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デウスーラⅢ世

でうすーらさんせい

デウスーラⅢ世とは、アニメ『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』に登場する宇宙戦闘艦。
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概要

宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』に登場するアベルト・デスラーの座乗艦。正式名称は「特一等航宙戦闘母艦 デウスーラⅢ世」。


宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち』に登場したデスラー戦闘空母のリメイクメカである。

元の戦闘空母から良くも悪くもスマートになって(特に正面から見た際の)印象が大きく変わったゲルバデス級航宙戦闘母艦に対し、本艦はかなり原作に近いシルエットを持ちつつ、大幅なディテールアップが施されている。

ゲルバデス級との外見上の大きな相違として、ガミラス艦艇特有の「目玉」が存在しないこと、後部の艦橋が船体に比して大きいこと(これについては後述)、艦首両脇にドメラーズⅢ世ノイ・デウスーラに搭載された物質転送機が存在するところが挙げられる。また双胴状の主艦体と甲板とをつなぐ外壁はところどころ完全に開口されており、スペース確保のため甲板直下が潜水艦のような空洞構造になっていることがわかる。


建造経緯

「特」という艦級表記からも分かる通り、同型艦のいないワンオフ艦。


その原型は、アベルト・デスラー政権時に兵器開発局で立てられた航宙戦闘母艦開発計画に基づいて、ゲルバデス級航宙戦闘母艦と同時期に計画された航宙戦闘母艦。なのでゲルバデス級の後継艦や発展型というわけではなく、むしろ兄弟のような関係(某機動戦士アニメのような開発メーカー関係の設定は本シリーズにはないのだが、もし異なるメーカーだとしたら某国競作戦車みたいな関係だったのかもしれない)。

しかし、ゲルバデス級もそうだが、このタイプの艦は機構が複雑で建造に手間と費用が余計に掛かり、コストパフォーマンスが悪いという問題点が存在する。ゲルバデス級は一応完成までこぎつけたが(それでもコスパの悪さのせいで少数建造に留まった)、本艦の方はコスト面に加え技術的な課題も解決しきれておらず、長らく開発が中断されていた。


しかし、デスラーがガミラス人の移住可能な惑星を探索するという途方もない航海に旅立つことになった際、副官のガデル・タランが、この航海に耐えうる艦が必要であると考えた。

そこで指揮能力を持ちながらゼルグート級一等航宙戦闘艦より小型で取り回しが良く、ゲルバデス級と同様多機能で長期航海に向いた本艦に白羽の矢が立ったのである。

デスラーと本国の民主政府が移住計画のため一応和解したこともあり、タランは本艦の提供を本国の兵器開発局に打診。ガミラス本星の造船施設は移民船の建造で手一杯のため、第23工廠植民惑星にて建造が再開された(ちなみにこの工廠は後述の超ゲルバデス級航宙輸送艦を建造したところでもある)。


完成までの間、デスラーは本国から譲渡された超ゲルバデス級航宙輸送艦を繋ぎとして、デウスーラⅡ世やノイ・デウスーラで使用されたコアシップを係留して座乗艦にしていた(『2202』最終話と『2205』冒頭に登場したあれ)。

しかし、デウスーラⅢ世が完成するより先に、デスラー艦隊はガルマン星を発見。奪取計画が立案され、それに本艦が投入されることになったため、技術的に解決しきれなかった部分の機能は廃したうえで工期を短縮して急遽完成させられた。


完成後はすぐさま引き渡しと実戦投入が行われたため、「高貴な青」に塗り直す時間が無く、試験用を表す赤い塗装のままとなっている。タランは申し訳なさそうにしていたが、デスラーは「偶には赤もよかろう」とまんざらでもない様子。


性能

  • 全長:402 m(第三砲塔の砲身は含まず)
  • 全幅:98.6 m(※)
  • 全高:102.4 m(※)
  • 武装:
    • ゲシュ=ダールバム(通称:デスラー砲)×1
    • 480ミリ四連装陽電子カノン砲塔×2
    • 480ミリ三連装陽電子カノン砲塔×1
    • 330ミリ三連装陽電子ビーム砲塔×12
    • 対空・対艦ミサイル砲塔×10
    • 四連装対空砲塔×6
    • ミサイル発射機×12
    • 陽電子ビームランチャー×12
    • 近接防御機雷発射口×52
    • 魚雷発射管×4
  • 搭載機:
  • 特殊装備:

