「いつもそばにいる…。そんな気がするんだ…」

プロフィール

人物像

秘密結社・ネスツが行った「プロジェクトK」およびその副産物の「プロジェクトЖ′（ジェープライム）」によって、 火星基地ダイモスで生み出された草薙京とK'の遺伝子を併せ持つ9999番目の実験体であり唯一の生き残りである。

故に京の黒髪とK'の白髪の自前メッシュヘアーで、赤黒い色の炎を使う。 「Ж′」というプロジェクト名も、キリル文字「Ж」の形状をK′と反転させたK(yo)の合体に見立てた表現であろう。

常に過酷な訓練を受けてきたが「裏切り者たちを始末せよ」との命令により、KOFに参加。

格闘スタイルは「なし」とはされているが、変形するカスタムグローブと草薙の炎を組み合わせた独自の戦闘スタイルを操る。

大切なもの

大切なものである「イゾルデ」とは、実は元々彼がダイモスに居た頃出会った救護班の少女。たびたび過酷な訓練で重傷を負ったネームレスを手当ての間だけながら接しているうちにお互い恋心を抱くようになる。

そんな彼の心境を見透かしたの如く、上からネームレス専用に炎の力を制御するためのカスタムグローブが制作されていること告げられ「カスタムグローブを用いて組織に貢献すれば下級幹部にする。下級でも幹部になれば実験や監視から解放され、イゾルデを側におくこともできる」という都合のいい甘言ともいえる約束を交わし、ネームレスは幹部になるべく実験と任務を受け続けた。

しかし実は彼女は「アンチK'」が持つ「氷の力」を持って生まれた実験体の試験管ベビーだった。本人は出自を知らず戦闘力も皆無だったものの、氷の因子を育てる為に生かされ続けたが、後にグローブ製作の際に因子を抽出され死亡。

幹部となったネームレスが組織の裏切り者からその事実を聞かされたのだが、完全に信じたわけではないものの組織の不審な点は感じていた。だが約束を果たすべくKOFに参加する。

カスタムグローブにはそのまま彼女の名前が付けられ、ネームレスはそのグローブを「イゾルデ」として大切に扱っている。

「後で磨いてやるからな」とグローブを見上げてつぶやく挑発動作でもその情が窺える。

また、イゾルデの容姿はこの子と瓜二つであり、掛け合いでネームレスが動揺するシーンがある。

と、まぁ仰々しく紹介したが･･･

実のところこのキャラクターが抱えていた諸事情により代役として作り変え生み出されたキャラ。

それ故持つ技はほぼ全て改変前のキャラと同じである。（さすがにMAX2は別物だが）

改変前のキャラに比べ独特のセリフ回しや中の人でまた違った人気を呼んだ。因みに中の人はラウンドコールなどゲーム中のシステムボイスも担当している。

ただし、彼が出場した『2002UM』は残念ながらお祭り作品でありストーリーがないため、

イゾルデ関連のバックストーリーが明確に補完されることはなかった。

性能

改変前のキャラとは技が似ているが目立つ違いとしては、しゃがみ強Kが普通の足払いになっている（従来のスライディングキックは特殊技として実装）、近距離立ち強キックのモーションが変更されている、オリジナルの特殊技が実装されている、MAX2が全く別の技になっているといった点が挙げられる。

また機動力が高くなってリーチが伸びた分、喰らい判定も大きくなっている。

超必殺技の性能が高く、パワーゲージさえあればどこでもキャンセルを絡めた火力の高い連続技が可能。必殺技も癖はあるが性能のよいものがそろっており、技バランスも整っている。

ゲージ回収の効率が悪いため、基本的には大将向きである。

雑誌『月刊アルカディア』に掲載されたキャラランクでは、4強に次ぐ強キャラの1人とされている。

携帯アプリ『KOF　ALLSTAR』では、かなりのぶっ壊れキャラとして登場しており対戦ではマッチングしたくないランキング上位に入っている。

関連キャラクター

K9999：性能の元ネタ。当然ながらゲーム中で二人が出会うことはない（PS2版なら同時収録の無印で姿を見ることはできるが…）。

クーラ・ダイアモンド：イソルデに似ている。開始前と勝利後のセリフがある。

K'　草薙京：それぞれ掛け合いセリフがある。「火力の違い、教えてやる!」

イグニス(KOF)：他のネスツボスキャラ　「全て排除する！」

クローネン：KOF15に登場した新キャラ。しかし、その外見からK9999を連想するプレイヤーが多く、逆にネームレスが……という声も散見されている。果たして、真相は……？

関連動画

Ж′（ジェープライム）

格ゲー的な曲調とは一風変わった哀愁感たっぷりな曲。上述の通り曲名にもある「Ж′」が彼の正式なコードネームである。