概要
特撮テレビドラマ『王様戦隊キングオージャー』に登場する武器、および変身アイテムの一つ。
その形状はガブリカリバー(獣電戦隊キョウリュウジャー)と概ね共通しながらも、カラーリングは赤を基調としており、刀身などにはシュゴッドなどにも見られるかすれ塗装が施されている。
元々は異世界(地球)にてギラ達が出会った青年・プリンスの持っていた通常のガブリカリバーであったが、巨大ゾーリ魔との戦闘の際にこれを力任せに斬る無茶のせいで刀身が折れるアクシデントに見舞われてしまう。
仕方なく添え木などで無理やり繋いでいたものの、この有様を見るに見かねたヤンマ・ガストが取り上げ、短時間でオージャカリバーの技術も取り入れて強化修復を施した結果、本来持ち合わせていなかった変身機能までも搭載したキングガブリカリバーへと生まれ変わることとなった。
改修を手掛けたのがヤンマであるのも影響してか音声もオージャカリバーのそれと近似しており、ここにギラの作戦によって新たに生み出された「ゴッドクワガタ獣電池」を装填することでようやくプリンスはキングキョウリュウレッドへの変身が可能になった。
キョウリュウジャーと別れ、チキューに帰還した後の第34話ではヤンマがギラのためにもう1本製作していたことが明らかにされ、こちらはクワガタオージャー・キングクワガタオージャーの新装備、そしてキングキョウリュウジンへの合体指令用として活用された。
機能
変身(キョウリュウチェンジ)
ガブリンチョ!
Your The King! Your The King!
You are The King!
キング!キョウリュウレッド!
下顎のスロットにブレイブインしたゴッドクワガタ獣電池を装填し、『ガブリンチョ!』の音声の後にガブリボルバー同様変身待機音のリズムに身体を踊らせ(銃ではなく刀剣であるためかダンスの動きは独自のものとなっており、変身待機音のメロディもカーニバル要素が強くなっている)上部のレバーをポンプアクションして「ファイヤー!」の掛け声とともに天高く掲げるとゴッドクワガタの幻影が現れ、それに背後から挟まれるようにしてキングキョウリュウレッドへの変身が完了する。
必殺技
ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!
キング!バモラ!ムーチョ!
上部のレバーを3回ポンプアクションしてからトリガーを引くことで溜めた斬撃を放つことが可能。
この動作はオージャカリバーの「オージャフィニッシュ」発動手順と似通っており(よく聞くと『ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!』の裏でサンバ調にアレンジされたオージャカリバーの必殺待機音が流れている)『キングオージャー』と『キョウリュウジャー』のシステムのハイブリッド品であることが強調されている。
作中の描写からギラの所有するものは獣電池の装填を必要としていないようで、ノーマル状態でポンプを三回動かすことにより「キング!バモラムーチョ!」の音声と共に必殺技を発動できる。
その際には反動を殺せず後ろに吹っ飛んでおり、ここからもキングガブリカリバーをほぼ初見で完璧に使いこなしたプリンスのポテンシャルの高さが窺える(ギラの場合は零距離だったという状況もあったからかもしれないが)。
なお、玩具版では1回や2回でも発動できる。
キングガブルキャノン(仮称)
『王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャー』の予告でちらっと確認できるが、後述の事情からか手で支えている。
ロボ召喚・合体
レバーを長く溜めると『ガブティ〜ラ!』と鳴り、合体待機音が鳴りそれぞれの巨大戦力が合体待機状態に移行。
キョウリュウジン
ポンプアクションを繰り返すごとにステゴッチ、ドリケラに合体司令が送られ、2体がカミツキ合体(劇中では標準のキョウリュウジンしか登場していないが最初から派生形態に合体、及びそれに必要な獣電竜の召喚ができるかは不明)。
最後にトリガーを引くことで『キョウリュウジン!』の音声が鳴り合体が完了する。
キングキョウリュウジン
合体相手が獣電竜から数が増えたシュゴッドに変わったぐらいで大まかな手順は同じなため、ポンプアクションを繰り返すことでゴッドカマキリ、ゴッドハチ、ゴッドトンボ、ゴッドパピヨンをキングキョウリュウジンの脚と背部へと合体させる指令を出すことができ(システムボイスはオージャカリバーのものに変わる)、最後にトリガーを引くことで『キング!キョウリュウジン!』の音声が鳴り合体が完了する。
商品化
DX版
2023年10月21日発売。付属のゴッドクワガタ獣電池を本体にセットし、ポンプアクションによって変身シークエンスや必殺攻撃の音声を発動可能な他、同時発売予定の「DXキョウリュウジン FULLACTION VER」ではオミットされたキングキョウリュウジンの合体音声もこちらに収録されている。
一応獣電池を装填した状態で電源を入れればギラverの再現もできるが、キングキョウリュウジンの合体音声を聞くにはキョウリュウジン合体音声を経由する必要がある。
この合体音声も含めて本商品のため新規に収録された音声はなく、いずれも既発売の商品の音声を組み合わせたものとされている。システムボイスが『キングオージャー』と『キョウリュウジャー』のシステムの折衷とされているメタ的な理由もこれだろうとファンの間では解釈されている。
また、スロットを閉じる→ポンプアクション→トリガー の標準に近い変身方法の方が良かったと嘆く声もあるが、動作もオージャカリバーに似せている故と思われる。
新規造形品である「DXキョウリュウジン FULLACTION VER」とは異なり、本商品はその仕様から『キョウリュウジャー』の放送当時に発売されたガブリカリバーの玩具のリデコ品と見られているが、グリップ部分に若干の改修が施されている都合上、刀身は畳めるが元商品にあったガブリボルバー・ギガガブリボルバー・ガブガブリボルバーの玩具との合体は出来ず、いわば「キングガブルキャノン」に相当する形態は不可能となっている(分解して畳んだ状態で再度組み立て直せばそれっ〝ぽい〟形態にはなるが、破損のリスクがあるため自己責任)。
···と思われたがなんと『王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャー』ではそれらしきモードも登場することが予告で判明。
故に玩具版での合体再現は不可という点を踏まえてか、手で添えられているのが確認できる(一部視聴者からは変形できるメモリアル版がそのうち出るかも、といった声もある)。
この他、ゴッドクワガタ獣電池の認識ピンの配置はビクトリー獣電池のそれが流用されている。
メモリアル版
プレミアムバンダイ限定として、2025年3月に発送予定。