※三面図で見ると全幅と全高の数値は実際には逆の可能性がある。


基本スタイルはゲルバデス級と同様で、艦橋構造物を後方に寄せ、前方に飛行甲板を配置。飛行甲板の裏面が多数の武装を備えた砲戦甲板となっており、これが反転して重武装艦となる仕様である。艦体サイズはゲルバデス級と比べると、全長は10mちょっと大きい程度だが、全幅は30mくらい大きく、ボリュームはかなりアップしている。

その性能はゲルバデス級の完全上位互換と言ってもいい。


戦闘艦として

ゲルバデス級の火砲は数こそ多いが口径が小さく(主砲クラスでも280mmで、これはクリピテラ級航宙駆逐艦の主砲と同じである)、火力面では若干見劣りするところがあった。

それに対し本艦はゼルグート級や歴代デウスーラが装備していたのと同じ480mm砲を装備。しかも全てカノン砲で、おまけに3基中2基は四連装。加えて副兵装として戦艦や巡洋艦の主砲クラスである330mm砲を多数装備。本艦の搭載する330mmビーム砲は従来のガミラス艦艇の多くに搭載された無砲身タイプではなく、短砲身タイプとなり(見た目的にはカラクルム級戦闘艦の艦橋砲に似ている)、かなりの仰角をとることもできる。

これだけでも並のガミラス艦を上回る火力を有するが、さらにビーム砲やミサイルランチャーも多数備わっている。


もちろんデスラーの座乗艦であるためデスラー砲も搭載。元の設計に後から追加したもので、既存のデスラー砲はサイズ的に本艦への搭載が難しかったため、小型化したものが新たに開発された。


防御面に関しては、波動防壁こと「ゲシュタム・ウォール」を備え、ミゴヴェザーコーティングと素の装甲頼りだった従来艦よりも格段に防御力が向上している。


空母として

空母としての能力が如何ほどかはまだ不明。劇中では艦上攻撃機スヌーカを発艦させている。


ゲルバデス級は第3主砲塔と格納することで一直線の全通甲板化していたが、本艦にその機構はなく、後部両舷に斜め甲板が設置されている。

艦橋構造物の下部分は劇中描写を見る限りシャッターは閉めずに常に解放状態の模様。ただし、設定画によるとシャッター自体は存在している(最終話で古代進達がいたのがシャッターを閉めて与圧されたこの区画とされている)。

片舷に伸びたアングルドデッキによって砲戦甲板展開中も最低限の展開能力を維持できるのはゲルバデス級と同様。


艦首部分に物質転送機を備えることで、航宙機の迅速なる展開が可能となっている。本装備もデスラー砲と同じく後付けで、ガルマン星奪取作戦が決定した後、作戦遂行に必要とされたため追加された装備。


その他

艦橋部がゼルグート級の独立戦闘指揮艦に似ており、いかにも分離しそうな雰囲気を出している。だが分離はできない。

当初の計画ではゼルグート級と同じく艦橋部は独立戦闘指揮艦として分離することが可能となっていた。しかし、ゼルグート級より小型の艦であるゆえに艦橋部分も必然的に小型化することになり、分離後に要求される機能を満たすことがなかなかできず、結局工期短縮のため分離機構は廃されてしまった。

もっとも、小型化したとはいえ独立した艦として運用されることを前提にしていたためか、艦体に対してかなり大きい。


経歴

冒頭のガルマン星奪取作戦で初登場。開幕早々、物質転送機で雷撃機ドルシーラを惑星上空にいるボラー連邦艦隊の只中にワープさせ、直前に発生させた波動共鳴反応で混乱状態のボラー艦隊をタコ殴りにさせた。

その後、フォムト・バーガー率いる戦闘艦隊とともに突撃。艦隊後方でスヌーカを発艦させた後は砲撃戦にも参加し、持ち前の高火力を存分に振るう。

ガルマン星に配備されていたボラー軍が壊滅した後、大気圏内に降下。ガルマン星の大聖堂の上空に我が物顔で居座っていたボラー航宙母艦をさらに上から抑えつけるように現れ、ガルマン星の解放を体現した。


ガルマン星解放後は移住計画支援のため、本国から派遣された艦隊に防衛を引き継ぎ、自艦隊と共にガミラス本星への帰途に就いた。


関連タグ

宇宙戦艦ヤマト2205 デスラー艦 アベルト・デスラー

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