機。


・ミズクラルカ

我々の世界のビー玉のような物体。

萠の祖父であるオルガーじいさんはミズクラルカの研磨師であり、幼少時の萠は井戸へミズクラルカを投げ込んで遊んでいた。


・メルツバウ族

グロウゼル山の奥深くに住む山岳民族。

外見は犬人間ともいえる容貌をしており、翼が生えていてそれで空を飛ぶことが出来る。

しかしヴァルガが帝位に就いてグロウゼル王国が工業大国化した後に大気汚染が起こり、翼の無い変異種しか生まれなくなってしまう。

アレックス大佐もその変異種である。


・指輪

大地との絆を示した指輪で、黒魔王の弱点でもある物品。

誠一郎はこれを拾ってしまったがために黒魔王に魂をさらわれた。


・リン国

南にある常に戦火が絶えない国。

この国では人間の代わりにロボット兵を戦場に投入しており、ライポットもその一員である。


・レアーレ高原

命食いのゾゾが誠一郎に行き先を訪ねていた地名。

誠一郎の口ぶりからしてラグナからそう遠くない場所にある模様。


・ロカンダ大陸

ラグナやグロウゼルを始めとする様々な国が存在する大陸。

ちなみにこの世界の世界地図は北と南が逆転している。


・ロボット兵

上述のリン国の項にもあるとおり、リン国では人間の代わりにロボットが兵士として使われている。

ロボットといえどライポットのような人間と寸分たがわない感情や感性を持つ者も存在する。

脱走などをした場合は解体という厳しいペナルティが課せられる。

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