ここから先は『ONEPIECE』未単行本化エピソードのネタバレです。未見の方、単行本派の方は注意!
「ゴミを庇う奴は…それ以下だ!!!」
概要
フィガーランド・ガーリング聖は、『ONEPIECE』に登場する天竜人の1人。「王者」の異名を持ち、現在は『神の騎士団』最高司令官に就任している。
「チャルロス聖殺人未遂事件の犯人を故意に逃がす罪」「魚人族・人魚族を庇った罪」を犯したドンキホーテ・ミョスガルド聖を処断し、その後彼の遺体の前で上記の台詞を残した。
かつてゴッドバレーで活躍したらしく、後の『ゴッドバレー事件』とも何らかの関わりがあると思われる。
プロフィール
本名 | フィガーランド・ガーリング |
---|---|
異名 | 王者 |
年齢 | 不明 |
身長 | 不明 |
肩書き | 神の騎士団 最高司令官 |
出身地 | 赤い土の大陸 マリージョア |
悪魔の実 | 不明 |
覇気 | 不明 |
武器 | サーベル |
誕生日 | 不明 |
星座 | 不明 |
血液型 | 不明 |
好物 | 不明 |
初登場 | 単行本107巻 第1086話『五老星』 |
CV | 未定 |
人物像
上記の台詞から彼もまた「他の天竜人と同じ傲慢な選民主義者なのでは?」とも見られているが、彼が『ゴミ』と罵ったのが魚人族・人魚族ではなく海賊であるなら必ずしもそうとは断じられない(事情がどうあれ海賊は存在自体がゴミ呼ばわりされても文句が言えないレベルの凶悪犯罪者でありルフィら麦わらの一味のような真っ当な者の方が珍しい。尚、本編で初登場したばかりのミョスガルドは、魚人のホーディ・ジョーンズから「世界一のゴミ」と罵られており、そのミョスガルドが後に魚人族・人魚族と歩み寄ろうとした結果、同胞から「ゴミ以下」と罵られたのは皮肉でしかない)。
但し、大抵の天竜人は同族同士であれば仲間意識を見せる傾向が多い中、過去にて非加盟国を舞台に天竜人達が『先住民一掃大会』が始めようとした際、彼らの暴挙に「ゲームで国民を殺す気か!!?」と抗議したその国の王や民間人を問答無用に斬殺し、ゲーム開始前の王の斬殺によりマイナス1万点のペナルティを課せられても「それくらいのハンデがあった方がいい」と気に留めておらず、傍目でも「自分に並ぶ者はない」と言わんばかりの態度を取っている(実際、いざゲームが始まれば短時間で10万点を稼ぎ、優勝候補に相応しい暴れ振りを見せつけている)様子から、相応の実力あっての振る舞いではあるが、他の天竜人と比べても傲慢な気質を持った節が見受けられる。
しかし、大抵の天竜人が我欲のまま放埒を振る舞うのに対し、彼は神の騎士団最高司令官の役職に基づき、(あくまでも世界政府による極めて歪かつ異様であるが)法に則って動いている以上、天竜人の中では比較的理性的な部類と見えなくもない。
ゴッドバレーでの活躍とは恐らく「ゴッドバレーで開かれた『先住民一掃大会』で優勝した(あるいはロックス海賊団を相手に相応の痛手を与えた)からでは?」と推測されている。
外見
三日月と十字架を重ね合わせた様な髪型(=真正面から見ると十字架、真横から見ると三日月)とヒゲが特徴で、サングラスをかけている。
また、若かりし頃の顔はヒゲを伸ばしておらず、シャンクスに酷似した精悍な人相をしており、女性の天竜人からは大層モテていた。
現在は高齢に加えてサングラスで目元がよく分からない上、何故か鼻が伸びるなども合わさりシャンクスには似ていないものの、五老星同様に役職相応の威厳ある人相を保っている。
戦闘能力
主に剣を使った戦闘と考えられる。
シャンクスの血族ではないかと考えられている点から、3色全ての覇気を使える可能性があるが、ミョスガルド聖を処刑した時に磔にしていた、上述の先住民一掃大会においても武器を持っていなかったゴッドバレーの国王や、非力な一般人などに攻撃している描写しかないため、実際の戦闘力や悪魔の実の能力者かも定かではない。
だが、ゴッドバレーにロックスやロジャー等々の怪物達が襲来した際には、海兵に天竜人を護衛しながらの後退を命じつつ、自らは騎士団を率いて迎撃に向かい生還する等々、その実力と実績が最高司令官に選ばれた理由の一端と考えられる。
余談
- 2022年公開の映画『ONEPIECE FILM RED』にて『フィガーランド家』の家名のみ登場・言及されており、そのために同家の出身者と思われる彼との関係が疑われている。
- しかも、上記の通り若き日の人相がシャンクスに似ているのも、その疑いを加速させている。
- 「ガーリング」の由来は、おそらく人類初の有人宇宙飛行を成し遂げたガガーリンだと思われる。
- 尚、外見にもある三日月形の髪型は我々の世界においても、1890年当時から実在していたもの。
- TVアニメ版における魚人島の回想シーンで、改心前のミョスガルドがオトヒメに対して「魚類の王妃など下々民以下」と奇しくもガーリング聖とよく似た台詞回しで罵る描写がある。
- 名前のガーリングと苗字のフィガーランドが混同されたためか、1096話にて名前が「ガーランド聖」と表記されているシーンがある。ただ他のシーンでは普通に「ガーリング聖」と呼ばれていたので、単なるミスであると思われる。
- 「子供達」と発言している姿から、子供が複数(最低でも2人)いると思われる。
- 最終章に入ってから登場した、かなりの実力者であると考えられるなどの諸要素から、使っている剣は恐らく最上大業物であると考えられる。
- 原作434話にて白ひげがシャンクスの顔を見るや「(昔の)傷が疼いた」と恨み言を吐いていたが、その傷を与えたのがロジャーならばこの後の笑みと矛盾してしまうため、シャンクスの顔を見て(傷を負わせた)ガーリング聖を思い出した可能性が高い。
- 作中の海賊の定義は通常は世界政府と敵対した側なため、この意味ではガーリング聖自身は世界政府側により「海賊」ではないが、世界政府非加盟国の『先住民一掃大会』で天竜人が犯してきた、破壊と殺害と略奪の限りへの最大の功労者ポジションは、読者と被害国目線ならば “作中でもっとも胸糞悪い海賊の1人” 同然とも酷評できる。前述の白ひげも新世界にて世界政府非加盟国を含め、ボランティア警備していた件を踏まえると、世界政府非加盟国で海賊行為の極悪非道を極めたガーリング聖はまさに因縁の相手と断言できよう。